その一
「いつまでもそうしてないで、さっさと現実を受け入れな! じゃなきゃ一生そのままにするよ」
ショックが消えずにいつまでも部屋の隅でブツブツと現実逃避する横島に、メドーサは呆れ気味に怒鳴る
「終わった… 俺の人生は終わった…」
まるで廃人のように朦朧とする横島は、相変わらず話を聞いてない
そんな横島を見てメドーサはため息をつく
(明日一日まともに振る舞ったら元に戻してやろうと思ったのに… この男は…)
騒ぐならからかって遊べるからまだいいのだが、あそこまで落ち込まれるとつまらないのだ
「横島~ あたしはシャワーを浴びて来るわ」
横島の耳元で囁いてメドーサはシャワーに向かう
横島はビクッと反応するが…
「なんでじゃー! こんな美味しいチャンスなのに全然燃え上がらんぞー!! 俺の煩悩よー! 帰ってこーい!!」
深夜の高級マンションで魂の叫びをあげる横島、こんな叫びを上げるのは他にはいないだろう
「うるさいよ! 深夜に騒ぐんじゃないよ!」
バスルームの方からメドーサの声が響く
「こうなったら… 覗いてやる。 燃え上がるものは無くても、目に焼き付け無くては…」
やはり彼は横島であった
煩悩が封印されても覗きを止めると言う選択肢は無い
男としてのプライドの為にも、覗きを止めると言うことは出来ないのだ
いつものように気配を消してバスルームに近付く横島だったが、彼は次の瞬間驚きで茫然としてしまう
なんとメドーサのマンションのバスルームは、ガラス張りで脱衣所から中がまる見えであった
「なっ… 覗かなくてもまる見えだ…」
隠すこともせずに気持ち良さそうにシャワーを浴びるメドーサに、横島はどうしていいか悩んでしまう
こんなに堂々と見ていいのだろうか?
メドーサの予想外の行動に横島はどうしていいかわからない
結局燃え上がる煩悩も無い横島は、ただ脱衣所からバスルームを眺めてるだけになってしまった
そして横島は何故かそのままメドーサの部屋に泊まることになる
次の朝、横島はメドーサのベッドで目を覚ます
隣には下着姿のメドーサが同じベッドで眠ってるが、相変わらず煩悩が無い為見ているしか出来ない
「メドーサは俺が嫌いなんだろうか…」
反応が無い自分の下半身を寂しそうに見つめて横島はつぶやく
横島は煩悩が封印されたことで混乱したままなので、未だに気がついて無い
そもそも嫌われてるなら、こんなことしないで殺してしまうような相手だと言うことに…
そして今日は人生で初めてのデートだと言う事実に、全く気がついて無い
「気持ち良さそうに寝てるな…」
少しキツめの見た目と裏腹に、メドーサの寝顔は可愛い感じがした
「俺ももう少し寝るか…」
横島が再びベッドに潜り込んで眠りについた頃、メドーサはゆっくり目を開いた
「あたしはね… あんたのこと嫌いじゃないよ。 このままあたしのモノにしてやろうかね」
ニヤリと笑みを浮かべたメドーサは、ベッドから起きて部屋を後にした
ショックが消えずにいつまでも部屋の隅でブツブツと現実逃避する横島に、メドーサは呆れ気味に怒鳴る
「終わった… 俺の人生は終わった…」
まるで廃人のように朦朧とする横島は、相変わらず話を聞いてない
そんな横島を見てメドーサはため息をつく
(明日一日まともに振る舞ったら元に戻してやろうと思ったのに… この男は…)
騒ぐならからかって遊べるからまだいいのだが、あそこまで落ち込まれるとつまらないのだ
「横島~ あたしはシャワーを浴びて来るわ」
横島の耳元で囁いてメドーサはシャワーに向かう
横島はビクッと反応するが…
「なんでじゃー! こんな美味しいチャンスなのに全然燃え上がらんぞー!! 俺の煩悩よー! 帰ってこーい!!」
深夜の高級マンションで魂の叫びをあげる横島、こんな叫びを上げるのは他にはいないだろう
「うるさいよ! 深夜に騒ぐんじゃないよ!」
バスルームの方からメドーサの声が響く
「こうなったら… 覗いてやる。 燃え上がるものは無くても、目に焼き付け無くては…」
やはり彼は横島であった
煩悩が封印されても覗きを止めると言う選択肢は無い
男としてのプライドの為にも、覗きを止めると言うことは出来ないのだ
いつものように気配を消してバスルームに近付く横島だったが、彼は次の瞬間驚きで茫然としてしまう
なんとメドーサのマンションのバスルームは、ガラス張りで脱衣所から中がまる見えであった
「なっ… 覗かなくてもまる見えだ…」
隠すこともせずに気持ち良さそうにシャワーを浴びるメドーサに、横島はどうしていいか悩んでしまう
こんなに堂々と見ていいのだろうか?
メドーサの予想外の行動に横島はどうしていいかわからない
結局燃え上がる煩悩も無い横島は、ただ脱衣所からバスルームを眺めてるだけになってしまった
そして横島は何故かそのままメドーサの部屋に泊まることになる
次の朝、横島はメドーサのベッドで目を覚ます
隣には下着姿のメドーサが同じベッドで眠ってるが、相変わらず煩悩が無い為見ているしか出来ない
「メドーサは俺が嫌いなんだろうか…」
反応が無い自分の下半身を寂しそうに見つめて横島はつぶやく
横島は煩悩が封印されたことで混乱したままなので、未だに気がついて無い
そもそも嫌われてるなら、こんなことしないで殺してしまうような相手だと言うことに…
そして今日は人生で初めてのデートだと言う事実に、全く気がついて無い
「気持ち良さそうに寝てるな…」
少しキツめの見た目と裏腹に、メドーサの寝顔は可愛い感じがした
「俺ももう少し寝るか…」
横島が再びベッドに潜り込んで眠りについた頃、メドーサはゆっくり目を開いた
「あたしはね… あんたのこと嫌いじゃないよ。 このままあたしのモノにしてやろうかね」
ニヤリと笑みを浮かべたメドーサは、ベッドから起きて部屋を後にした