GS横島 運命と戦う者
西条と令子
前世からの永き縁がこの時終わりを告げた
それはあまりに寂しい別れであった
そして次の日
西条は険しい山道を無言で歩いている
「こんなにきついとはな…」
息を切らしながら西条は進んでいく
「申し訳無いが、横島君に会いに来たのだが…」
やって来たのは妙神山
西条は鬼門に向かい話しかける
「しばしまたれよ」
鬼門の言葉を聞き、西条は一休みをする
キー…
門が開いて現れたのは小竜姫である
「あなたは西条さん…。 横島さんに何用ですか?」
小竜姫は一瞬驚いたが、西条を睨むように厳しい表情になり問いかける
西条は思わず苦笑いしてしまう
「別れの挨拶に来ただけですよ。 今度日本を離れることになりましたので」
小竜姫は西条の言葉と表情に驚く
昔あった横島に対しての敵意や嫌みが無くなっているのだから…
「わかりました。 お入り下さい」
小竜姫は西条を母屋の方へ案内して待たせる
西条は初めての妙神山を珍しげに見ながら横島を待っている
「西条じゃねえか… わざわざ俺を訪ねてくるなんてどういう風の吹き回しだ?」
横島は1人で部屋に入って来て、胡散臭い者を見るように西条を見ている
「日本を離れることになってね…。 最後に君に挨拶に来たんだ」
横島は西条を見て不思議そうに驚いた
西条が横島に普通に話しかけるなど、一回も無かったのだから…
そして別室では、ルシオラ達が全員でヒャクメのパソコンを使い覗き見ている
「何があったのかしら?」
ルシオラは不思議そうに首を傾げる
「どうも西条さんは左遷されるみたいなのねー」
ヒャクメは横島と西条の様子をみんなに見せながら、何やら調べている
「左遷ですか?」
小竜姫はヒャクメに聞き返す
「美智恵さんのとばっちりなのねー。」
ヒャクメが言うとジークが続けて説明を始める
「現在人界においては美神親子の様々な情報が知れ渡っています。 どれも真実に近い違法行為や裏の顔で、美神親子は現在オカルト業界の厄介者なんです」
「オカルトGメンは美智恵さんの権力を剥奪することにしたのねー それに神魔指導部にも美智恵さんは睨まれてるから、どっかから圧力もあったようなのねー」
ヒャクメは調べた情報をその場の者達に教えていた
「自業自得だな…」
ワルキューレは冷たくいい放つ
他のタマモも、ベスパもパピリオも誰も同情はしてないようだ
ただ老師は興味深げに西条と横島の様子を見ている
一方、部屋の横島は西条を警戒していた
「僕は明後日、南アフリカに行く。 一度行けばいつ帰国出来るかわからないからな…」
西条は横島が警戒しているのを知りつつ淡々と語っていく
「僕は君に詫びなければならない。 いろいろ済まなかったな… 話はそれだけだ」
西条は横島に深く頭を下げて立ち上がろうとする
「まてよ西条! 何があった?」
横島は西条が頭を下げた事実に驚愕して呼び止める
「僕は、僕の生きる道を見つけたんだ… 先生や令子ちゃんのやり方とは全く違う。 僕の生き方をね」
西条は自信に満ちた笑みを横島に向ける
「西条…」
横島にはその笑みが昔と全く違って見えた
嫌みが無く、男らしいとさえ見える
そして、西条が美神親子と別れたのを理解した
前世からの永き縁がこの時終わりを告げた
それはあまりに寂しい別れであった
そして次の日
西条は険しい山道を無言で歩いている
「こんなにきついとはな…」
息を切らしながら西条は進んでいく
「申し訳無いが、横島君に会いに来たのだが…」
やって来たのは妙神山
西条は鬼門に向かい話しかける
「しばしまたれよ」
鬼門の言葉を聞き、西条は一休みをする
キー…
門が開いて現れたのは小竜姫である
「あなたは西条さん…。 横島さんに何用ですか?」
小竜姫は一瞬驚いたが、西条を睨むように厳しい表情になり問いかける
西条は思わず苦笑いしてしまう
「別れの挨拶に来ただけですよ。 今度日本を離れることになりましたので」
小竜姫は西条の言葉と表情に驚く
昔あった横島に対しての敵意や嫌みが無くなっているのだから…
「わかりました。 お入り下さい」
小竜姫は西条を母屋の方へ案内して待たせる
西条は初めての妙神山を珍しげに見ながら横島を待っている
「西条じゃねえか… わざわざ俺を訪ねてくるなんてどういう風の吹き回しだ?」
横島は1人で部屋に入って来て、胡散臭い者を見るように西条を見ている
「日本を離れることになってね…。 最後に君に挨拶に来たんだ」
横島は西条を見て不思議そうに驚いた
西条が横島に普通に話しかけるなど、一回も無かったのだから…
そして別室では、ルシオラ達が全員でヒャクメのパソコンを使い覗き見ている
「何があったのかしら?」
ルシオラは不思議そうに首を傾げる
「どうも西条さんは左遷されるみたいなのねー」
ヒャクメは横島と西条の様子をみんなに見せながら、何やら調べている
「左遷ですか?」
小竜姫はヒャクメに聞き返す
「美智恵さんのとばっちりなのねー。」
ヒャクメが言うとジークが続けて説明を始める
「現在人界においては美神親子の様々な情報が知れ渡っています。 どれも真実に近い違法行為や裏の顔で、美神親子は現在オカルト業界の厄介者なんです」
「オカルトGメンは美智恵さんの権力を剥奪することにしたのねー それに神魔指導部にも美智恵さんは睨まれてるから、どっかから圧力もあったようなのねー」
ヒャクメは調べた情報をその場の者達に教えていた
「自業自得だな…」
ワルキューレは冷たくいい放つ
他のタマモも、ベスパもパピリオも誰も同情はしてないようだ
ただ老師は興味深げに西条と横島の様子を見ている
一方、部屋の横島は西条を警戒していた
「僕は明後日、南アフリカに行く。 一度行けばいつ帰国出来るかわからないからな…」
西条は横島が警戒しているのを知りつつ淡々と語っていく
「僕は君に詫びなければならない。 いろいろ済まなかったな… 話はそれだけだ」
西条は横島に深く頭を下げて立ち上がろうとする
「まてよ西条! 何があった?」
横島は西条が頭を下げた事実に驚愕して呼び止める
「僕は、僕の生きる道を見つけたんだ… 先生や令子ちゃんのやり方とは全く違う。 僕の生き方をね」
西条は自信に満ちた笑みを横島に向ける
「西条…」
横島にはその笑みが昔と全く違って見えた
嫌みが無く、男らしいとさえ見える
そして、西条が美神親子と別れたのを理解した