その一
2011年正月記念
「う~、寒いし疲れたし本当に妙神山って遠いよな~」
ブツブツ文句をつけながら妙神山への山道を歩くのは横島である
「でも小竜姫さまとの楽しく甘い正月のために、ここは頑張らねば!!」
ニヤケた顔で高らかに叫ぶ横島だが、突っ込む人も居ないし聞いてる人さえいない
ちょっぴり悲しくなった横島はため息をはき、再び妙神山に向かって歩いてゆく
「はいはい~、妙神山修行場は只今お正月休み中なのねー」
妙神山の門に到着した横島を迎えたのはヒャクメだった
小竜姫どころか鬼門の姿すらない妙神山は、少し寂しげなようにも見える
「ヒャクメか~ 明けましておめでとう。 お前も遊びに来たのか?」
現れたのがヒャクメだったので少しがっかりする横島だが、ヒャクメも一応美少女なのでしっかりと挨拶していた
まあ性格がアレなんであからさまにアプローチはしないが、美人や美少女に甘いのは相変わらずのようである
「私は留守番なのねー 小竜姫達は神界に新年の挨拶に行ってるし、パピリオはベスパさんのとこに遊びに行って誰も居ないのね」
「なに……」
ヒャクメが事情を説明すると、横島は力が抜けて崩れ落ちてしまう
この日のために食費を切り詰めて小竜姫やパピリオにお土産まで買って来たのだから、その分楽しいお正月を期待していたようだった
「残念だったのねー まあちょうど暇してたから、ゆっくりして行けばいいわ」
落胆する横島を見てクスクス笑っていたヒャクメだが、やはら一人は暇だったようで地面に座りこんでいた横島をずるずると引きずって行く
「小竜姫さまのアホー! せっかく来たのに留守なんてあんまりやー!!」
「さあさあ小竜姫なんて忘れて飲むのね。 今日は私が横島さんで遊んであげるのねー」
妙神山の宿坊に上がり込んだ横島はやけになり小竜姫への想いを叫んでいるが、ヒャクメに半ば無理矢理酒を飲まされる
「ちょっと待て!! 【俺で遊ぶ】っておかしいだろ!? 俺はオモチャか!」
「細かい事は気にしないで飲むのねー! 私が心の奥底まで覗いてあげるわ」
ヒャクメの言葉に文句をつける横島だが、肝心のヒャクメは横島を酒の肴にしようと考えてるらしく心を覗き始めた
「ふふふ…… 甘いなヒャクメ! 覗きに関して俺に勝てると思うなよ。 覗かれるのがわかってるなら対策はある!」
心を覗こうとしたヒャクメに、横島は何やら自信ありげに笑みを浮かべる
「なっ…… 何をするのねー?」
自信ありげな横島にヒャクメは少し逃げ腰になるが、横島はそのままヒャクメを見つめて目を閉じた
「煩悩全開!!」
「キャッ!? よっ横島さん!? なんでいきなりそんな事考えるの!?」
横島の心を覗いていたヒャクメは、突然横島の妄想の数々を見せられて顔を真っ赤にして慌ててしまう
普通なら心を覗けるヒャクメが横島の妄想くらいで慌てるはずはないのだが、横島はそれを見越して妄想の相手を全てヒャクメにしている
さすがのヒャクメも自分が妄想される事には慣れてないようだった
「う~、寒いし疲れたし本当に妙神山って遠いよな~」
ブツブツ文句をつけながら妙神山への山道を歩くのは横島である
「でも小竜姫さまとの楽しく甘い正月のために、ここは頑張らねば!!」
ニヤケた顔で高らかに叫ぶ横島だが、突っ込む人も居ないし聞いてる人さえいない
ちょっぴり悲しくなった横島はため息をはき、再び妙神山に向かって歩いてゆく
「はいはい~、妙神山修行場は只今お正月休み中なのねー」
妙神山の門に到着した横島を迎えたのはヒャクメだった
小竜姫どころか鬼門の姿すらない妙神山は、少し寂しげなようにも見える
「ヒャクメか~ 明けましておめでとう。 お前も遊びに来たのか?」
現れたのがヒャクメだったので少しがっかりする横島だが、ヒャクメも一応美少女なのでしっかりと挨拶していた
まあ性格がアレなんであからさまにアプローチはしないが、美人や美少女に甘いのは相変わらずのようである
「私は留守番なのねー 小竜姫達は神界に新年の挨拶に行ってるし、パピリオはベスパさんのとこに遊びに行って誰も居ないのね」
「なに……」
ヒャクメが事情を説明すると、横島は力が抜けて崩れ落ちてしまう
この日のために食費を切り詰めて小竜姫やパピリオにお土産まで買って来たのだから、その分楽しいお正月を期待していたようだった
「残念だったのねー まあちょうど暇してたから、ゆっくりして行けばいいわ」
落胆する横島を見てクスクス笑っていたヒャクメだが、やはら一人は暇だったようで地面に座りこんでいた横島をずるずると引きずって行く
「小竜姫さまのアホー! せっかく来たのに留守なんてあんまりやー!!」
「さあさあ小竜姫なんて忘れて飲むのね。 今日は私が横島さんで遊んであげるのねー」
妙神山の宿坊に上がり込んだ横島はやけになり小竜姫への想いを叫んでいるが、ヒャクメに半ば無理矢理酒を飲まされる
「ちょっと待て!! 【俺で遊ぶ】っておかしいだろ!? 俺はオモチャか!」
「細かい事は気にしないで飲むのねー! 私が心の奥底まで覗いてあげるわ」
ヒャクメの言葉に文句をつける横島だが、肝心のヒャクメは横島を酒の肴にしようと考えてるらしく心を覗き始めた
「ふふふ…… 甘いなヒャクメ! 覗きに関して俺に勝てると思うなよ。 覗かれるのがわかってるなら対策はある!」
心を覗こうとしたヒャクメに、横島は何やら自信ありげに笑みを浮かべる
「なっ…… 何をするのねー?」
自信ありげな横島にヒャクメは少し逃げ腰になるが、横島はそのままヒャクメを見つめて目を閉じた
「煩悩全開!!」
「キャッ!? よっ横島さん!? なんでいきなりそんな事考えるの!?」
横島の心を覗いていたヒャクメは、突然横島の妄想の数々を見せられて顔を真っ赤にして慌ててしまう
普通なら心を覗けるヒャクメが横島の妄想くらいで慌てるはずはないのだが、横島はそれを見越して妄想の相手を全てヒャクメにしている
さすがのヒャクメも自分が妄想される事には慣れてないようだった