真の歴史へ

「とりあえず、雪女と会ってみるか…」

横島はタマモ、ルシオラ、小竜姫、ピートを見て話した

そうして
横島達は山に行き前と同じように、かき氷で雪女をおびき出すために隠れていた

寒いのが苦手なルシオラは分厚いコートを着てモコモコしていた
その姿はなんとも可愛らしい姿だった

ちなみに横島達はルシオラよりは動きやすいコートを着ていた


そして横島達4人は仲良く和気あいあいと鍋を食べていた


「横島さん達はどこに行っても余裕ですね~」

ピートはブラドー島の時を思い出して、感心しながら言った

さすがに今回は横島達の実力を知っているため、感心するだけだった


「ところで本当にかき氷で雪女って来るの?」

ルシオラが温かい鍋を食べて幸せそうな表情をしながら聞いた

「雪女は雪と氷のプロだからね… あの最高のかき氷は珍しくてくるはずよ」

鍋に入れたお揚げを食べながらタマモは語った


「横島さん、どうやって戦いますか?」

鍋を食べて一息ついた小竜姫が横島を見て聞いた

「大丈夫だよ。 こっちには雪女の天敵がいるからな。 力の差を思い知らせてやるさ! なっ! タマモ」

横島は当たり前のような笑顔でタマモに振った

「えっ! 私がやるの??」

タマモは予想外に期待されて驚いた

「お前の狐火なら楽勝だろ? 妖力が違うからな~ 人間を襲うのを辞めるならそれでいいし、だめなら退治するさ」


「確かに今回はタマモさんが適任ですね」

横島がタマモを見て作戦を話して小竜姫も同意する


そんな中
「みなさん来ました!」

ピートが横島達を見て小さな声で話した

「おおっ!! こ…このかき氷はっ!!」

雪女はかき氷を見て驚いた様子だった


「待ってたぞ雪女…!! よくも先生を…!!」

ピートは勢いよく飛び出して雪女と対峙する

雪女はピートを見て微笑み

「人間…!? それも男か。 心も身体も生命と怒りで熱く燃えているのね… そういう生命を… 心を凍らせるのが私は大好きよ。 いらっしゃい」


雪女はそう言って着物を少し脱いだ

「ふざけるなっ!! 貴様を倒す!!」
ピートは怒って叫ぶ
雪女はピートを凍らせようと攻撃した

バシュッ!!

「狐火!!」


ボアッー!!

ピートに向かった攻撃はタマモの狐火で迎撃された

「ちょっと落ち着きなさいよ! 神父と同じ正攻法で戦ってあんたが勝てる訳ないでしょ!」

タマモが呆れたようにピートに話しかけた

「そうだよピート。 戦いは常に冷静に相手を見て戦わないとだめだぞ」

一緒に出てきた横島がピートに言い聞かせるように話した

「すいません。 つい…」


「お前達もいたのか… お前何者だ? 今の火は… まさか妖弧なのか? なぜ人間の味方をする!」

雪女は自分の吹雪の攻撃を迎撃したタマモを見て妖弧と気がつき驚いた

「別に… 好きな男と一緒にいるだけよ」

タマモは微笑んで横島を一瞬見た


「お前も一緒に凍らせてやるわ!!」

雪女はさっきよりも数倍の吹雪タマモを攻撃する

ピートは攻撃しようと構えるが横島に止められる

「ふふふ… 狐火!」


タマモも負けずに強力な狐火を放ち雪女の攻撃を吹き飛ばした!


「な… そ… そんな… バ…カ…ナ…」

雪女は少し体が溶けそうになっていた

そんな雪女を見てタマモが話しかけた

「私は妖弧よ。 雪女が勝てると思ってるの? 最後のチャンスよ。 人間を凍らせるのを止めるなら命は助けるわよ?」

雪女は力の差を理解して怯えていた…


「も…もう人はあやめないから… た…助けて…」

タマモはどうするかを考え横島を見た


「先日凍らせた神父を元にもどせ。 それとお前には妙神山近くに移り住んでもらう あそこは冬には雪が降るし困ったことがあれば俺達が相談に乗るよ」


そうして雪女事件は解決した


横島達は雪女を連れて病院に行き唐巣を治療した

「いや~ 横島君にタマモ君わざわざすまなかったね。 ありがとう」

雪女を改心させたことなどを説明したら唐巣は笑顔で申し訳なさそうに話した

「いや、神父が無事元気になって良かったですよ」
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