真の歴史へ

令子とエミはプライドを傷つけられたみたいでムッとしていた

「美神さん、小笠原さん、見た目で相手を判断したらだめですよ」

小竜姫が言うと
二人は少し力を解放した
二人は能力を封印されてるが
それでも中級神魔くらいまでならだせた

令子とエミは驚いた
二人から感じた力は500マイトはあったからだ
しかも感じるのは竜気と魔力だった

「ちょ… ちょっと、二人ともなにその力は?」

「人間じゃないワケ…」


「私達はヨコシマと共に生きる者、それだけよ」

ルシオラが微笑む

小竜姫も神剣を抜いて構える


「ケガさせないでよ! 私達操られてるだけだから!!」

令子とエミは顔が引きつっていた

とても勝てるレベルではないのだから



そのころ
横島達はブラドーの部屋に入っていた


「ブラドー!!」

ピートが叫ぶ

「きたか… 父親に勝てると思ってるのか?」

ブラドーは答える


「ブラドー伯爵、何故今また世界征服など企むんだ?」

横島は静かに聞いた

「余は最強だ! この世界全ての王になるのだ!」

ブラドーは高笑いしながら答える


「いかにお前が強くても、神魔に比べれば弱い。 いずれ誰かに滅ぼされるぞ」

「やれるならやってみるがいい! 人間や息子には負けん!!」


「しかたないな」


横島が前へ出る

「横島君!」

唐巣が叫ぶ

「前衛は俺が行きます。 神父は援護を… ピート、ブラドーを抑えたらお前が噛みつけ!」

「横島さん! 僕だけで戦います!」

ピートが前へ出ようとするが横島が止める

「万が一、お前まで支配されたら俺達では対処しきれん。」

そう言うと

横島は霊波刀を出す

それは細身だが物質化していた


唐巣が言霊を唱えブラドーに霊波砲を放った

ブラドーは霧になってかわす

横島はかわしたブラドーに切りかかる

ブラドーは爪を伸ばして受け止める

横島とブラドーは剣と爪で打ち合う

キン!キン!キン!

ズシャッ!!

スピードは横島の方が早くブラドーは腕を切られた

ブラドーはたまらず距離をとるが

唐巣から霊波砲が迫る

体を霧にする時間は無く
防御で受け止める


横島はその隙に霊波刀を鞭に変えてブラドーを縛る

そのチャンスに
唐巣と横島が霊波砲を放った!


ブラドーはモロに当たりかなりダメージを受けている

「ピート君! 今だ!」

唐巣が叫ぶ

ピートがブラドーを噛みつき
支配して戦いは終わった……

横島は霊波鞭を消した


「神父、お疲れさまでした。 流石ですね 素晴らしいタイミングでした」


横島は素直に感心していた

「横島くんほどじゃないよ。 相変わらず、すごい霊波刀だね? しかも鞭まで作れるとは……」

唐巣も感心していた

「霊波刀も元々霊波の物質化ですからね。 剣以外出来ない理由はないんですよ」


唐巣と横島が話しているとタマモが話かけてきた

「私の出番が無かったわ。 城の中に人が居ないんだもん」

少しいじけていた


「タマモ。ごめんな~ まさかブラドーと美神さんと小笠原さんしかいないとは思わなくてな~」


タマモの頭を撫でながら話した

タマモは
過去にきてから18才くらいに変化してるので
身長はあまり違わない
しかし横島は昔の感覚からつい頭を撫でてしまう


唐巣から見れば非常に面白かった
無論大人な為顔には出さないが


そんな中
ルシオラと小竜姫が令子とエミを担いできた

「ルシオラ、小竜姫。 お疲れさま、ケガは無かった?」


「私達は大丈夫よ。 美神さん達を気絶させただけだしね」
ルシオラが答えた

「美神さんに卑怯なことされなかったか?」

横島はさらりとひどいことを言う

小竜姫は笑いながら

「今の私達には効きませんよ。」


「でも美神さんだからね…」

「「「「アハハッハハ」」」」

横島達はつい笑ってしまった


後ろで話を聞いてる唐巣は苦笑いを浮かべていた…

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