新しき絆・2
美智恵が組長と会っている頃
美神事務所では完全に対象的な二組に分かれていた
令子は横島を意識しないように書類に目を通すが、明らかにイライラしており
おキヌはため息をはき、台所でボーっとしている
一方横島達は、令子やおキヌを気にする様子も無く、楽しげに食べ物の話などで談笑していく
そんな中、今日の依頼人が現れる
「おはようございます! 近畿剛一です。 お世話になります!」
現れたのは美形の青年と、そのマネージャーであった
「ようこそ、美神除霊事務所へ…」
令子は不機嫌だった表情が一変して、笑顔で近畿剛一を迎える
「ナマで見ると美形ね~」
「あっ…、あのあのっ…サインを……!」
令子とおキヌは、ミーハーなファンのように近畿剛一をチヤホヤしていた
「テレビで見たことあるな…」
あまり興味の無い横島は座ったまま、遠くから令子達の様子を眺めている
「有名人でござるか?」
テレビは時代劇かアニメしか見ないシロは知らない
「そうみたいね… この前のドラマに入ってたわよ」
タマモは対象的にドラマなどを見ているようだ
「お前らはサイン貰わなくていいのか?」
横島はタマモとシロが、あまり興味なさげに動かないのを、少し不思議そうに見る
「拙者知らない人のサインはいらないでござる」
「私は知らない人間となれ合う気は無いわ」
シロは知らない人のサインなど興味が無いし
タマモはテレビは見るが、多少見た目がいいと言うだけで人間に関わるのが嫌なようだ
(うーん、安心したような複雑なような…)
横島はそんな2人を見て苦笑いした
あまりチヤホヤされるのは気分が良くないが、もう少し人間社会に馴染んで欲しいとも思う
「見た目だけで他人を判断するのは人間だけよ。 私達妖怪は内面を大切にするわ」
タマモは令子やおキヌに冷たい視線を向けて、横島に説明する
「そうでござる! まあ、あの方もそんな悪い人では無いようでござるが…」
シロはタマモの意見に頷き、少し匂いを嗅ぐ
妖怪は人間よりも感覚が鋭い
匂いや気配や霊気などで相手の内面を探るのだ
「本日はよろしくお願いします」
そんな中、マネージャーは丁寧に横島達にまで挨拶に来た
「芸能人がなんでわざわざ除霊を見学に来たんすか?」
横島は腰の低いマネージャーに挨拶ついでに疑問を聞く
「それはですね…」
マネージャーは丁寧に携帯用DVDプレーヤーで、映画の予告編を見せる
踊るゴーストスイーパー THE MOVIE
「この劇場版の為に、役作りし直したいといいまして…」
マネージャーは予告編を見せた後、説明をする
「へ~、真面目なんすね…」
横島は見た目と裏腹に、真面目な近畿剛一に少し驚く
踊るゴーストスイーパーは、テレビドラマで大人気を得たのだったが…
横島は見てない
ここ一年はテレビ自体ほとんど見てないのだ
基本的に家に居る時間は少ないし、たまにテレビは付けるが、ただ静かなのが嫌なので付けてるだけで、内容まで見てない
そんな中、近畿剛一が横島達の元に挨拶に来る
「今日はよろしくお願いします!」
近畿剛一は爽やかな笑顔で横島に挨拶する
「いや…、俺はただの荷物持ちだから…」
横島は立ち上がり苦笑いして挨拶する
「よろしくでござる!」
「よろしく」
シロは笑顔で挨拶を返し、タマモは表情を変えないで挨拶を返す
美神事務所では完全に対象的な二組に分かれていた
令子は横島を意識しないように書類に目を通すが、明らかにイライラしており
おキヌはため息をはき、台所でボーっとしている
一方横島達は、令子やおキヌを気にする様子も無く、楽しげに食べ物の話などで談笑していく
そんな中、今日の依頼人が現れる
「おはようございます! 近畿剛一です。 お世話になります!」
現れたのは美形の青年と、そのマネージャーであった
「ようこそ、美神除霊事務所へ…」
令子は不機嫌だった表情が一変して、笑顔で近畿剛一を迎える
「ナマで見ると美形ね~」
「あっ…、あのあのっ…サインを……!」
令子とおキヌは、ミーハーなファンのように近畿剛一をチヤホヤしていた
「テレビで見たことあるな…」
あまり興味の無い横島は座ったまま、遠くから令子達の様子を眺めている
「有名人でござるか?」
テレビは時代劇かアニメしか見ないシロは知らない
「そうみたいね… この前のドラマに入ってたわよ」
タマモは対象的にドラマなどを見ているようだ
「お前らはサイン貰わなくていいのか?」
横島はタマモとシロが、あまり興味なさげに動かないのを、少し不思議そうに見る
「拙者知らない人のサインはいらないでござる」
「私は知らない人間となれ合う気は無いわ」
シロは知らない人のサインなど興味が無いし
タマモはテレビは見るが、多少見た目がいいと言うだけで人間に関わるのが嫌なようだ
(うーん、安心したような複雑なような…)
横島はそんな2人を見て苦笑いした
あまりチヤホヤされるのは気分が良くないが、もう少し人間社会に馴染んで欲しいとも思う
「見た目だけで他人を判断するのは人間だけよ。 私達妖怪は内面を大切にするわ」
タマモは令子やおキヌに冷たい視線を向けて、横島に説明する
「そうでござる! まあ、あの方もそんな悪い人では無いようでござるが…」
シロはタマモの意見に頷き、少し匂いを嗅ぐ
妖怪は人間よりも感覚が鋭い
匂いや気配や霊気などで相手の内面を探るのだ
「本日はよろしくお願いします」
そんな中、マネージャーは丁寧に横島達にまで挨拶に来た
「芸能人がなんでわざわざ除霊を見学に来たんすか?」
横島は腰の低いマネージャーに挨拶ついでに疑問を聞く
「それはですね…」
マネージャーは丁寧に携帯用DVDプレーヤーで、映画の予告編を見せる
踊るゴーストスイーパー THE MOVIE
「この劇場版の為に、役作りし直したいといいまして…」
マネージャーは予告編を見せた後、説明をする
「へ~、真面目なんすね…」
横島は見た目と裏腹に、真面目な近畿剛一に少し驚く
踊るゴーストスイーパーは、テレビドラマで大人気を得たのだったが…
横島は見てない
ここ一年はテレビ自体ほとんど見てないのだ
基本的に家に居る時間は少ないし、たまにテレビは付けるが、ただ静かなのが嫌なので付けてるだけで、内容まで見てない
そんな中、近畿剛一が横島達の元に挨拶に来る
「今日はよろしくお願いします!」
近畿剛一は爽やかな笑顔で横島に挨拶する
「いや…、俺はただの荷物持ちだから…」
横島は立ち上がり苦笑いして挨拶する
「よろしくでござる!」
「よろしく」
シロは笑顔で挨拶を返し、タマモは表情を変えないで挨拶を返す