その一
「うおー!」
「キャー!!」
ジェットコースターに乗り叫ぶ横島とメドーサ
他人から見てるとすっかり普通のカップルに見える
「面白かった~ それに、メドーサでも叫び声あげるんだな」
まさかメドーサがジェットコースターごときで叫ぶとは思わなかった横島は、驚いたようにメドーサを見つめた
「うっ… うるさいよ! あたしだって初めての経験なんだから仕方ないだろ!」
顔を赤らめて、ぷいっとそっぽを向く姿は見た目よりもずっと子供のように見える
「へ~、ジェットコースター初めてなんだ… 意外だな…」
レストランや寿司屋など、横島よりも人間らしい生活をしていたメドーサ
横島はてっきりデジャブーランドも来たことがあると思っていたのだ
「こんな子供騙しの場所にあたしが来たことあるはず無いだろ!」
拗ねたようにそう言い放つメドーサを、横島は少し不思議そうに見つめていた
(その割には楽しそうに見えるのは俺の気のせいなんだろうか…)
なんだかんだ言いつつ、次のアトラクションに並ぶメドーサを見て横島は案外楽しそうだと思うが、さすがに口にはださなかった
そしてその頃、令子と西条はボガートを探してテーマパーク内を歩いている
「ボガートの侵入経路と巣を探せって言われてもね…」
見鬼くん片手にテーマパーク内を歩く令子は、面倒そうにグチグチと文句をつけていた
それほど強い妖怪では無いボガートを、こんな人混みの中で探すのは至難の技である
しかも今回は原因究明まで仕事に入っており、令子には向かない仕事であった
「すまない令子ちゃん。 Gメンも人手不足でね…」
「別にいいけど、この広い敷地内の裏表全部探すなら何日かかるかわからないわよ?」
申し訳なさそうに謝る西条に令子はそれ以上愚痴れなくなる
しかし問題はやたらと時間がかかること
本来地道なことが嫌いな令子は、こんなに時間のかかる仕事は受けないのだ
(こんな時に限ってあの馬鹿が居ないんだから…)
面倒事を押し付ける横島が休みなため令子は不機嫌になる
しかもこの場所は前回の仕事の時に小鳩と一緒の横島を発見したため、なんか面白くなかった
「あれ? あれは多分横島君じゃないか?」
ふと立ち止まった西条が、アトラクションに並ぶ列に横島らしき人を見つける
多分と付けたのは服装が普段と違うためであった
ジーンズやトレードマークのバンダナもしてないため、横島かどうか確信が持てなかったのだ
「まさか… またデートでもしてるって言うの…?」
モテない横島に限って有り得ない
令子はそう決めつけて西条の視線の先を見つめた
「…横島クン!? メドーサ!!」
令子は驚き付近に隠れる
横島も本人だし、一緒に居るのは死んだはずのメドーサであった
わけがわからないが、こんなとこでメドーサと戦闘などしたら何人死人が出るかわからない
令子は西条と共に、メドーサに気付かれないように監視して様子を見ることにした
「キャー!!」
ジェットコースターに乗り叫ぶ横島とメドーサ
他人から見てるとすっかり普通のカップルに見える
「面白かった~ それに、メドーサでも叫び声あげるんだな」
まさかメドーサがジェットコースターごときで叫ぶとは思わなかった横島は、驚いたようにメドーサを見つめた
「うっ… うるさいよ! あたしだって初めての経験なんだから仕方ないだろ!」
顔を赤らめて、ぷいっとそっぽを向く姿は見た目よりもずっと子供のように見える
「へ~、ジェットコースター初めてなんだ… 意外だな…」
レストランや寿司屋など、横島よりも人間らしい生活をしていたメドーサ
横島はてっきりデジャブーランドも来たことがあると思っていたのだ
「こんな子供騙しの場所にあたしが来たことあるはず無いだろ!」
拗ねたようにそう言い放つメドーサを、横島は少し不思議そうに見つめていた
(その割には楽しそうに見えるのは俺の気のせいなんだろうか…)
なんだかんだ言いつつ、次のアトラクションに並ぶメドーサを見て横島は案外楽しそうだと思うが、さすがに口にはださなかった
そしてその頃、令子と西条はボガートを探してテーマパーク内を歩いている
「ボガートの侵入経路と巣を探せって言われてもね…」
見鬼くん片手にテーマパーク内を歩く令子は、面倒そうにグチグチと文句をつけていた
それほど強い妖怪では無いボガートを、こんな人混みの中で探すのは至難の技である
しかも今回は原因究明まで仕事に入っており、令子には向かない仕事であった
「すまない令子ちゃん。 Gメンも人手不足でね…」
「別にいいけど、この広い敷地内の裏表全部探すなら何日かかるかわからないわよ?」
申し訳なさそうに謝る西条に令子はそれ以上愚痴れなくなる
しかし問題はやたらと時間がかかること
本来地道なことが嫌いな令子は、こんなに時間のかかる仕事は受けないのだ
(こんな時に限ってあの馬鹿が居ないんだから…)
面倒事を押し付ける横島が休みなため令子は不機嫌になる
しかもこの場所は前回の仕事の時に小鳩と一緒の横島を発見したため、なんか面白くなかった
「あれ? あれは多分横島君じゃないか?」
ふと立ち止まった西条が、アトラクションに並ぶ列に横島らしき人を見つける
多分と付けたのは服装が普段と違うためであった
ジーンズやトレードマークのバンダナもしてないため、横島かどうか確信が持てなかったのだ
「まさか… またデートでもしてるって言うの…?」
モテない横島に限って有り得ない
令子はそう決めつけて西条の視線の先を見つめた
「…横島クン!? メドーサ!!」
令子は驚き付近に隠れる
横島も本人だし、一緒に居るのは死んだはずのメドーサであった
わけがわからないが、こんなとこでメドーサと戦闘などしたら何人死人が出るかわからない
令子は西条と共に、メドーサに気付かれないように監視して様子を見ることにした