その一
さて、偶然小竜姫とメル友になった横島だが、この世界の横島は他とは少し違ってた
携帯電話と言うコミュニケーションツールが小さい頃からあった影響からか、某時系列のように女性に飛び掛かったりすることは無かった
無論女好きは変わらないが、中学入学と同時に携帯を持ってからメル友などが出来ており、理性を無くすほど女性に飢えてはいなかったのだ
中学時代は実際に表立ってモテることは無かったが、顔の見えないメールなどではその明るい性格から比較的女性の受けは良かった
皮肉なことにそんなメル友との交流により、横島のコンプレックスや自己不信はそれほど酷くない
誤解されやすいセクハラ紛いの言動でメル友を失うことはあったが、逆にその話題で盛り上がることもあり横島はメル友との交流で女性の扱い方を覚えている
そんな携帯電話の影響で幾分落ち着いている横島は、某時系列のコンプレックスと女性への欲求のみだった性格では無い
そしてそれに向かっていたエネルギーが普通の方向に向かっていたため、横島の学校での成績は上位に入ることが多かった
元々優秀な両親の才能を受け継いでいながら、両親の教育の失敗により性格が歪み才能を無駄にするはずだった横島
メールによる女性との本音の交流によりその歪みがあまり無かったのだ
その結果天性の才能を伸ばして、勉強も運動も得意である
そして高校に入学した横島だが、この世界でも両親はナルニアに飛ばされていた
しかし落ち着いて優秀な横島は両親の信頼があった為、比較的簡単に一人残ることが出来ていた
学費の他にアパート代や生活費も両親は普通に出しており、唯一小遣いだけは自分でバイトしろと言う結果になっている
「暇だな~」
学校からの帰り道携帯をイジる横島だが、こんな暇な時に限ってメールの返信が無い
横島は少し考え、適当なアドレスにメールを送ってみる
《僕16才の高校生です。 良かったらメル友になりませんか?》
そんな怪しいメールをいきなり送る横島だが、これが意外に面白かった
返信が来る確立は1%も無かったが、意外にいろんな人とメル友になれる
出会い系やメル友募集のサイトはあったが、横島はあえてそんな場所を使わないような人を探していた
ピリリ~ン
メール着信の音と共に返ってきた返信は、先ほどランダムに送ったうちの一通からである
《私はシャオと言います。 20の学生です》
「おっ! 珍しく返事が来たよ~」
横島は返信が来たことに喜び、シャオと名乗る女性とメールを始めることになる
メールをしていくうちにわかったのは、真面目でちょっと変わった女性であること
「どこぞのお嬢様か?」
微妙に世間知らずな感じのメールに、横島は相手がかなりのお嬢様だと推測する
「今までに無いタイプの人だな~」
横島は少し変わった女性とのメールを楽しみつつ、アパートに帰っていく
この世界の横島は、肉体的欲求よりも女性との本音での交流を求めていた
コンプレックスや自己不信が酷くないとはいえ、それでも残る横島にとって
自分じゃない自分になれるメールでの交流はかなり楽しみであり、幸せな時間だった
携帯電話と言うコミュニケーションツールが小さい頃からあった影響からか、某時系列のように女性に飛び掛かったりすることは無かった
無論女好きは変わらないが、中学入学と同時に携帯を持ってからメル友などが出来ており、理性を無くすほど女性に飢えてはいなかったのだ
中学時代は実際に表立ってモテることは無かったが、顔の見えないメールなどではその明るい性格から比較的女性の受けは良かった
皮肉なことにそんなメル友との交流により、横島のコンプレックスや自己不信はそれほど酷くない
誤解されやすいセクハラ紛いの言動でメル友を失うことはあったが、逆にその話題で盛り上がることもあり横島はメル友との交流で女性の扱い方を覚えている
そんな携帯電話の影響で幾分落ち着いている横島は、某時系列のコンプレックスと女性への欲求のみだった性格では無い
そしてそれに向かっていたエネルギーが普通の方向に向かっていたため、横島の学校での成績は上位に入ることが多かった
元々優秀な両親の才能を受け継いでいながら、両親の教育の失敗により性格が歪み才能を無駄にするはずだった横島
メールによる女性との本音の交流によりその歪みがあまり無かったのだ
その結果天性の才能を伸ばして、勉強も運動も得意である
そして高校に入学した横島だが、この世界でも両親はナルニアに飛ばされていた
しかし落ち着いて優秀な横島は両親の信頼があった為、比較的簡単に一人残ることが出来ていた
学費の他にアパート代や生活費も両親は普通に出しており、唯一小遣いだけは自分でバイトしろと言う結果になっている
「暇だな~」
学校からの帰り道携帯をイジる横島だが、こんな暇な時に限ってメールの返信が無い
横島は少し考え、適当なアドレスにメールを送ってみる
《僕16才の高校生です。 良かったらメル友になりませんか?》
そんな怪しいメールをいきなり送る横島だが、これが意外に面白かった
返信が来る確立は1%も無かったが、意外にいろんな人とメル友になれる
出会い系やメル友募集のサイトはあったが、横島はあえてそんな場所を使わないような人を探していた
ピリリ~ン
メール着信の音と共に返ってきた返信は、先ほどランダムに送ったうちの一通からである
《私はシャオと言います。 20の学生です》
「おっ! 珍しく返事が来たよ~」
横島は返信が来たことに喜び、シャオと名乗る女性とメールを始めることになる
メールをしていくうちにわかったのは、真面目でちょっと変わった女性であること
「どこぞのお嬢様か?」
微妙に世間知らずな感じのメールに、横島は相手がかなりのお嬢様だと推測する
「今までに無いタイプの人だな~」
横島は少し変わった女性とのメールを楽しみつつ、アパートに帰っていく
この世界の横島は、肉体的欲求よりも女性との本音での交流を求めていた
コンプレックスや自己不信が酷くないとはいえ、それでも残る横島にとって
自分じゃない自分になれるメールでの交流はかなり楽しみであり、幸せな時間だった