新しき絆・2
令子がおキヌや横島を説得している頃
飛行機が悪霊に襲われた件は、管制塔から関係各所にも伝わっていた
それは美神事務所で考え込む美智恵の元にも届く
『西条君? 何ですって! 飛行機が悪霊に襲われた!? わかったわ、すぐに行くわ』
この時美智恵は、横島やタマモの事務所での様子を見て、今後の対策を練っていた
「人工幽霊、今日私が来たのは秘密にしなさい」
美智恵は人工幽霊の返事を聞く前に急いで事務所を出て行く
「全く、忙しい時に…」
美智恵は横島や魔鈴やタマモの対策を考えていたとこを邪魔された為、いささか不機嫌である
「ちっ… 何処に行く気だ?」
雪之丞は何時間も美神事務所に籠もっていた美智恵が動き出したので、バイクで尾行を開始した
『奴が動き出した。 行き先は不明だ』
『そう、そのまま尾行して頂戴』
雪之丞は百合子に連絡をして、着かず離れず尾行をしていく
「何か嫌な予感がしますね…」
店を閉めて後片付けをしていた魔鈴は、妙に嫌な予感が頭をよぎる
その頃令子が去った飛行機では、横島とタマモが悪霊をどうするか考えていた
「あの…、管制塔から詳しい状況の説明を求められたのですが…」
CAが横島のところに来て、管制塔との会話を伝える
「ああ、ちょっと待ってもらって下さい。 先に悪霊を退治してから、行きます」
横島は混乱する頭をフル回転させて考えていた
「横島さん、脱出しないんですか?」
CAがコックピットに戻った後、おキヌが悩みながらやってくる
「おキヌちゃん、先に脱出してくれ。 文珠渡すからさ。 俺達はもう少し頑張ってみるよ」
横島がおキヌに文珠を2つ渡して、先に脱出するように話す
「そんな… 私だけ先には…」
おキヌはやはり決断出来ないようだ
「美神さんの言うことは正しいよ。 正直、飛行機を無事に地上に下ろすのは難しい。 でも、有名人の銀ちゃんは多くの人を置いて脱出する訳には行かないんだ。 俺は銀ちゃんを置いて行けないよ」
横島は少し苦笑いしておキヌを見る
「なら、私も!」
おキヌは自分も残ると言い出す
「悪い、話してる時間が無いんだ。 自分で判断してくれ」
横島はおキヌに謝って、窓から見える悪霊を観察する
「横島さん…」
おキヌは呆然とその場を立ち尽くす
横島が混乱する気持ちは理解出来るが、タマモには相談しても、自分には相談してくれない
その遠すぎる距離が、おキヌの心に突き刺さる
「横島、やっぱり中におびき寄せるしか無いわ」
考え込んだ末にタマモが出した結論は、外では除霊が不可能と言う現実であった
「問題はどうやっておびき寄せるかだな…」
横島も外に出るのは不可能だと感じていた
2人は詳しい方法を相談していく
飛行機が悪霊に襲われた件は、管制塔から関係各所にも伝わっていた
それは美神事務所で考え込む美智恵の元にも届く
『西条君? 何ですって! 飛行機が悪霊に襲われた!? わかったわ、すぐに行くわ』
この時美智恵は、横島やタマモの事務所での様子を見て、今後の対策を練っていた
「人工幽霊、今日私が来たのは秘密にしなさい」
美智恵は人工幽霊の返事を聞く前に急いで事務所を出て行く
「全く、忙しい時に…」
美智恵は横島や魔鈴やタマモの対策を考えていたとこを邪魔された為、いささか不機嫌である
「ちっ… 何処に行く気だ?」
雪之丞は何時間も美神事務所に籠もっていた美智恵が動き出したので、バイクで尾行を開始した
『奴が動き出した。 行き先は不明だ』
『そう、そのまま尾行して頂戴』
雪之丞は百合子に連絡をして、着かず離れず尾行をしていく
「何か嫌な予感がしますね…」
店を閉めて後片付けをしていた魔鈴は、妙に嫌な予感が頭をよぎる
その頃令子が去った飛行機では、横島とタマモが悪霊をどうするか考えていた
「あの…、管制塔から詳しい状況の説明を求められたのですが…」
CAが横島のところに来て、管制塔との会話を伝える
「ああ、ちょっと待ってもらって下さい。 先に悪霊を退治してから、行きます」
横島は混乱する頭をフル回転させて考えていた
「横島さん、脱出しないんですか?」
CAがコックピットに戻った後、おキヌが悩みながらやってくる
「おキヌちゃん、先に脱出してくれ。 文珠渡すからさ。 俺達はもう少し頑張ってみるよ」
横島がおキヌに文珠を2つ渡して、先に脱出するように話す
「そんな… 私だけ先には…」
おキヌはやはり決断出来ないようだ
「美神さんの言うことは正しいよ。 正直、飛行機を無事に地上に下ろすのは難しい。 でも、有名人の銀ちゃんは多くの人を置いて脱出する訳には行かないんだ。 俺は銀ちゃんを置いて行けないよ」
横島は少し苦笑いしておキヌを見る
「なら、私も!」
おキヌは自分も残ると言い出す
「悪い、話してる時間が無いんだ。 自分で判断してくれ」
横島はおキヌに謝って、窓から見える悪霊を観察する
「横島さん…」
おキヌは呆然とその場を立ち尽くす
横島が混乱する気持ちは理解出来るが、タマモには相談しても、自分には相談してくれない
その遠すぎる距離が、おキヌの心に突き刺さる
「横島、やっぱり中におびき寄せるしか無いわ」
考え込んだ末にタマモが出した結論は、外では除霊が不可能と言う現実であった
「問題はどうやっておびき寄せるかだな…」
横島も外に出るのは不可能だと感じていた
2人は詳しい方法を相談していく