真の歴史へ

そして
除霊日当日
ルシオラの運転する車で横島達はマンションに向かった


現場には
すでにマンションのオーナーらしき人と

美神令子がいた…

令子は幽霊のおキヌと話をしていた


車の中で横島達は固まってしまった…


「なんで美神さんがいるんでしょう?」小竜姫は疑問の声をあげた

「必要以上に関わりたく無いな~」

横島は露骨に嫌な顔をした

「ヨコシマ普通にしてれば大丈夫よ」

「そうね。おそらく横島の実力を確かめる為に六道さんと組んで依頼をよこしたのよ」

ルシオラが励ましタマモが推理する

「は~ 美神さんに関わるとロクなことないんだよな~ しかたない行くか」


横島達は車を降り
マンションのオーナーに話しかける

「はじめまして、横島心霊相談所の横島です。彼女達はうちのメンバーです」

横島はオーナーと握手して、ルシオラ達は軽く頭を下げた


オーナーは横島の若さに一瞬驚いたが
「よろしくお願いします。」


そこに令子が来た

「あなたが横島くんね 若いのにすでに事務所開くなんてすごいわね」

美神は探るように話した

「はじめまして、横島です。 あなたが美神令子さんですね? お噂は伺ってます。 新人ですが、ご迷惑かけないように頑張りますので、よろしくお願いします」


横島は丁寧に挨拶した

令子は内心驚いたが、その対応をみて評価を改めた


「そんなかしこまらなくていいわよ この業界は実力が全てなんだしね。 それにあなた神族の弟子なんですって? 」
「ええ、あんまり人に言わないで下さいね。」

そう言って横島は小竜姫達を紹介した

「神族が人界でGSの事務所にいるなんて珍しいわね~」

美神は驚いていた


「私は今は人間としてここにいます。 神界の意向でいますので他言無用に願います」


「わかったわ。でも噂通りね~」

美神が横島に言った

「なんの噂です?」

「最年少の主席合格な上、常に美女に囲まれてる ハーレムGSって評判よ?」

令子が笑いながら教えた


横島達は苦笑いしながら

「誰ですか… 変なあだ名をつけたのは…」

否定も肯定もしない横島に
美神は内心で真実だと理解した

(こんな冴えないガキのどこがいいのかしらね~)


そして
黒塗りの車で六道親子が来た

「みなさんおまたせしました~~」

冥菜が言った

冥子は
「令子ちゃん~~ 久しぶりね~~ あら~~ そちらは初めてね~~ 私は六道冥子です~~ よろしくね~~」


そして令子が
「さあ、準備はいい? とりあえず最上階まで除霊して行って、最上階に結界を張って、これ以上霊が来ないようにするわ。 横島くんはそのままでいいの?」

令子は
似合わないスーツ姿の横島に言った

「俺は道具使わないんで大丈夫ですよ。 あとタマモが一緒に行きます」

「じゃあ冥子は式神で道を開いて、横島くん達は冥子のガードをお願いね」

そう言って令子は横島に近づき耳元で囁いた

「冥子はすぐに暴走するから絶対に霊を近付けないでよ」

横島は静かに頷き
中に入っていった

小竜姫とルシオラはおキヌちゃんと話していた


「バサラちゃん、インダラちゃん、サンチラちゃんお願いね~~」

バサラがゴーゴー
と悪霊を吸い込んで、インダラに冥子が乗っていった


冥子が楽しそうに話しかけ、令子が苦笑いしながら答えていた


横島とタマモは後ろをついて行くだけだった

横島とタマモは念話で会話していた

(相変わらずすごいわね~ これで暴走しなきゃあね…)

(冥子ちゃんでは難しいよ。 甘やかされて生きてきたからね ただ悪い子ではないんだよ。 未来でも最後まで戦って美神さんをかばって死んだんだから…)
そんな感じで楽に最上階まで行った

「冥子と横島くん達は雑魚を頼むわ。 私は結界を張るから」

冥子は式神を増やし悪霊をけちらした

式神が疲れたのか威力が弱まったが


横島は栄光の手を鞭にして周囲の敵を一ふりで蹴散らして、タマモは狐火を広範囲に放ち燃やして


結局
「私いらなかったかしらね…」

令子が結界を張り終える前に悪霊は掃討された
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