GS横島 運命と戦う者

横島とルシオラが帰ったあとは、誰も何も言わなかった


おキヌは横島を止めることが出来なかった…

そして令子の行動に納得がいかなく

一週間後美神事務所を出ていった…


元幽霊のおキヌも横島の怒りと絶望を理解出来た

罪もない命をお金の為に奪った

それはいくら考えても理解出来なかった


おキヌは
一人暮らしを初めて、唐巣の教会でGSの勉強をすることに決めた


そして次に横島に会う時、自分に自信を持って会えるように頑張ろうと決めた



一方令子は一人殻に閉じこもった

おキヌが出ていく時も何も言わずに見送った

自分は美神令子だ!

世界が滅んでも一人生きていく

そのプライドで一人仕事を続けた


しかし令子は気がつかなかった…


令子が生きる世界は、横島が恋人を犠牲にする覚悟で守った世界だと……


ベスパの妖蜂のおかげでルシオラは復活したが、

あの選択の時、復活を知らずに横島が死ぬより苦しんで世界を守ったことに…



そして美智恵は…


最悪の結末になってしまった現状を考えていた

令子の為に世界を騙して
横島やルシオラ、そしてあの戦いの被害者全てを犠牲にして守ったのに…


これは自分と娘の罰なのだろうか…


だが自分は何があっても娘を守る

その決意は変わらなかった



だが美智恵は知らない

全てが変わっていくことを…

横島の存在の大きさを…



小狐を助けた横島達はアパートに帰っていた


「とりあえず怪我は治したし大丈夫そうだな」

横島は文珠で怪我を治して布団に小狐を寝かせた


「かなり力が弱まってるわ。 霊力を注いであげた方がいいわよ」


ルシオラは小狐を見て話した

横島は再び小狐を抱きかかえてゆっくり霊力を注いだ


「ヨコシマ… これからどうするか考えてるの?」


ルシオラは横島の今後と小狐をどうするか考えていた


「ああ、考えてるよ。 俺達、妙神山に行かないか? あそこなら、国も手が出せないし、こいつも安全だ。 それに俺の修行にもなるしな…」

横島は話しているルシオラとゲーム中のパピリオに言った

「いい考えかもしれないわね… でも学校はどうするの?」

横島はルシオラの問いかけに考えた


「春までは行く必要無いし、しばらく考えて決めたらいいんじゃないか?」

横島とルシオラはパピリオを見た

「パピリオはどうだ?」

「わたちはヨコシマとルシオラちゃんに着いていくでちゅよ。 どこに住んでも一緒なら気にしまちぇん」


当たり前のようにパピリオは答えた


後は小狐が起きて小狐の意見を聞こうということになった



その小狐は…
実は話の途中から起きていた


自分が助けられたのは理解したが
現状は理解出来なかった

人間と魔族が仲良くいる…?

自分はいったいどうなるのか不安になっていた


人間も強い力を感じるが、二人の魔族は桁違いに強い力を感じた

生まれたばかりの自分が抵抗出来るレベルではない…


そして何より自分を助ける相談をしていた

自分を騙す罠か?


いや、自分が起きてることに気がついてない…


小狐は変化出来る力が戻るまで待つことにした


しばらくして小狐は起きた

横島の膝から降りると変化した


「変身した!?」

横島は驚いた


小狐が可愛い女の子になったのだから…

「ヨコシマ、妖弧は変化出来るのよ。 変身じゃないわ」


ルシオラが苦笑いして言った

小狐はそんな二人を見て話し始めれる


「何で助けてくれたの?」


横島とルシオラはお互いを見た

「なんで…ってお前は生まれたばかりなんだろ? 退治する必要ないだろ?」


横島は当たり前だと言う感じで話した

「私は金毛白面九尾の妖弧なのよ。 それにあなた達は魔族ね? 何で魔族が人間と居るの? 私をどうする気?」


女の子はルシオラとパピリオを警戒しつつ話した

「良くわかったわね~ さすがは大妖怪と言われるたけはあるわね… 私とヨコシマは恋人なのよ。 そして私達は家族なのよ。 だから一緒に居るの。 あなたをどうにかする気は無いわ。 でもあなたが望むなら安全な場所に一緒に行かない? 神族の拠点だけどね」
9/60ページ
スキ