その一
「あんたと一緒にしないでおくれ。 そんな馬鹿の視線とは別に、監視するような視線を感じるんだよ!」
煩悩を封印しても考え方自体変わらないことにメドーサはため息をはく
「まさか、GSにでも見つかったか?」
「周りをキョロキョロするんじゃないよ! 相手を警戒させるだろ!」
びびった様子で周りをキョロキョロする横島をメドーサは一喝する
「しかしね… あんまり危険な気がしないんだよね。 あたしも鈍ったか…」
メドーサ自身、視線は感じるが命の危機を感じるほど霊感が働かないことに首を傾げていた
積極的に動かないのもそのせいである
「ど、どうしよう~」
そんな中、慌てふためく横島を見てメドーサは呆れてしまう
「怖いならもう終わりにしようか…。 あたしは神族からも魔族からも厄介者だからね」
無表情でメドーサはそう告げると席を立ち離れてゆく
「メドーサ…?」
突然立ち去るメドーサを横島は慌てて追いかける
何か考えがある訳ではなく、なんかほっとけなかったのだ
「メドーサ、待ってくれよ!」
横島がメドーサの肩に手をかけると、何故か震えている
「バカッ… 怖いんだろ! 来るんじゃないよ!!」
寂しそうに涙を流すメドーサを見て、横島はどうしていいかわからなくなる
「メドーサ… お前なんで…」
何が悲しくて泣いてるのか横島には理解出来ない
だが、それはメドーサも同じであった
「わからない… こんな気持ちあたしは知らない」
何か特別考えた訳では無かった
ただ、怯える横島を見ていたら、自分と横島のあまりに住む世界が違う事実に気が付いたのだ
そしたら自然に横島に別れを告げて歩いていた
「メドーサ、帰ろう。 いっぱい楽しんだしな!」
自分で何故泣いてるのかわからず困惑しているメドーサの手を繋ぎ、横島は帰ってゆく
その間メドーサは終始無言であったが、その表情は安心や安らぎにも見えた
そして、そんな横島とメドーサの甘い空間を見ていた者達は…
「横島のクセに… 横島のクセに… 横島のクセに…」
まるで呪詛のように令子は呟きながら、ずっと監視していた
問題なのは声が聞こえない距離だったことである
様子だけ見ていると、完璧な恋人の痴話喧嘩にしか見えない
(こっ… 怖い…)
西条は嫉妬に狂う令子をから逃げられずに、ガタカダ震えていた
その後、令子は去りゆく横島を尾行して行こうとするが…
「君達、仕事をサボってデートかね? 仕事を終わらせるまで絶対に帰さないよ!!」
怒り浸透のデジャブーランドの支配人に見つかった令子は、仕方無く仕事に向かう
「クソッ… 横島~覚えてなさいよ!」
どうやら令子の中ではメドーサはどうでもよくて、横島が気になるようだ
(はあ… ようやく令子ちゃんから解放されると思ったのに…)
横島達を追いかけて行こうとした令子に、西条は密かに令子から解放されると期待していたのだ
しかし、支配人に見つかり令子は横島を見失ってしまう
結果的にこの日一日西条が令子のイライラやストレスを八つ当たりされたのは、仕方の無い運命だろう
煩悩を封印しても考え方自体変わらないことにメドーサはため息をはく
「まさか、GSにでも見つかったか?」
「周りをキョロキョロするんじゃないよ! 相手を警戒させるだろ!」
びびった様子で周りをキョロキョロする横島をメドーサは一喝する
「しかしね… あんまり危険な気がしないんだよね。 あたしも鈍ったか…」
メドーサ自身、視線は感じるが命の危機を感じるほど霊感が働かないことに首を傾げていた
積極的に動かないのもそのせいである
「ど、どうしよう~」
そんな中、慌てふためく横島を見てメドーサは呆れてしまう
「怖いならもう終わりにしようか…。 あたしは神族からも魔族からも厄介者だからね」
無表情でメドーサはそう告げると席を立ち離れてゆく
「メドーサ…?」
突然立ち去るメドーサを横島は慌てて追いかける
何か考えがある訳ではなく、なんかほっとけなかったのだ
「メドーサ、待ってくれよ!」
横島がメドーサの肩に手をかけると、何故か震えている
「バカッ… 怖いんだろ! 来るんじゃないよ!!」
寂しそうに涙を流すメドーサを見て、横島はどうしていいかわからなくなる
「メドーサ… お前なんで…」
何が悲しくて泣いてるのか横島には理解出来ない
だが、それはメドーサも同じであった
「わからない… こんな気持ちあたしは知らない」
何か特別考えた訳では無かった
ただ、怯える横島を見ていたら、自分と横島のあまりに住む世界が違う事実に気が付いたのだ
そしたら自然に横島に別れを告げて歩いていた
「メドーサ、帰ろう。 いっぱい楽しんだしな!」
自分で何故泣いてるのかわからず困惑しているメドーサの手を繋ぎ、横島は帰ってゆく
その間メドーサは終始無言であったが、その表情は安心や安らぎにも見えた
そして、そんな横島とメドーサの甘い空間を見ていた者達は…
「横島のクセに… 横島のクセに… 横島のクセに…」
まるで呪詛のように令子は呟きながら、ずっと監視していた
問題なのは声が聞こえない距離だったことである
様子だけ見ていると、完璧な恋人の痴話喧嘩にしか見えない
(こっ… 怖い…)
西条は嫉妬に狂う令子をから逃げられずに、ガタカダ震えていた
その後、令子は去りゆく横島を尾行して行こうとするが…
「君達、仕事をサボってデートかね? 仕事を終わらせるまで絶対に帰さないよ!!」
怒り浸透のデジャブーランドの支配人に見つかった令子は、仕方無く仕事に向かう
「クソッ… 横島~覚えてなさいよ!」
どうやら令子の中ではメドーサはどうでもよくて、横島が気になるようだ
(はあ… ようやく令子ちゃんから解放されると思ったのに…)
横島達を追いかけて行こうとした令子に、西条は密かに令子から解放されると期待していたのだ
しかし、支配人に見つかり令子は横島を見失ってしまう
結果的にこの日一日西条が令子のイライラやストレスを八つ当たりされたのは、仕方の無い運命だろう