その一
逃げるように事務所を後にした横島は、さっそく電車を乗り継ぎ妙神山に向かっていた
「相変わらず遠いんだよな~」
横島は高い電車賃に少しため息をもらす
「早く妙神山に連れて行かないとな… ルシオラがお腹空かせたらマズい」
横島は麓の町で電車を降りると足早に妙神山に向かう
道中ルシオラは横島の腕の中でずっとご機嫌であった
たまに眠ることはあっても、泣くことは無い
元々、ルシオラの霊気構造の半分は横島の中にある
横島とルシオラは魂を分け合った仲なのだ
ある意味普通の親子や恋人以上の繋がりがあるのだろう
そんな横島とルシオラが妙神山に到着する直前…
妙神山は再建の真っ最中であった
鬼門、ジーク、小竜姫、ヒャクメ、パピリオが妙神山再建の為に働いている
やる気の無さそうなパピリオが突然周りをキョロキョロ見回す
「ヨコシマとルシオラちゃんが来るでちゅ!」
パピリオは顔色を変えて門の方へ走り出す
「パピリオ!?」
小竜姫は驚いた様子で、突然走り出したパピリオに声をかける
「どうしたんですか?」
ジークとヒャクメが不思議そうにやって来る
「パピリオが横島さんとルシオラさんが来るって言って…」
小竜姫は不思議そうに首を傾げる
「んー どれどれ…」
ヒャクメは心眼を使い横島を探し出す
横島のアパートや美神事務所を探すが見つからない
ヒャクメはまさかと思いつつ、妙神山付近を見てみると…
「居たのねー!! あと10分くらいで横島さんが来るのねー! えっ!?」
横島を見ていたヒャクメは、腕の中に見える赤ん坊に固まってしまう
ヒャクメには赤ん坊がルシオラと同じ魂に見える
しかし、有り得ないのだ
先日ルシオラの復活は横島の子供以外は無理だと、ヒャクメ自身も言ったのだから
「ヒャクメ、本当に横島さんが来たのですか?」
小竜姫は不思議そうに門の方に向かう
何故パピリオが真っ先に気がついたのか、不思議だったのだ
妙神山でそんな会話をしているうちに、横島には妙神山の門が見えて来た
「ルシオラ、もうすぐだぞ?」
横島がルシオラに語りかけるとルシオラは嬉しそうに笑う
「あ~ う~」
ルシオラは手をバタバタさせて妙神山の方を見ている
そんな時、遠くから声がする
「ヨコシマー! ルシオラちゃんー!!」
ドォーーン!!
現れたのはパピリオである
高速飛行で横島に抱きついていた
「うわっ!?」
横島はパピリオに抱きつかれて、しりもちをついてしまうが
赤ん坊のルシオラは横島がとっさに上に持ち上げ、パピリオから守っていた
並の人間なら怪我では済まないが、横島はすでに人間では無い為、パピリオの勢いに倒されただけであった
「よこしま! ルシオラちゃんが復活したんでちゅね!」
パピリオは嬉しさのあまり、涙を流して横島の胸で泣いてしまう
「パピリオ!? なんでわかったんだ?」
横島は不思議そうに首を傾げつつ、持ち上げていたルシオラをパピリオに見せた
「へっ……!?」
涙を拭いつつ赤ん坊のルシオラを見ると、パピリオの表情は驚きで固まってしまう
「だぁ~! う~」
ルシオラはそんなパピリオに何かを感じたのか、嬉しそうに手を伸ばす
「相変わらず遠いんだよな~」
横島は高い電車賃に少しため息をもらす
「早く妙神山に連れて行かないとな… ルシオラがお腹空かせたらマズい」
横島は麓の町で電車を降りると足早に妙神山に向かう
道中ルシオラは横島の腕の中でずっとご機嫌であった
たまに眠ることはあっても、泣くことは無い
元々、ルシオラの霊気構造の半分は横島の中にある
横島とルシオラは魂を分け合った仲なのだ
ある意味普通の親子や恋人以上の繋がりがあるのだろう
そんな横島とルシオラが妙神山に到着する直前…
妙神山は再建の真っ最中であった
鬼門、ジーク、小竜姫、ヒャクメ、パピリオが妙神山再建の為に働いている
やる気の無さそうなパピリオが突然周りをキョロキョロ見回す
「ヨコシマとルシオラちゃんが来るでちゅ!」
パピリオは顔色を変えて門の方へ走り出す
「パピリオ!?」
小竜姫は驚いた様子で、突然走り出したパピリオに声をかける
「どうしたんですか?」
ジークとヒャクメが不思議そうにやって来る
「パピリオが横島さんとルシオラさんが来るって言って…」
小竜姫は不思議そうに首を傾げる
「んー どれどれ…」
ヒャクメは心眼を使い横島を探し出す
横島のアパートや美神事務所を探すが見つからない
ヒャクメはまさかと思いつつ、妙神山付近を見てみると…
「居たのねー!! あと10分くらいで横島さんが来るのねー! えっ!?」
横島を見ていたヒャクメは、腕の中に見える赤ん坊に固まってしまう
ヒャクメには赤ん坊がルシオラと同じ魂に見える
しかし、有り得ないのだ
先日ルシオラの復活は横島の子供以外は無理だと、ヒャクメ自身も言ったのだから
「ヒャクメ、本当に横島さんが来たのですか?」
小竜姫は不思議そうに門の方に向かう
何故パピリオが真っ先に気がついたのか、不思議だったのだ
妙神山でそんな会話をしているうちに、横島には妙神山の門が見えて来た
「ルシオラ、もうすぐだぞ?」
横島がルシオラに語りかけるとルシオラは嬉しそうに笑う
「あ~ う~」
ルシオラは手をバタバタさせて妙神山の方を見ている
そんな時、遠くから声がする
「ヨコシマー! ルシオラちゃんー!!」
ドォーーン!!
現れたのはパピリオである
高速飛行で横島に抱きついていた
「うわっ!?」
横島はパピリオに抱きつかれて、しりもちをついてしまうが
赤ん坊のルシオラは横島がとっさに上に持ち上げ、パピリオから守っていた
並の人間なら怪我では済まないが、横島はすでに人間では無い為、パピリオの勢いに倒されただけであった
「よこしま! ルシオラちゃんが復活したんでちゅね!」
パピリオは嬉しさのあまり、涙を流して横島の胸で泣いてしまう
「パピリオ!? なんでわかったんだ?」
横島は不思議そうに首を傾げつつ、持ち上げていたルシオラをパピリオに見せた
「へっ……!?」
涙を拭いつつ赤ん坊のルシオラを見ると、パピリオの表情は驚きで固まってしまう
「だぁ~! う~」
ルシオラはそんなパピリオに何かを感じたのか、嬉しそうに手を伸ばす