真の歴史へ
それから数週間
横島達は相変わらずな日々を過ごしていた
雪之丞とピートは少し前から戦闘訓練を初めていた
ピートは魔力の扱いにかなり馴れてきて、神聖なエネルギーとの両立も可能になっていた
雪之丞は魔装術が安定して、逆行前のGS試験の時より強くなっていた
そんなある日
横島の事務所に一通の招待状が届いた
それは予定より早く試験的に設立されることになった
オカルトGメンの設立パーティーの招待状であった
オカルトGメンは日本支部を設立するにあたり
日本の有力GSの協力が不可欠なため、有力GSに設立パーティーの招待状を送っていた
横島の事務所は依頼の達成率がほぼ100%を維持しており、難事件も解決している為業界内でも有名になりつつあった…
達成率が100%でないのは
依頼者に問題があり、途中で契約解除をした件があるためである
パーティーの招待状はそんな横島の事務所にも届いたのであった……
「ヨコシマ、パーティーに行くの?」
招待状を見ながらルシオラが横島に聞いた
部屋には小竜姫とタマモもいてテレビを見ていた
「行きたいのか? ルシオラ」
「う~ん… Gメンのパーティーじゃなければ行きたいんだけどねー」
唇に指を当てて考えながらルシオラが話した
「設立が早い。 おそらく美智恵さんが動いたんだろうな…」
横島は難しい顔で考え事をしていた
「やめた方がいいわよ」
テレビを見ながら、興味が無さそうなタマモが言った
「タマモもそう思うか…」
苦笑いしながら横島が呟いた
「当たり前でしょ! あの人はうまくごまかしてるけど、相当の親バカよ! あの人が考えてるのは娘のことだけよ…」
タマモが機嫌が悪そうに話した
タマモは美智恵が嫌いなようだった
「まあな… 娘の命の為なら他は犠牲にするからな…」
横島が思い出していたのは逆行前のアシュタロス戦のこと
美智恵は過去からやってきて令子のために全人類を欺いた
そして結果
娘の命を救い、自分と娘を英雄として事実を隠蔽した
だがその犠牲は少なくなかった
多くの神魔族や人間が犠牲になった
全てを知る美智恵なら犠牲を少しでも減らせたはずである
横島自身は英雄になりたい訳では無かった
だが犠牲者やその家族には、真実を知る資格があると思った
あまりに自分と娘だけの事を考えすぎた…
今の横島は守るべき人がいる
美智恵の気持ちも痛いほどわかった
だが横島は美智恵ほど非情になれなかった…
横島自身
令子も救えるなら救いたいが、その代償が無関係な人なら…
横島は無関係な人を守るだろう…
横島が深く考えていると、心配そうなルシオラ、小竜姫、タマモが近くにいた
「横島さん… 一人で悩まないで下さい…」
「そうよ… 私達はいつもみんな一緒じゃない」
「必ずみんなで生き抜いて平和な世界をね…」
小竜姫、タマモ、ルシオラは横島が心配だった
横島はそんな3人に気がついて笑顔を見せた
「昔を思い出してただけだよ 歴史は難しいな… 美智恵さんがあの行動をしたから、ルシオラと俺は結ばれた そしてタマモ、小竜姫とも結ばれた もし美智恵さんが俺を犠牲にしてでもアシュタロスを倒そうとしなかったら… 今俺達は此処に居なかっただろう…」
横島の複雑な気持ちを3人はよく理解していた
ルシオラとタマモは出会ったのが横島で無ければ、死んでいた可能性が高い
小竜姫は妙神山でずっと一人でいただろう……
そう考えたら今一緒に居れる幸せを改めて感じる
「考えてみたらヨコシマとアシュ様は縁が深いわよね…」
「そうですね… 一応義理の親みたいなもんですからね」
ルシオラは横島とアシュタロスの戦いの歴史を思い出していた
前世から続く戦い
そして前世ではメフィスト
今生ではルシオラ
アシュタロスの造った魔族と横島は驚くほど相性が良かった
そんなことを考えて苦笑いが出る横島達であった
「出来ればアシュタロスも救いたいんだが…」
横島達は相変わらずな日々を過ごしていた
雪之丞とピートは少し前から戦闘訓練を初めていた
ピートは魔力の扱いにかなり馴れてきて、神聖なエネルギーとの両立も可能になっていた
雪之丞は魔装術が安定して、逆行前のGS試験の時より強くなっていた
そんなある日
横島の事務所に一通の招待状が届いた
それは予定より早く試験的に設立されることになった
オカルトGメンの設立パーティーの招待状であった
オカルトGメンは日本支部を設立するにあたり
日本の有力GSの協力が不可欠なため、有力GSに設立パーティーの招待状を送っていた
横島の事務所は依頼の達成率がほぼ100%を維持しており、難事件も解決している為業界内でも有名になりつつあった…
達成率が100%でないのは
依頼者に問題があり、途中で契約解除をした件があるためである
パーティーの招待状はそんな横島の事務所にも届いたのであった……
「ヨコシマ、パーティーに行くの?」
招待状を見ながらルシオラが横島に聞いた
部屋には小竜姫とタマモもいてテレビを見ていた
「行きたいのか? ルシオラ」
「う~ん… Gメンのパーティーじゃなければ行きたいんだけどねー」
唇に指を当てて考えながらルシオラが話した
「設立が早い。 おそらく美智恵さんが動いたんだろうな…」
横島は難しい顔で考え事をしていた
「やめた方がいいわよ」
テレビを見ながら、興味が無さそうなタマモが言った
「タマモもそう思うか…」
苦笑いしながら横島が呟いた
「当たり前でしょ! あの人はうまくごまかしてるけど、相当の親バカよ! あの人が考えてるのは娘のことだけよ…」
タマモが機嫌が悪そうに話した
タマモは美智恵が嫌いなようだった
「まあな… 娘の命の為なら他は犠牲にするからな…」
横島が思い出していたのは逆行前のアシュタロス戦のこと
美智恵は過去からやってきて令子のために全人類を欺いた
そして結果
娘の命を救い、自分と娘を英雄として事実を隠蔽した
だがその犠牲は少なくなかった
多くの神魔族や人間が犠牲になった
全てを知る美智恵なら犠牲を少しでも減らせたはずである
横島自身は英雄になりたい訳では無かった
だが犠牲者やその家族には、真実を知る資格があると思った
あまりに自分と娘だけの事を考えすぎた…
今の横島は守るべき人がいる
美智恵の気持ちも痛いほどわかった
だが横島は美智恵ほど非情になれなかった…
横島自身
令子も救えるなら救いたいが、その代償が無関係な人なら…
横島は無関係な人を守るだろう…
横島が深く考えていると、心配そうなルシオラ、小竜姫、タマモが近くにいた
「横島さん… 一人で悩まないで下さい…」
「そうよ… 私達はいつもみんな一緒じゃない」
「必ずみんなで生き抜いて平和な世界をね…」
小竜姫、タマモ、ルシオラは横島が心配だった
横島はそんな3人に気がついて笑顔を見せた
「昔を思い出してただけだよ 歴史は難しいな… 美智恵さんがあの行動をしたから、ルシオラと俺は結ばれた そしてタマモ、小竜姫とも結ばれた もし美智恵さんが俺を犠牲にしてでもアシュタロスを倒そうとしなかったら… 今俺達は此処に居なかっただろう…」
横島の複雑な気持ちを3人はよく理解していた
ルシオラとタマモは出会ったのが横島で無ければ、死んでいた可能性が高い
小竜姫は妙神山でずっと一人でいただろう……
そう考えたら今一緒に居れる幸せを改めて感じる
「考えてみたらヨコシマとアシュ様は縁が深いわよね…」
「そうですね… 一応義理の親みたいなもんですからね」
ルシオラは横島とアシュタロスの戦いの歴史を思い出していた
前世から続く戦い
そして前世ではメフィスト
今生ではルシオラ
アシュタロスの造った魔族と横島は驚くほど相性が良かった
そんなことを考えて苦笑いが出る横島達であった
「出来ればアシュタロスも救いたいんだが…」