その一
横島とタマモはそんな会話をしながら、美神事務所にたどり着く
「横島クン、今日はビルに現れる悪霊を退治するわよ! いつ現れるかわからないから油断するんじゃないわよ!!」
令子は横島を睨み命令する
「了解っす! タマモお前は留守番だ。 危ないからな」
横島はタマモを頭から下ろして話しかける
プイッ!
タマモは不満そうにほっぺを膨らませて、横を向き抗議の視線を送る
「付いて来る気か?」
横島は困ったようにタマモを見ると、タマモは頷く
「でもな~、なんかあればダメだしな~」
横島はタマモを心配して悩むが、タマモは結構ガンコで言うことを聞かない
「大人しくしてるんだぞ?」
横島はヤレヤレといった表情でタマモを見る
「キュ~ン」
タマモは嬉しそうに横島にすり寄る
「横島クン…、そろそろ準備をして欲しいんだけど…」
あきれ気味の令子が横島にため息をつきながら話す
タマモは横島の頭に乗り横島は荷物の準備を始める
それから横島とタマモは令子の車で除霊現場のビルに向かう
「二手に別れて探すわよ!」
令子は横島に命令して、二人に別れてビルを歩いて悪霊を探す
タマモは横島の頭の上で静かに目を閉じている
ただ、九本の尻尾がふわふわと揺れていた
5階まで上がった時、タマモの耳がピクリと動く
ペシペシ…
ペシペシ…
タマモは前足で横島の額を叩く
「どうしたタマモ?」
ずっと静かだったタマモが突然額を叩いたので横島は止まる
「グルルル…」
タマモは右側の通路に向かってうなる
「お前…、悪霊見つけたのか?」
横島はタマモのうなる方へ霊波刀を出してゆっくり向かう
カラッン…
奥で何か音がする
「コォーン!!」
タマモは突然吠えて相手を威嚇する
「ギャオーン!」
悪霊が突然天井から落ちてくる
「チッ! 伸びろ!」
横島は霊波刀を伸ばして悪霊に突き刺す
「グオオ…ン」
悪霊は大人しくなるが…
「グルル…」
タマモはまだ威嚇している
「まだか?」
横島は倒したと思ったが、タマモの様子に霊波刀で斬りつける
ザシュッ!!
弱った悪霊はその一撃で消えていく
「ク~ン…」
タマモは安心したように、大人しくなる
「お前凄いな~」
横島はタマモを抱き上げて撫でてやる
「コン!」
タマモは当然だと言わんばかりに、自信満々の表情だが…
嬉しそうに尻尾を振っていた
「横島クン!! 悪霊は!?」
そんな時、戦いを感じた令子がやって来た
「美神さん、もう終わりましたよ」
令子は横島が珍しく手際よく悪霊を倒して驚いて見ている
「あんたにしては早かったわね~」
令子は不思議そうに横島に話すが
「タマモが助けてくれたんすよ。 こいつは凄いですよ」
横島がタマモを誉めると尻尾がまた嬉しそうに揺れる
「まあ、金毛白面九尾だからね… 生まれたてみたいだけど、人間よりも霊感は凄いわよ」
令子は話を聞いてある程度納得する
それから令子と横島は事務所に戻り、横島はアパートに帰ろうとする
「待ちなさい。 今日はその子のおかげで早く終わったわ。 これで、美味しい物食べさせなさい」
令子は横島に一万円を渡す
「みっ… 美神さんが一万円をくれるなんて…… 明日は世界の破滅だ!?」
横島は本気で顔が真っ青だ
「どういう意味よ! 横島っ!! それにそのお金はタマモにあげるの! あんたじゃない!」
令子は不機嫌そうに横島を怒鳴る
横島は逃げ出すように帰っていく
もちろん令子が珍しくお金を渡したのには理由がある
「本物の九尾ね… 横島クンに懐いてるし、あのまま横島クンのとこに居つけば、役に立つわ~」
横島達が帰った後、令子は悪い笑みを浮かべて高笑いしている
「横島クン、今日はビルに現れる悪霊を退治するわよ! いつ現れるかわからないから油断するんじゃないわよ!!」
令子は横島を睨み命令する
「了解っす! タマモお前は留守番だ。 危ないからな」
横島はタマモを頭から下ろして話しかける
プイッ!
タマモは不満そうにほっぺを膨らませて、横を向き抗議の視線を送る
「付いて来る気か?」
横島は困ったようにタマモを見ると、タマモは頷く
「でもな~、なんかあればダメだしな~」
横島はタマモを心配して悩むが、タマモは結構ガンコで言うことを聞かない
「大人しくしてるんだぞ?」
横島はヤレヤレといった表情でタマモを見る
「キュ~ン」
タマモは嬉しそうに横島にすり寄る
「横島クン…、そろそろ準備をして欲しいんだけど…」
あきれ気味の令子が横島にため息をつきながら話す
タマモは横島の頭に乗り横島は荷物の準備を始める
それから横島とタマモは令子の車で除霊現場のビルに向かう
「二手に別れて探すわよ!」
令子は横島に命令して、二人に別れてビルを歩いて悪霊を探す
タマモは横島の頭の上で静かに目を閉じている
ただ、九本の尻尾がふわふわと揺れていた
5階まで上がった時、タマモの耳がピクリと動く
ペシペシ…
ペシペシ…
タマモは前足で横島の額を叩く
「どうしたタマモ?」
ずっと静かだったタマモが突然額を叩いたので横島は止まる
「グルルル…」
タマモは右側の通路に向かってうなる
「お前…、悪霊見つけたのか?」
横島はタマモのうなる方へ霊波刀を出してゆっくり向かう
カラッン…
奥で何か音がする
「コォーン!!」
タマモは突然吠えて相手を威嚇する
「ギャオーン!」
悪霊が突然天井から落ちてくる
「チッ! 伸びろ!」
横島は霊波刀を伸ばして悪霊に突き刺す
「グオオ…ン」
悪霊は大人しくなるが…
「グルル…」
タマモはまだ威嚇している
「まだか?」
横島は倒したと思ったが、タマモの様子に霊波刀で斬りつける
ザシュッ!!
弱った悪霊はその一撃で消えていく
「ク~ン…」
タマモは安心したように、大人しくなる
「お前凄いな~」
横島はタマモを抱き上げて撫でてやる
「コン!」
タマモは当然だと言わんばかりに、自信満々の表情だが…
嬉しそうに尻尾を振っていた
「横島クン!! 悪霊は!?」
そんな時、戦いを感じた令子がやって来た
「美神さん、もう終わりましたよ」
令子は横島が珍しく手際よく悪霊を倒して驚いて見ている
「あんたにしては早かったわね~」
令子は不思議そうに横島に話すが
「タマモが助けてくれたんすよ。 こいつは凄いですよ」
横島がタマモを誉めると尻尾がまた嬉しそうに揺れる
「まあ、金毛白面九尾だからね… 生まれたてみたいだけど、人間よりも霊感は凄いわよ」
令子は話を聞いてある程度納得する
それから令子と横島は事務所に戻り、横島はアパートに帰ろうとする
「待ちなさい。 今日はその子のおかげで早く終わったわ。 これで、美味しい物食べさせなさい」
令子は横島に一万円を渡す
「みっ… 美神さんが一万円をくれるなんて…… 明日は世界の破滅だ!?」
横島は本気で顔が真っ青だ
「どういう意味よ! 横島っ!! それにそのお金はタマモにあげるの! あんたじゃない!」
令子は不機嫌そうに横島を怒鳴る
横島は逃げ出すように帰っていく
もちろん令子が珍しくお金を渡したのには理由がある
「本物の九尾ね… 横島クンに懐いてるし、あのまま横島クンのとこに居つけば、役に立つわ~」
横島達が帰った後、令子は悪い笑みを浮かべて高笑いしている