新しき絆・2
数時間後
令子や横島達は国宝姫路城に到着していた
辺りは夕方にさしかかる頃
令子や横島達は、悪霊の出る夜になる前に、少し早い夕食を食べることになる
令子はもちろん、今の横島達に夕食を奢る気は全く無く
おキヌを連れて、さっさと食事に向かう
その時銀一にも声をかけたが、彼は久しぶりに会った横島と話したいからと断る
一方横島はタマモやシロ、銀一とマネージャーを連れて近くのうどん屋に入った
「なあ…、横っち。 あの2人と仲悪いんか?」
銀一は、少し心配そうに横島を見る
トップアイドルの銀一
若くして人気の出た彼は、様々な人を見てきた
そんな彼でも心配になるほど、横島と令子の関係は壊滅的である
「仲は良くも悪くも無いよ。 バイト先の経営者だし。 それ以上でも以下でも無いよ」
横島は特に気にした様子も無く、軽い口調で銀一に話す
「ほんまか…?、あの美神さんって人は、横っちを意識してずっと睨んでたみたいやけど…」
銀一は不思議そうに首を傾げる
確かに令子が一方的に横島を意識し、睨んでピリピリしていた
それに対して横島は一切無視
ただのバイト先の関係には銀一には見えなかった
「さあ…、あの人が何を考えても興味無いしな」
横島は笑っているが、その瞳に微かな怒りが混じってるのを銀一は気がつく
(横っち…)
銀一は横島らしくないその姿に不安を抱く
「それに、多分これが最後のバイトだよ。 俺たちはもうすぐ高校卒業だろ? 俺は知り合いのレストランで働くんだ。 タマモとシロと一緒にな」
横島はタマモとシロを見て、嬉しそうに微笑む
「そうか… 就職違うんか… GS事務所で働いてるから、てっきりGSになるもんかと思ってたわ」
銀一は横島がGSを目指していると思っていた
高校生がバイトするには危険過ぎるし、普通はGSを目指す人以外はやらないのだから…
「銀ちゃん…、GSって難しいんだ… 命を扱う仕事だからな…」
横島が銀一に話したその言葉と表情に、銀一だけでなくマネージャーまで見入ってしまう
少し苦笑いしてはいるが、儚く悲しげなその言葉と表情は、高校生に出来る表情では無い
「横っち…」
銀一は、昔の横島と今の横島のギャップに驚き言葉が続かない
元気で明るく、周りを盛り上げる
横島の周りには常に笑顔が絶えない
そんな横島しか知らない銀一は、目の前の横島に何があったのか気になった
「銀ちゃん、GSの映画やるんだろ? なら、一つだけ言わせてくれ。 霊や妖怪や魔族は敵じゃない。 タマモもシロも妖怪だが…、心もあるし、生きてる。 GSはそんな魂や命を扱う仕事なんだ。 ただ、害虫と同じように除霊すればいい訳じゃない。 それだけは心の隅に覚えておいてほしい…」
横島は少し悲しげな表情で銀一に語っている
「横っち… わかったよ。 さすがに経験者は違うな~ 見学に来て良かったよ」
銀一は横島の想いを心に刻み笑顔を見せた
「素人が生意気な事言ってごめんな」
横島は先ほどとは表情を一変させて笑って謝る
「いや、貴重な意見だったよ。 一般人の知らないGSを一般人が見た意見は貴重だからな」
銀一は笑顔で横島に答えた
令子や横島達は国宝姫路城に到着していた
辺りは夕方にさしかかる頃
令子や横島達は、悪霊の出る夜になる前に、少し早い夕食を食べることになる
令子はもちろん、今の横島達に夕食を奢る気は全く無く
おキヌを連れて、さっさと食事に向かう
その時銀一にも声をかけたが、彼は久しぶりに会った横島と話したいからと断る
一方横島はタマモやシロ、銀一とマネージャーを連れて近くのうどん屋に入った
「なあ…、横っち。 あの2人と仲悪いんか?」
銀一は、少し心配そうに横島を見る
トップアイドルの銀一
若くして人気の出た彼は、様々な人を見てきた
そんな彼でも心配になるほど、横島と令子の関係は壊滅的である
「仲は良くも悪くも無いよ。 バイト先の経営者だし。 それ以上でも以下でも無いよ」
横島は特に気にした様子も無く、軽い口調で銀一に話す
「ほんまか…?、あの美神さんって人は、横っちを意識してずっと睨んでたみたいやけど…」
銀一は不思議そうに首を傾げる
確かに令子が一方的に横島を意識し、睨んでピリピリしていた
それに対して横島は一切無視
ただのバイト先の関係には銀一には見えなかった
「さあ…、あの人が何を考えても興味無いしな」
横島は笑っているが、その瞳に微かな怒りが混じってるのを銀一は気がつく
(横っち…)
銀一は横島らしくないその姿に不安を抱く
「それに、多分これが最後のバイトだよ。 俺たちはもうすぐ高校卒業だろ? 俺は知り合いのレストランで働くんだ。 タマモとシロと一緒にな」
横島はタマモとシロを見て、嬉しそうに微笑む
「そうか… 就職違うんか… GS事務所で働いてるから、てっきりGSになるもんかと思ってたわ」
銀一は横島がGSを目指していると思っていた
高校生がバイトするには危険過ぎるし、普通はGSを目指す人以外はやらないのだから…
「銀ちゃん…、GSって難しいんだ… 命を扱う仕事だからな…」
横島が銀一に話したその言葉と表情に、銀一だけでなくマネージャーまで見入ってしまう
少し苦笑いしてはいるが、儚く悲しげなその言葉と表情は、高校生に出来る表情では無い
「横っち…」
銀一は、昔の横島と今の横島のギャップに驚き言葉が続かない
元気で明るく、周りを盛り上げる
横島の周りには常に笑顔が絶えない
そんな横島しか知らない銀一は、目の前の横島に何があったのか気になった
「銀ちゃん、GSの映画やるんだろ? なら、一つだけ言わせてくれ。 霊や妖怪や魔族は敵じゃない。 タマモもシロも妖怪だが…、心もあるし、生きてる。 GSはそんな魂や命を扱う仕事なんだ。 ただ、害虫と同じように除霊すればいい訳じゃない。 それだけは心の隅に覚えておいてほしい…」
横島は少し悲しげな表情で銀一に語っている
「横っち… わかったよ。 さすがに経験者は違うな~ 見学に来て良かったよ」
銀一は横島の想いを心に刻み笑顔を見せた
「素人が生意気な事言ってごめんな」
横島は先ほどとは表情を一変させて笑って謝る
「いや、貴重な意見だったよ。 一般人の知らないGSを一般人が見た意見は貴重だからな」
銀一は笑顔で横島に答えた