新しき絆・2
令子とおキヌが話し込む頃
横島は行動を開始していた
まずは操縦席に行き、凄まじい風が吹きいてくる破壊された窓に文珠で結界を張る
文字は【護】
この結界を窓のあった場所に張ることにより、ガラスの替わりにした
「とりあえず、これでしのぐしかないな…」
横島はひとまず落ち着いた操縦席を見るが、やはり飛行機の操縦機器は全くわからない
「あなたはここで管制塔と連絡を取って、オートパイロットの様子を見てて下さい。 俺達は悪霊の方をなんとかします」
「はい。 わかりました」
横島は裏で空港に連絡していたCAに、コックピットを任せてシロの元に行く
「シロ、パイロットの様子はどうだ?」
どうやらヒーリングは終わったようで、シロはパイロットの様子を見ていた
「命に別状は無いでござるが、目が覚めないでござる」
シロは心配そうに横島に説明する
「血を流したからな… 文珠も傷は治すが、失った血は戻らないし、体力も回復しない」
横島はパイロットの命を取り留めたのにはホッとしたが、現状の悪さに頭を悩ませる
「横島、悪霊はどうする? こんなスピードで飛ぶ飛行機の周りじゃ、私も飛ぶのは無理よ」
タマモは先ほどから悪霊の退治方法を考えていた
「ああ、魔法のホウキも無理だな。 飛行機の巻き起こす風に巻き込まれて飛べないな」
横島がタマモと相談をしていると、パラシュートを付けた令子が来る
「横島クン、ちょっと来なさい!」
令子は険しい表情のまま、横島をCAから見えない位置まで引っ張っていく
シロと銀一はパイロットの様子を見てた為動かなかったが、タマモは横島に着いて行った
(自分だけ逃げるつもりか…)
横島はパラシュートを付けた令子を無表情で見ていた
しかし…
令子の言葉は、横島の予想外の言葉であった
「横島クン、あんたはシロとタマモを連れて文珠で逃げなさい」
横島とタマモは驚き言葉を失う
「何呆けてるの! 時間が無いのよ! 私達じゃあ、この飛行機を地上に降ろすのは無理よ。 私は悪霊を退治する振りをして脱出するわ。 あんた達は、文珠で大阪の空港に戻りなさい!」
令子は険しい表情のまま、横島に言い聞かせていく
「……美神さん」
横島は令子が自分達にも逃げろと言うのは、予想もしなかった
「あんたが何考えてるか知らないけど、私達はただのGSなのよ。 操縦席は滅茶苦茶だし、パイロットは意識不明。 こんな飛行機をなんとか出来る訳無いでしょ!」
令子は呆れたように横島を見る
「文珠ならなんとか出来るんじゃないの?」
無言の横島の代わりに口を開いたのはタマモである
「あんたは知らないでしょうけど、文珠にも限界があるのよ。 それに文珠は効果や限界が曖昧なの。 この巨大な飛行機をどうやって地上に降ろすの?」
令子は少しイラつきながらもタマモに説明する
「でも……」
横島は真剣な眼差しで令子に意見を言おうとするが、横島の言葉は途中で遮られる
「赤の他人なんか気にしてどうするの? あんた死にたいの?」
令子はイラつきながら横島を睨む
横島は行動を開始していた
まずは操縦席に行き、凄まじい風が吹きいてくる破壊された窓に文珠で結界を張る
文字は【護】
この結界を窓のあった場所に張ることにより、ガラスの替わりにした
「とりあえず、これでしのぐしかないな…」
横島はひとまず落ち着いた操縦席を見るが、やはり飛行機の操縦機器は全くわからない
「あなたはここで管制塔と連絡を取って、オートパイロットの様子を見てて下さい。 俺達は悪霊の方をなんとかします」
「はい。 わかりました」
横島は裏で空港に連絡していたCAに、コックピットを任せてシロの元に行く
「シロ、パイロットの様子はどうだ?」
どうやらヒーリングは終わったようで、シロはパイロットの様子を見ていた
「命に別状は無いでござるが、目が覚めないでござる」
シロは心配そうに横島に説明する
「血を流したからな… 文珠も傷は治すが、失った血は戻らないし、体力も回復しない」
横島はパイロットの命を取り留めたのにはホッとしたが、現状の悪さに頭を悩ませる
「横島、悪霊はどうする? こんなスピードで飛ぶ飛行機の周りじゃ、私も飛ぶのは無理よ」
タマモは先ほどから悪霊の退治方法を考えていた
「ああ、魔法のホウキも無理だな。 飛行機の巻き起こす風に巻き込まれて飛べないな」
横島がタマモと相談をしていると、パラシュートを付けた令子が来る
「横島クン、ちょっと来なさい!」
令子は険しい表情のまま、横島をCAから見えない位置まで引っ張っていく
シロと銀一はパイロットの様子を見てた為動かなかったが、タマモは横島に着いて行った
(自分だけ逃げるつもりか…)
横島はパラシュートを付けた令子を無表情で見ていた
しかし…
令子の言葉は、横島の予想外の言葉であった
「横島クン、あんたはシロとタマモを連れて文珠で逃げなさい」
横島とタマモは驚き言葉を失う
「何呆けてるの! 時間が無いのよ! 私達じゃあ、この飛行機を地上に降ろすのは無理よ。 私は悪霊を退治する振りをして脱出するわ。 あんた達は、文珠で大阪の空港に戻りなさい!」
令子は険しい表情のまま、横島に言い聞かせていく
「……美神さん」
横島は令子が自分達にも逃げろと言うのは、予想もしなかった
「あんたが何考えてるか知らないけど、私達はただのGSなのよ。 操縦席は滅茶苦茶だし、パイロットは意識不明。 こんな飛行機をなんとか出来る訳無いでしょ!」
令子は呆れたように横島を見る
「文珠ならなんとか出来るんじゃないの?」
無言の横島の代わりに口を開いたのはタマモである
「あんたは知らないでしょうけど、文珠にも限界があるのよ。 それに文珠は効果や限界が曖昧なの。 この巨大な飛行機をどうやって地上に降ろすの?」
令子は少しイラつきながらもタマモに説明する
「でも……」
横島は真剣な眼差しで令子に意見を言おうとするが、横島の言葉は途中で遮られる
「赤の他人なんか気にしてどうするの? あんた死にたいの?」
令子はイラつきながら横島を睨む