その一
次の日のお昼過ぎ、ようやくベスパが妙神山にやって来る
「姉さん… 本当に姉さんなんだね…」
お昼寝中のルシオラを見てベスパは泣き崩れた
パピリオ同様姉妹で感じるものがあるらしく、疑うことなく一瞬でルシオラを認識したようだ
「姉さん…」
言葉が詰まって出てこないベスパは、ルシオラの頬をそっと撫でる
そんな時、グッスリ眠っていたルシオラは突然目を開けた
くりっとした可愛い目で頬を撫でるベスパを見つめる
「あぅ~~」
一瞬で嬉しそうな笑顔になったルシオラは、パタパタと興奮した様子でベスパの手を握る
「あっ… あのっ…」
突然ルシオラに手を握られたベスパは、戸惑って固まってしまう
「やっぱり姉妹はわかるんだな~ ルシオラが抱いて欲しそうだぞ?」
意外な形で叶った姉妹の再開に、横島は熱くなるものを感じて涙が溢れていた
決して憎みあって戦った訳ではない
ゆえにこの再開は横島にとっても非常に価値のあるものだった
「ねっ… 姉さん…」
震える手で優しくルシオラを抱き上げるベスパ
一方ルシオラは、ベスパの気持ちを癒やすように無邪気な笑顔を向け続ける
「姉さん、本当にごめんなさい。 私は… 私は…」
何度でも謝りたかったし、言いたいこともたくさんあった
しかしベスパは言葉がでない
「だぁ~ だ~」
そんなベスパを不思議そうに見つめるルシオラは、ベスパの顔をペチペチと叩いていく
「うっ… うぐっ…」
それでも涙が止まらないベスパにつられるように、ルシオラも泣きそうになってしまう
「あぁ… 姉さん、泣かないで。 どっどうすれば…」
突然ぐずりだしたルシオラを抱えたベスパはオロオロと慌ててしまった
「ベスパがいつまでも悲しそうだから、ルシオラも悲しくなったんだよな~? ほらルシオラおいで…」
見かねた横島がベスパからルシオラを受け取ってなだめ始めると、ルシオラはぐずるのを止めて落ち着いていく
そんなルシオラの姿をベスパはホッとしたように見つめる
形は少し変わったが幸せそうな姉の姿は、ずっと罪悪感に悩まされていたベスパの心を癒やしていた
「良かったね。 姉さん」
ベスパは自然と微笑んでいた
そしていつ以来かわからないほど久しぶりなその笑顔に、周りで静かに見守っていた小竜姫達やパピリオはようやく横島やベスパに声をかけてゆく
「姉さん… 本当に姉さんなんだね…」
お昼寝中のルシオラを見てベスパは泣き崩れた
パピリオ同様姉妹で感じるものがあるらしく、疑うことなく一瞬でルシオラを認識したようだ
「姉さん…」
言葉が詰まって出てこないベスパは、ルシオラの頬をそっと撫でる
そんな時、グッスリ眠っていたルシオラは突然目を開けた
くりっとした可愛い目で頬を撫でるベスパを見つめる
「あぅ~~」
一瞬で嬉しそうな笑顔になったルシオラは、パタパタと興奮した様子でベスパの手を握る
「あっ… あのっ…」
突然ルシオラに手を握られたベスパは、戸惑って固まってしまう
「やっぱり姉妹はわかるんだな~ ルシオラが抱いて欲しそうだぞ?」
意外な形で叶った姉妹の再開に、横島は熱くなるものを感じて涙が溢れていた
決して憎みあって戦った訳ではない
ゆえにこの再開は横島にとっても非常に価値のあるものだった
「ねっ… 姉さん…」
震える手で優しくルシオラを抱き上げるベスパ
一方ルシオラは、ベスパの気持ちを癒やすように無邪気な笑顔を向け続ける
「姉さん、本当にごめんなさい。 私は… 私は…」
何度でも謝りたかったし、言いたいこともたくさんあった
しかしベスパは言葉がでない
「だぁ~ だ~」
そんなベスパを不思議そうに見つめるルシオラは、ベスパの顔をペチペチと叩いていく
「うっ… うぐっ…」
それでも涙が止まらないベスパにつられるように、ルシオラも泣きそうになってしまう
「あぁ… 姉さん、泣かないで。 どっどうすれば…」
突然ぐずりだしたルシオラを抱えたベスパはオロオロと慌ててしまった
「ベスパがいつまでも悲しそうだから、ルシオラも悲しくなったんだよな~? ほらルシオラおいで…」
見かねた横島がベスパからルシオラを受け取ってなだめ始めると、ルシオラはぐずるのを止めて落ち着いていく
そんなルシオラの姿をベスパはホッとしたように見つめる
形は少し変わったが幸せそうな姉の姿は、ずっと罪悪感に悩まされていたベスパの心を癒やしていた
「良かったね。 姉さん」
ベスパは自然と微笑んでいた
そしていつ以来かわからないほど久しぶりなその笑顔に、周りで静かに見守っていた小竜姫達やパピリオはようやく横島やベスパに声をかけてゆく