その一
第1話・運命?
その日…
横島は朝から美神にこき使われて疲れていた…
そしていつものように、アパートへ帰っていた
「おかえりなのねー ご飯にする? お風呂にする?」
フリフリのエプロンをつけたヒャクメが笑顔で出迎えた
「ただいま 家は風呂は無いからメシにするかな…」
横島は少し考えて答えた
横島が部屋に入って布団に倒れ込むように寝て休んでると、ヒャクメがご飯を持ってきた
「は~い、ご飯なのねー 横島さんの好きなハンバーグ目玉焼き付きなのねー」
ヒャクメは二人分の目玉焼き付きハンバーグと、ご飯と味噌汁を運んできた
「おっ! 旨そうだな~ ヒャクメの癖に料理上手いんだな…」
横島は予想外に美味しそうな、ヒャクメの料理に驚いて笑顔になる
「ふふふ… 私の心眼は何でも見えるのねー 料理の焼き加減から、味付けの分量まで完璧に見えるのねー」
ヒャクメは胸を張り自信満々に答えた
「覗きといい料理といい… お前の心眼って、霊能以外は役に立つな~」
横島は感心しながら話した
「霊能も役に立つのねー!」
ヒャクメはすぐに否定したが…
横島は聞いて無かった…
パク…
横島はハンバーグを一口食べた
「本当に美味しいな~ 肉なんて久しぶりだな~」
横島はヒャクメの話を聞いてなく
ハンバーグの美味しさに感動していた
そして二人は楽しく夕食を食べた
ヒャクメは食べ終わると、鼻歌を歌いながら洗い物をしていた…
ヒャクメは洗い物が終わると、横島と一緒にテレビを見て笑っていた
テレビがCMに入って横島はふとヒャクメを見て聞いた
「ところでヒャクメ… なんで家にいるんだ?」
「横島さん聞くのが遅いのねー!」
ヒャクメはハッとして、思い出したように言った
「お前… 説明するの忘れてたろ?」
横島は少し呆れたように話した
「どうせならずっと聞かないで欲しかったのねー」
ヒャクメは困ったように話した
「また覗きでもして怒られたか?」
横島は呆れたように聞いた
「違うのねー! 神族辞めて来たのね! 今日からお世話になるのね…」
ヒャクメは横島の言ったことを否定しつつ、爆弾発言をした
「………」
横島はヒャクメの言葉を理解出来なかった…
(こいつなに考えてるんだ? 新手のドッキリか?)
横島はヒャクメを見ながら考えていた
「違うのねー ドッキリじゃないのねー」
ヒャクメの言葉に横島は驚いた顔になった
「ヒャクメ、今考え読んだな?」
横島は呆れたように話した
「ふふふ… 私に嘘は通じないのねー 本当は私が来て嬉しいのもわかってるのねー」
ヒャクメは意味ありげな笑顔で話した
「こらっ ヒャクメ! つまらない嘘つくな! どうせ来るなら小竜姫様の方が嬉しいぞ!」
横島はヒャクメの言葉に必死に反論した
「そんなこと言って内心嬉しい癖に… 私には見えるのねー」
ヒャクメは悪のりして話した
「ヒャクメ! 心を読むならちゃんと読め! 都合のいい言い訳にするな!」
横島は悪のりするヒャクメに突っ込んだ
「フフフ… やっぱり横島さんのところ来て間違いないのねー」
ヒャクメは怪しい眼差しで横島を見つめた
「ヒャクメ… わざわざコントでもしに来たのか?」
横島はちょっと疲れたように言った
「違うのねー 夢を見たのね… 私が横島さんと一緒に暮らす夢を… だから来たのねー」
ヒャクメはそう話すと、横島に抱きついた!
「ヒャ……ヒャクメ!?」
横島は慌てた!
ヒャクメは性格は問題があるが…
一応美少女だ
柔らかい体と温もりに横島の煩悩が反応しそうだった…
「私、夢で気がついたのねー 心が見える私を受け入れてくれるのが横島さんだけだってことに… だから神族辞めて来たのねー」
ヒャクメはちょっと恥ずかしそうに横島に話した
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