新しき絆・2
「そう言えば雪之丞さんは何故ここに?」
魔鈴は落ち着いて考えると不思議であった
偶然会ったにしては出来すぎである
「言ってなかったか? 俺は横島に頼まれてタマモとシロの護衛をしている。 途中で横島の親とも共同で動いてるがな…」
雪之丞は魔鈴は知っていると思っていたが…
よく考えてみると、タマモとシロの護衛に着いてから魔鈴に会って無かった
「そうなんですか!?」
魔鈴は驚き雪之丞に再び問いかける
「ああ、今日も美神美智恵を尾行して来たんだ。 魔鈴さんがここに来るのも横島の親から連絡があったよ。 正直、事態がかなり緊迫してる。 今、美神美智恵から目を離すのは危険なんだ」
雪之丞は険しい表情になり、魔鈴に事情を説明した
魔鈴は雪之丞の話に驚きと共に、複雑な表情になる
「やはり、卒業まで誤魔化せませんか…」
魔鈴はため息をつき考え込む
横島から辞めるなら卒業と同時が一番いいのだ
理由などを悟られないで済むのだから…
下手に横島がルシオラを今も想うことなどが知れたら、美神親子はまた横島を傷つけかねない
魔鈴はその点を心配していた
「無理だな… 美神美智恵は怪しい連中を使って、かなり魔鈴さんの周りを調べてた。 タマモとシロは危険だから、もう保護した方がいいって話だ」
雪之丞は険しい表情のまま魔鈴に事実を告げる
「そこまで来ているなら仕方ないですね。 こちらも覚悟をしなくては…」
魔鈴は拳を握りしめ、令子との直接対決に向けて気合いを入れた
魔鈴と雪之丞が最近の状況などを話している間に、横島達と同じ飛行機に乗っていた乗客が説明を終えて帰っていく
途中記憶の無い乗客達は不思議そうに事情の説明を受けたが…
結局被害も無い為、原因不明の故障だったと言う曖昧な説明にもそれほど文句は出なかった
それからしばらくして、ようやく横島達の姿が遠くに見え始める
「俺は引き続き美神美智恵を尾行する。 横島にはよろしく言っといてくれ」
雪之丞は横島の姿を確認すると、その場を去った
「横島さん!!!」
魔鈴は待ちに待った横島の姿に、思わず叫んでしまう
「えっ!?」
美智恵の元を離れて帰ろうとしていた横島達は、突然の声に驚き辺りを見回す
「魔鈴さん!?」
その声に銀一以外は誰の声かすぐに理解していた
一方魔鈴は、すでに横島の元に走りだしている
顔を見たら我慢が出来なかったのだ
ガバッ!!
「横島さん! 良かった… 本当に良かった……」
魔鈴は、そのまま横島の胸に飛び込んで強く抱きしめた
その瞳にはうっすらと涙がにじんでおり、いかに横島達を心配していたかがわかる
「ただいま… 魔鈴さん」
横島は予想もしない魔鈴との再開に驚きつつ、魔鈴の温もりに表情が緩む
タマモとシロも同じく、魔鈴の顔を見て嬉しそうに笑う
「横っち…」
銀一は魔鈴と抱き合う横島の姿にホッとした笑顔を見せる
今日1日一緒に居て、あまりにも昔と違う横島の姿に心配して戸惑っていた
令子やおキヌとの間に見える複雑な空気
銀一はそんな横島の生活環境が心配だったのだ
しかし、魔鈴と会った時の横島を見て安心していた
(この人が横っちの彼女か… 相変わらずおいしいやっちゃな~)
銀一は少し羨ましそうな表情をしながら、横島をどうやってからかってやろうかと考え始める
魔鈴は落ち着いて考えると不思議であった
偶然会ったにしては出来すぎである
「言ってなかったか? 俺は横島に頼まれてタマモとシロの護衛をしている。 途中で横島の親とも共同で動いてるがな…」
雪之丞は魔鈴は知っていると思っていたが…
よく考えてみると、タマモとシロの護衛に着いてから魔鈴に会って無かった
「そうなんですか!?」
魔鈴は驚き雪之丞に再び問いかける
「ああ、今日も美神美智恵を尾行して来たんだ。 魔鈴さんがここに来るのも横島の親から連絡があったよ。 正直、事態がかなり緊迫してる。 今、美神美智恵から目を離すのは危険なんだ」
雪之丞は険しい表情になり、魔鈴に事情を説明した
魔鈴は雪之丞の話に驚きと共に、複雑な表情になる
「やはり、卒業まで誤魔化せませんか…」
魔鈴はため息をつき考え込む
横島から辞めるなら卒業と同時が一番いいのだ
理由などを悟られないで済むのだから…
下手に横島がルシオラを今も想うことなどが知れたら、美神親子はまた横島を傷つけかねない
魔鈴はその点を心配していた
「無理だな… 美神美智恵は怪しい連中を使って、かなり魔鈴さんの周りを調べてた。 タマモとシロは危険だから、もう保護した方がいいって話だ」
雪之丞は険しい表情のまま魔鈴に事実を告げる
「そこまで来ているなら仕方ないですね。 こちらも覚悟をしなくては…」
魔鈴は拳を握りしめ、令子との直接対決に向けて気合いを入れた
魔鈴と雪之丞が最近の状況などを話している間に、横島達と同じ飛行機に乗っていた乗客が説明を終えて帰っていく
途中記憶の無い乗客達は不思議そうに事情の説明を受けたが…
結局被害も無い為、原因不明の故障だったと言う曖昧な説明にもそれほど文句は出なかった
それからしばらくして、ようやく横島達の姿が遠くに見え始める
「俺は引き続き美神美智恵を尾行する。 横島にはよろしく言っといてくれ」
雪之丞は横島の姿を確認すると、その場を去った
「横島さん!!!」
魔鈴は待ちに待った横島の姿に、思わず叫んでしまう
「えっ!?」
美智恵の元を離れて帰ろうとしていた横島達は、突然の声に驚き辺りを見回す
「魔鈴さん!?」
その声に銀一以外は誰の声かすぐに理解していた
一方魔鈴は、すでに横島の元に走りだしている
顔を見たら我慢が出来なかったのだ
ガバッ!!
「横島さん! 良かった… 本当に良かった……」
魔鈴は、そのまま横島の胸に飛び込んで強く抱きしめた
その瞳にはうっすらと涙がにじんでおり、いかに横島達を心配していたかがわかる
「ただいま… 魔鈴さん」
横島は予想もしない魔鈴との再開に驚きつつ、魔鈴の温もりに表情が緩む
タマモとシロも同じく、魔鈴の顔を見て嬉しそうに笑う
「横っち…」
銀一は魔鈴と抱き合う横島の姿にホッとした笑顔を見せる
今日1日一緒に居て、あまりにも昔と違う横島の姿に心配して戸惑っていた
令子やおキヌとの間に見える複雑な空気
銀一はそんな横島の生活環境が心配だったのだ
しかし、魔鈴と会った時の横島を見て安心していた
(この人が横っちの彼女か… 相変わらずおいしいやっちゃな~)
銀一は少し羨ましそうな表情をしながら、横島をどうやってからかってやろうかと考え始める