その一
横島がヒャクメと話してる間に小竜姫はミルクを持って来る
ミルクは真新しいほ乳瓶に入っており、小竜姫がわざわざ人界に瞬間移動をして買って来たようだ
ヒャクメにアドバイスを受けながら、ぎこちないが慎重にミルクを飲ませる横島の姿は、若いシングルファザーの父親にも見える
ゴク‥ゴク‥ゴク‥
ルシオラは美味しそうにミルクを飲んでいく
「おー! なんか感動するな」
ミルクを飲むルシオラの姿に、横島は今までに感じたことの無い感覚を感じていた
「そうやってみると恋人と言うより親子みたいでちゅね」
ぼそっとつぶやいたパピリオの言葉に、何故か小竜姫とヒャクメは少し顔が赤くなる
2人は一瞬、ルシオラの母親は自分しかいないと思って顔を赤くしていた
「ベスパさんは明日でないと来れないそうです。 昨日魔界に戻ったばかりですから…」
魔界との連絡から戻ったジークの言葉に小竜姫とヒャクメは我に返る
「そうですか… 小竜姫様、今晩泊まっていいっすか?」
「はい、いいですよ。 と言うか老師が戻って来るまで残ってて欲しいのですが…」
横島はルシオラに注意を向けながら小竜姫に泊まる許可を求めるが、小竜姫の答えは違った物だった
「えっ!?」
横島は予想外の答えに驚き小竜姫を見る
「いえ、ルシオラさんは魔族ですし、横島さんは半神半魔です。 人界に住むならGS協会やオカルトGメンに根回しが必要ですし、2人の後ろ盾も必要になります。 私では少し心許ないので老師に後ろ盾になって頂けば、誰も横島さん達に手出しは出来ませんから」
小竜姫は真剣な表情になり説明をしていく
横島は何も考えてないから知らないが、人界に魔族が住むのは危険も付きまとう
まして力の無い赤ちゃんのルシオラと、力の使い方すら知らない横島では、万が一の時危険過ぎるのだ
横島自身は魔族など気にしないが、人間の中には魔族と言うだけで毛嫌いする者も多い
GSは比較的仕事と割り切る為、無闇に襲って来ないが宗教は別である
魔族と言うだけで、退治しようと襲って来る者達も少なくない
小竜姫はそんな横島達の生活環境の心配をしていた
小竜姫自身はあくまで妙神山管理人であり、斉天大聖老師が上司だ
神界にも高い影響力を持ち、その強さも名高い斉天大聖老師ならば、そんな人間や神魔族の勢力争いなどからも、横島達を守れると小竜姫は考えていた
「そうっすか… 良くわかんないけど、お願いします」
横島にしてみればそこまで必要なのかわからないが、基本的に小竜姫を信用しているので任せるようだ
「横島さんは人界に戻るまでに、もっと覚えることがたくさんあるのねー ちゃんと神魔の自覚を持たないと危険なのね!」
あまりに軽い横島にため息まじりのヒャクメであった
「そうですね… GSも辞めた方がいいでしょう。 変に力を期待されても困りますし、GSとして魔族と争うのはマズいです」
小竜姫も不安そうに横島を見つめる
危機的状況では素晴らしい力を発揮する横島だが、そもそも危機的状況が起きないようにする力はあまり無い
普段が隙だらけな横島をどうするか悩む小竜姫とヒャクメであった
ミルクは真新しいほ乳瓶に入っており、小竜姫がわざわざ人界に瞬間移動をして買って来たようだ
ヒャクメにアドバイスを受けながら、ぎこちないが慎重にミルクを飲ませる横島の姿は、若いシングルファザーの父親にも見える
ゴク‥ゴク‥ゴク‥
ルシオラは美味しそうにミルクを飲んでいく
「おー! なんか感動するな」
ミルクを飲むルシオラの姿に、横島は今までに感じたことの無い感覚を感じていた
「そうやってみると恋人と言うより親子みたいでちゅね」
ぼそっとつぶやいたパピリオの言葉に、何故か小竜姫とヒャクメは少し顔が赤くなる
2人は一瞬、ルシオラの母親は自分しかいないと思って顔を赤くしていた
「ベスパさんは明日でないと来れないそうです。 昨日魔界に戻ったばかりですから…」
魔界との連絡から戻ったジークの言葉に小竜姫とヒャクメは我に返る
「そうですか… 小竜姫様、今晩泊まっていいっすか?」
「はい、いいですよ。 と言うか老師が戻って来るまで残ってて欲しいのですが…」
横島はルシオラに注意を向けながら小竜姫に泊まる許可を求めるが、小竜姫の答えは違った物だった
「えっ!?」
横島は予想外の答えに驚き小竜姫を見る
「いえ、ルシオラさんは魔族ですし、横島さんは半神半魔です。 人界に住むならGS協会やオカルトGメンに根回しが必要ですし、2人の後ろ盾も必要になります。 私では少し心許ないので老師に後ろ盾になって頂けば、誰も横島さん達に手出しは出来ませんから」
小竜姫は真剣な表情になり説明をしていく
横島は何も考えてないから知らないが、人界に魔族が住むのは危険も付きまとう
まして力の無い赤ちゃんのルシオラと、力の使い方すら知らない横島では、万が一の時危険過ぎるのだ
横島自身は魔族など気にしないが、人間の中には魔族と言うだけで毛嫌いする者も多い
GSは比較的仕事と割り切る為、無闇に襲って来ないが宗教は別である
魔族と言うだけで、退治しようと襲って来る者達も少なくない
小竜姫はそんな横島達の生活環境の心配をしていた
小竜姫自身はあくまで妙神山管理人であり、斉天大聖老師が上司だ
神界にも高い影響力を持ち、その強さも名高い斉天大聖老師ならば、そんな人間や神魔族の勢力争いなどからも、横島達を守れると小竜姫は考えていた
「そうっすか… 良くわかんないけど、お願いします」
横島にしてみればそこまで必要なのかわからないが、基本的に小竜姫を信用しているので任せるようだ
「横島さんは人界に戻るまでに、もっと覚えることがたくさんあるのねー ちゃんと神魔の自覚を持たないと危険なのね!」
あまりに軽い横島にため息まじりのヒャクメであった
「そうですね… GSも辞めた方がいいでしょう。 変に力を期待されても困りますし、GSとして魔族と争うのはマズいです」
小竜姫も不安そうに横島を見つめる
危機的状況では素晴らしい力を発揮する横島だが、そもそも危機的状況が起きないようにする力はあまり無い
普段が隙だらけな横島をどうするか悩む小竜姫とヒャクメであった