その一
「弟子入りか…… GSは変わった人が多いからな~」
メドーサの話に横島は知り合いのGSを思い出すが、まともな人は居ないような気がしていた
人間的には唐巣が一番立派でまともなのだが、唐巣の場合お人よし過ぎてダメだと思う
現代日本で食べ物に困るのは明らかに唐巣にも問題があるのだから
「一番変わってるのはアンタだよ」
「えっ!? 俺は普通だぞ? それに今はただの高校生だから、GSじゃないしな」
ちょっと疲れた表情で突っ込むメドーサに、横島は本気で驚いていた
どうやら相変わらず自分の事は自覚が無いようだ
「メドーサ、お前はダメなのか?」
横島とメドーサが相変わらずの会話をする中、雪之丞は弟子入りと言われても頼める相手が居ないためメドーサに再び弟子入りしようと考えていた
「お前は、馬鹿なのかい? どこの世界に魔族に弟子入りするGSが居るんだよ」
あまりにも考え無しの雪之丞に、メドーサはよりいっそう疲れた表情になっていく
今さっきGSに弟子入りしろと言ったのに、何故自分に弟子入りしようとするのか全く理解出来ない
「いや、だって結構まともだし……」
香港の時に知り合った令子やエミや冥子を思い出した雪之丞は、メドーサが一番まともだと思っている
風水盤を解決した後に数日一緒に居たが、令子もエミも冥子も決して関わってはいけないと思っていたのだ
理由はそれぞれ違うが令子とエミはいろんな意味でタチが悪いし、冥子に至ってはプッツンがあるため命の保障がない
そんな令子達に比べればメドーサが一番まともに見えるのは、メドーサと暮らしてから変わった横島を見ているだけに当然だろう
「あんたね……」
まともと言われたメドーサは複雑な気持ちになってしまう
別に魔族の人生には未練など無いが、人間の価値観でまともだと見られても素直に喜べない
メドーサ自身、人間になりたい訳では無いのだし
「まともって言い方は無いだろ~ メドーサは美神さんより優しくていい人だからな!」
まともだと言われて複雑そうなメドーサを見て、横島は勘違いしたようだ
(コイツも、何度アタシが魔族だと教えてもダメなんだよねぇ……)
魔族として扱わない横島と雪之丞に、メドーサは心の中でそっとため息をはく
(アタシが放り出したら、横島は確実に誰かにカモられるね)
馬鹿が付くほどの女好きでお人よしな横島に、メドーサは言葉も出ないようだ
今更な気もするが、横島は魔族と言う事をまるで気にした事が無い
それはメドーサにとっては不快な事では無いのだが、横島の将来を思うと少し不安である
「メドーサ?」
突然難しい表情で考え込んだメドーサを、横島は少し心配そうに見つめていた
雪之丞の『まとも』と言う言葉で、メドーサが傷付いたかと心配していたのである
「とりあえず、アタシは目立つのはまずいんでダメだよ。 それにGSの除霊は専門外だしね」
心配そうな横島の表情に、メドーサは無意識に嬉しそうな笑みを浮かべていた
様々な問題はあるのだが、現在の生活はメドーサにとってかけがえの無いものになっている
「そうか……」
一方メドーサに断られた雪之丞は少し残念そうだったが、目の前で突然横島とメドーサが甘い空気を漂わせたためにそれ以上なにも言えなかった
メドーサの話に横島は知り合いのGSを思い出すが、まともな人は居ないような気がしていた
人間的には唐巣が一番立派でまともなのだが、唐巣の場合お人よし過ぎてダメだと思う
現代日本で食べ物に困るのは明らかに唐巣にも問題があるのだから
「一番変わってるのはアンタだよ」
「えっ!? 俺は普通だぞ? それに今はただの高校生だから、GSじゃないしな」
ちょっと疲れた表情で突っ込むメドーサに、横島は本気で驚いていた
どうやら相変わらず自分の事は自覚が無いようだ
「メドーサ、お前はダメなのか?」
横島とメドーサが相変わらずの会話をする中、雪之丞は弟子入りと言われても頼める相手が居ないためメドーサに再び弟子入りしようと考えていた
「お前は、馬鹿なのかい? どこの世界に魔族に弟子入りするGSが居るんだよ」
あまりにも考え無しの雪之丞に、メドーサはよりいっそう疲れた表情になっていく
今さっきGSに弟子入りしろと言ったのに、何故自分に弟子入りしようとするのか全く理解出来ない
「いや、だって結構まともだし……」
香港の時に知り合った令子やエミや冥子を思い出した雪之丞は、メドーサが一番まともだと思っている
風水盤を解決した後に数日一緒に居たが、令子もエミも冥子も決して関わってはいけないと思っていたのだ
理由はそれぞれ違うが令子とエミはいろんな意味でタチが悪いし、冥子に至ってはプッツンがあるため命の保障がない
そんな令子達に比べればメドーサが一番まともに見えるのは、メドーサと暮らしてから変わった横島を見ているだけに当然だろう
「あんたね……」
まともと言われたメドーサは複雑な気持ちになってしまう
別に魔族の人生には未練など無いが、人間の価値観でまともだと見られても素直に喜べない
メドーサ自身、人間になりたい訳では無いのだし
「まともって言い方は無いだろ~ メドーサは美神さんより優しくていい人だからな!」
まともだと言われて複雑そうなメドーサを見て、横島は勘違いしたようだ
(コイツも、何度アタシが魔族だと教えてもダメなんだよねぇ……)
魔族として扱わない横島と雪之丞に、メドーサは心の中でそっとため息をはく
(アタシが放り出したら、横島は確実に誰かにカモられるね)
馬鹿が付くほどの女好きでお人よしな横島に、メドーサは言葉も出ないようだ
今更な気もするが、横島は魔族と言う事をまるで気にした事が無い
それはメドーサにとっては不快な事では無いのだが、横島の将来を思うと少し不安である
「メドーサ?」
突然難しい表情で考え込んだメドーサを、横島は少し心配そうに見つめていた
雪之丞の『まとも』と言う言葉で、メドーサが傷付いたかと心配していたのである
「とりあえず、アタシは目立つのはまずいんでダメだよ。 それにGSの除霊は専門外だしね」
心配そうな横島の表情に、メドーサは無意識に嬉しそうな笑みを浮かべていた
様々な問題はあるのだが、現在の生活はメドーサにとってかけがえの無いものになっている
「そうか……」
一方メドーサに断られた雪之丞は少し残念そうだったが、目の前で突然横島とメドーサが甘い空気を漂わせたためにそれ以上なにも言えなかった