その一
第一話
その日
美神除霊事務所は平和だった
横島はソファーで昼寝をしていた
ドタバタドタバタ
バタン!
誰かが走ってきて部屋のドアを勢いよく開けた
「横島さん!! 助けて下さい!!」
血相を変えて飛び込んできたのは小竜姫だった……
机で書類整理していた美神も、洗濯していたおキヌも、何かと近寄ってきた
「ちょ ちょっと 小竜姫さまどうしたのよ!?」
美神が慌てて聞く
「また魔族ですか?」
おキヌは心配そうに聞いた
「それが…… お見合いなんです」
小竜姫は小さな声で話した
「「「ハァ??」」」
美神達がハモった
「それがとうしたのよ。 嫌なら断ればいいじゃない」
美神が当たり前のように話した
「それが…… 相手が龍神王家の分家の人で、断れないんです」
小竜姫が泣きそうになりながら話した
「それで俺に何をしてほしいんです? お見合いの邪魔ですか?」
横島がよくわからんという顔で聞いた
美神とおキヌは複雑な顔になった
小竜姫の言いたいことがわかったからだ
「その…… お見合いの時だけでいいので私の恋人になってほしいのですが……」
小竜姫は目をウルウル上目遣いで頼みこんでいた
「「だめよ(です)!!」」
美神とおキヌはまたハモった
美神は我に返り
「横島くんじゃ相手に無理があるわよ。 龍神王家の関係者が納得する訳ないでしょ 他を当たってよ」
「それが横島さんでないと無理なんです……。 神族だと力関係で問題が残ります。 後はアシュタロス戦で有名な横島さんしか……」
小竜姫は申し訳なさそうに話す
「横島さんはそんな有名なのですか?」
おキヌが聞いた
「人間の身で魔王を倒した最大の功労者ですから… 神魔族で知らない者はいませんよ…」
小竜姫は悲しそうに話した
横島にとってあの戦いはルシオラを失った戦いだからだ
「いいっすよ」
横島はすぐに返事した
「ちょっと、横島くん。神族に関わってもロクな事ないわよ。 悪いこと言わないから止めときなさい!」
美神は横島にキツく言った
「でも、美神さん。 可哀想じゃないですか~ 好きでも無い相手と見合いや結婚なんて」
小竜姫は横島の手を両手で握り
「本当にありがとうございます。」
泣いて喜んでいた
「しかたないわね~」
美神とおキヌも
小竜姫の気持ちを考え渋々了承した
だが
それが失敗だった
見合い相手は
小竜姫を本気で気に入っていた
横島は
「小竜姫さまはとても強く優しいですが、逆にとても繊細な心の女性です。 俺は何があっても彼女を守ります。」
そう話してしまった。
横島としては
師匠として
仲間として
女性として
いろんな意味を込めて話したが
見合い相手や周りの龍神は
横島が小竜姫と結婚すると宣言した
と受け取ってしまった
小竜姫は元々横島が好きな為、この話をお願いしており、反論する気は無く
横島も
今更結婚はしないとは言い出せないで
結局横島と小竜姫の結婚は決まってしまい、横島は龍神族になることになった……
「横島さん… いいえ、忠夫さん。 私は本当に幸せです 末永くよろしくお願いします。」
小竜姫に三つ指でそう言われた横島は
「本当にいいんですか? 俺みたいなダメ人間で?」
小竜姫は笑顔で
「私は結婚するなら横島さんでなくては嫌なんです。 本当に心から愛してます」
横島は小竜姫の美しい笑顔に見惚れ
「ありがとうございます。 俺… 必ず小竜姫さまを幸せにします。 俺も愛してます。」
そうして二人は、龍神族として永遠の時を幸せに生きることになる
娘として生まれ変わる蛍の龍神と共に…
おまけ
小竜姫と横島の結婚を知った
世界一の守銭奴と
世界一の黒化する少女によって
妙神山が三回目の壊滅になり
神魔族に緊張が走ったのはまたの話
その日
美神除霊事務所は平和だった
横島はソファーで昼寝をしていた
ドタバタドタバタ
バタン!
誰かが走ってきて部屋のドアを勢いよく開けた
「横島さん!! 助けて下さい!!」
血相を変えて飛び込んできたのは小竜姫だった……
机で書類整理していた美神も、洗濯していたおキヌも、何かと近寄ってきた
「ちょ ちょっと 小竜姫さまどうしたのよ!?」
美神が慌てて聞く
「また魔族ですか?」
おキヌは心配そうに聞いた
「それが…… お見合いなんです」
小竜姫は小さな声で話した
「「「ハァ??」」」
美神達がハモった
「それがとうしたのよ。 嫌なら断ればいいじゃない」
美神が当たり前のように話した
「それが…… 相手が龍神王家の分家の人で、断れないんです」
小竜姫が泣きそうになりながら話した
「それで俺に何をしてほしいんです? お見合いの邪魔ですか?」
横島がよくわからんという顔で聞いた
美神とおキヌは複雑な顔になった
小竜姫の言いたいことがわかったからだ
「その…… お見合いの時だけでいいので私の恋人になってほしいのですが……」
小竜姫は目をウルウル上目遣いで頼みこんでいた
「「だめよ(です)!!」」
美神とおキヌはまたハモった
美神は我に返り
「横島くんじゃ相手に無理があるわよ。 龍神王家の関係者が納得する訳ないでしょ 他を当たってよ」
「それが横島さんでないと無理なんです……。 神族だと力関係で問題が残ります。 後はアシュタロス戦で有名な横島さんしか……」
小竜姫は申し訳なさそうに話す
「横島さんはそんな有名なのですか?」
おキヌが聞いた
「人間の身で魔王を倒した最大の功労者ですから… 神魔族で知らない者はいませんよ…」
小竜姫は悲しそうに話した
横島にとってあの戦いはルシオラを失った戦いだからだ
「いいっすよ」
横島はすぐに返事した
「ちょっと、横島くん。神族に関わってもロクな事ないわよ。 悪いこと言わないから止めときなさい!」
美神は横島にキツく言った
「でも、美神さん。 可哀想じゃないですか~ 好きでも無い相手と見合いや結婚なんて」
小竜姫は横島の手を両手で握り
「本当にありがとうございます。」
泣いて喜んでいた
「しかたないわね~」
美神とおキヌも
小竜姫の気持ちを考え渋々了承した
だが
それが失敗だった
見合い相手は
小竜姫を本気で気に入っていた
横島は
「小竜姫さまはとても強く優しいですが、逆にとても繊細な心の女性です。 俺は何があっても彼女を守ります。」
そう話してしまった。
横島としては
師匠として
仲間として
女性として
いろんな意味を込めて話したが
見合い相手や周りの龍神は
横島が小竜姫と結婚すると宣言した
と受け取ってしまった
小竜姫は元々横島が好きな為、この話をお願いしており、反論する気は無く
横島も
今更結婚はしないとは言い出せないで
結局横島と小竜姫の結婚は決まってしまい、横島は龍神族になることになった……
「横島さん… いいえ、忠夫さん。 私は本当に幸せです 末永くよろしくお願いします。」
小竜姫に三つ指でそう言われた横島は
「本当にいいんですか? 俺みたいなダメ人間で?」
小竜姫は笑顔で
「私は結婚するなら横島さんでなくては嫌なんです。 本当に心から愛してます」
横島は小竜姫の美しい笑顔に見惚れ
「ありがとうございます。 俺… 必ず小竜姫さまを幸せにします。 俺も愛してます。」
そうして二人は、龍神族として永遠の時を幸せに生きることになる
娘として生まれ変わる蛍の龍神と共に…
おまけ
小竜姫と横島の結婚を知った
世界一の守銭奴と
世界一の黒化する少女によって
妙神山が三回目の壊滅になり
神魔族に緊張が走ったのはまたの話
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