真の歴史へ

それから横島達は、某デパートで買い物をしていた


横島はルシオラ達3人に囲まれて、和やかに話しているが…、非常に目立っている


周りの男女は嫉妬や羨望の視線を送って、横島達を見つめているのだ

そんな中での買い物量に横島は唖然としたと言う


そうして横島達の過去での生活が始まる



月日は流れ…、横島は中学を卒業したが、高校には進学しなかった

学校とGSの両立は難しいし、アシュタロスとの戦いがあと2年に迫っていたからだ


両親は心配したものの、息子はすでに下手な大人よりしっかりしており、目的もあるのは知っていたため了承した


そして両親は歴史通りナルニアに転勤になり居なくなる

両親が居なくなり横島達は、新しく住む家が必要になった為、人工幽霊一号に接触をした

横島が霊力を150マイトほど解放したら、あっさり認められ新しい家が決まる

人工幽霊一号の事務所に来た理由は、人工幽霊一号の建物管理能力と結界など、これからの戦いに必要不可欠と判断した為である


そしてルシオラ達はGS免許は取らないことになった

あまり早く歴史を変えると、アシュタロスが動くのが早くなるかもしれないと思ったからである


ちなみに寝室は一つにして特注のベッドで部屋が埋まったと言う


そうして引っ越しも終わり、いよいよ1ヶ月後のGS試験の為に、現役GSの師匠を探すことになった


「横島さん。誰のところに弟子入りするんですか?」

小竜姫は考えながら聞く


「うーん 美神さんには関わりたくないしな~ 六道家も面倒になるし… やっぱりGS業界一のお人好しの唐巣神父しかいないよな…」


「なら小竜姫さんの弟子ってことにしたら? 小竜姫さんが才能を見つけて、人界で弟子にしたってことにすれば、ヨコシマの強さを誤魔化せるし早く独立出来るわよ」

ルシオラは悩む横島に自分のアイデアを話した


「そうですね。それがいいでしょう 唐巣神父は前に妙神山に修行に来ましたしね 私からお願いしましょう」


「タマモもそれでいいか?」

小竜姫もルシオラのアイデアに乗った為、横島は子狐状態のタマモの頭を撫でながら聞く

タマモはコクリと頷いて、横島の頭の上で丸くなる


タマモは甘えたくなったりすると、よく子狐状態になって横島にくっついている

小竜姫やルシオラは密かに羨ましいのであった…


次の日横島と小竜姫は唐巣神父の教会に向かう


美神令子はすでに独立しており、弟子はいないはずである


横島と小竜姫は懐かしい教会に入って声をかける

「ごめんください」

「はい、ようこそ… おや? 小竜姫さまではないですか!! お久しぶりです 以前はお世話になりました」

頭も幸も薄そうな唐巣は丁寧に頭を下げて、小竜姫と横島を中に入れる


「今日は唐巣さんにお願いがあってきました」

唐巣は突然の来訪に驚いたが小竜姫の頼みを断る気は無い

「私に出来ることならなんなりと言って下さい」


「実は… 私は今は人界で情報収集などの任務を行っています。 それで人界で弟子をとりまして、今度のGS試験を受けさせたいのですが… 人間の師匠が居ないため唐巣さんにお願いしたくて参りました」

小竜姫は横島を紹介する

「横島忠夫と言います。 よろしくお願いします」

横島は唐巣に真面目に挨拶した


唐巣は横島の若さに驚いたが、竜神の小竜姫の弟子なので断ることも出来ずに考える

「小竜姫さまの弟子ですか… お若いみたいだが年はいくつだい?一応も霊能力を見せてほしいんだが」

小竜姫は横島を見て頷く

「これが俺の能力です」

サイキックソーサと栄光の手と単文字の文珠を見せる


唐巣は驚きのあまり言葉が出ない

いかに小竜姫の弟子とはいえ、霊気の盾も霊波刀も素晴らしく、伝説の文珠まで作れるからだ


「唐巣さん… 横島さんは15才で中学卒業したばかりですが、霊能力の天才です。 ただこのことは誰も知りません。 文珠は人前での使用を禁止してきました。 唐巣さんも他言無用にお願いします」

小竜姫の言葉に唐巣は納得する

まだ若い横島がこれほどの能力を持ってることが知れれば、ロクなことにならないからだ

「わかりました。 私でよければ名前を貸しましょう。」


そうして1ヶ月後

平成4年GS資格取得試験


横島は一次試験の霊力測定で、70マイトほど出して受かる

試験後観客席にいるルシオラ達の所へ向かう

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