GS横島 運命と戦う者
世界中でオカルトGメンの支部があるのは、先進国を筆頭にほんの一部である
理由はいくつかあるが、まず問題になるのがオカルトGメンの支部を設置した場合の経費である
1支部の予算でさえ、小国の国家予算ほどあるのだ
Gメンの支部を設置した場合は、その国が経費の大半を支出しなければならない
Gメン本部は経費の何割かと、人員や武器の供給をしている
Gメンの支部の経費はかなりの負担だ
それでも、同じだけの戦力の組織を作ることを考えれば、かなり得である
しかし、それは先進国や一部の発展途上国に限ってだ
ほとんどの国は自国の警察や軍の予算でさえ足りない
そんな状況でGメンの支部を設置するのは無理なのである
無論、小国の救済措置もある
一定の金額を収めれば、Gメンの出張所を設置出来るのだ
出張所を設置すれば、その国で手に負えない霊症などが起きた場合に限り、Gメン本部の部隊が救援にかけつける
そんなシステムなのである
そして、Gメンの支部や出張所が世界に広がらないもう一つの理由は宗教だ
世界にはたくさんの宗教がある
そして、宗教と霊能は切っても切れない関係だ
異教徒の霊能者に自国で活動を許さないという宗教が多い
本来は国際組織は政治的意図や宗教的意図を入れないのが普通だが…
ことオカルトに関しては、その国の宗教や神にも関わる為、深く関与していた
今回美智恵と西条が左遷される先もそんな国である
南アフリカは近年発展しているが、非常に治安の悪い国だ
霊的治安どころの話ではない
そしてソマリアはもっと酷い
内戦が何年も続いており、反政府組織が国の何割かを実行支配している
「これでは左遷ではないですか!! 納得出来ません!!」
西条は怒りを露わにして美智恵に叫ぶ
エリートな人生を歩んで来た西条には、これほどの左遷をされる理由が思い当たらない
「私も納得してないわよ!!」
美智恵もキレたように怒鳴る
西条は美智恵の言葉に少し冷静になる
「理由は何ですか?」
「……西条君はGメンを辞めれば多分大丈夫よ。 原因は私と令子だから……」
西条の呆然とした問いかけに、美智恵は力なく答える
「先生と令子ちゃんですか?」
西条は意味がわからない
「私はアシュタロスから令子を守る為に、どんな手段でも使ったわ…。 冷酷非道と言われようと、たくさんの犠牲を出そうと…ね…」
美智恵は遠い眼差しをして窓から空を見上げている
「今その反動が来てるの。 初めのキッカケはやはり横島君が辞めたことかしら… 狭い業界だもの噂はすぐに広がるわ。 まして私や令子はアシュタロスを倒した英雄として、世界中の注目を集めてた」
美智恵の言葉は西条が初めて聞くほど、力の無い言葉だ
「先生…」
西条はなんと話していいかわからない
「今の私には味方は居ないの。 私と令子の悪い噂が流れてからは、味方は全て消えたわ。 所詮は利用し合う味方だったからね…。 今の私はGメン本部にとっては、評判を落とす厄介者なのよ。 その私に1支部を預ける訳にはいかないのよ」
アシュタロス戦後しばらくは、美智恵はGメンの広告塔として世界中で評判だった
Gメン本部は、アシュタロス討伐の成果をGメンの成果として、世界中に発表して勢力を広げようとしたのだ
しかし…
状況が一辺した
原因は美智恵が話した通り、横島とおキヌが辞めたこと
最初はオカルト業界だけだったから良かったが…
少し前それをマスコミが嗅ぎつけていた
マスコミは英雄の真実として、令子や美智恵の影の部分を暴いていく
オカルト業界の味方はすでに居なくなっていた美智恵
しかし、彼女の生命線でもある裏の繋がりの味方もマスコミの報道で全て消えていた
ちょうど、令子に一般客が来なくなった頃である
理由はいくつかあるが、まず問題になるのがオカルトGメンの支部を設置した場合の経費である
1支部の予算でさえ、小国の国家予算ほどあるのだ
Gメンの支部を設置した場合は、その国が経費の大半を支出しなければならない
Gメン本部は経費の何割かと、人員や武器の供給をしている
Gメンの支部の経費はかなりの負担だ
それでも、同じだけの戦力の組織を作ることを考えれば、かなり得である
しかし、それは先進国や一部の発展途上国に限ってだ
ほとんどの国は自国の警察や軍の予算でさえ足りない
そんな状況でGメンの支部を設置するのは無理なのである
無論、小国の救済措置もある
一定の金額を収めれば、Gメンの出張所を設置出来るのだ
出張所を設置すれば、その国で手に負えない霊症などが起きた場合に限り、Gメン本部の部隊が救援にかけつける
そんなシステムなのである
そして、Gメンの支部や出張所が世界に広がらないもう一つの理由は宗教だ
世界にはたくさんの宗教がある
そして、宗教と霊能は切っても切れない関係だ
異教徒の霊能者に自国で活動を許さないという宗教が多い
本来は国際組織は政治的意図や宗教的意図を入れないのが普通だが…
ことオカルトに関しては、その国の宗教や神にも関わる為、深く関与していた
今回美智恵と西条が左遷される先もそんな国である
南アフリカは近年発展しているが、非常に治安の悪い国だ
霊的治安どころの話ではない
そしてソマリアはもっと酷い
内戦が何年も続いており、反政府組織が国の何割かを実行支配している
「これでは左遷ではないですか!! 納得出来ません!!」
西条は怒りを露わにして美智恵に叫ぶ
エリートな人生を歩んで来た西条には、これほどの左遷をされる理由が思い当たらない
「私も納得してないわよ!!」
美智恵もキレたように怒鳴る
西条は美智恵の言葉に少し冷静になる
「理由は何ですか?」
「……西条君はGメンを辞めれば多分大丈夫よ。 原因は私と令子だから……」
西条の呆然とした問いかけに、美智恵は力なく答える
「先生と令子ちゃんですか?」
西条は意味がわからない
「私はアシュタロスから令子を守る為に、どんな手段でも使ったわ…。 冷酷非道と言われようと、たくさんの犠牲を出そうと…ね…」
美智恵は遠い眼差しをして窓から空を見上げている
「今その反動が来てるの。 初めのキッカケはやはり横島君が辞めたことかしら… 狭い業界だもの噂はすぐに広がるわ。 まして私や令子はアシュタロスを倒した英雄として、世界中の注目を集めてた」
美智恵の言葉は西条が初めて聞くほど、力の無い言葉だ
「先生…」
西条はなんと話していいかわからない
「今の私には味方は居ないの。 私と令子の悪い噂が流れてからは、味方は全て消えたわ。 所詮は利用し合う味方だったからね…。 今の私はGメン本部にとっては、評判を落とす厄介者なのよ。 その私に1支部を預ける訳にはいかないのよ」
アシュタロス戦後しばらくは、美智恵はGメンの広告塔として世界中で評判だった
Gメン本部は、アシュタロス討伐の成果をGメンの成果として、世界中に発表して勢力を広げようとしたのだ
しかし…
状況が一辺した
原因は美智恵が話した通り、横島とおキヌが辞めたこと
最初はオカルト業界だけだったから良かったが…
少し前それをマスコミが嗅ぎつけていた
マスコミは英雄の真実として、令子や美智恵の影の部分を暴いていく
オカルト業界の味方はすでに居なくなっていた美智恵
しかし、彼女の生命線でもある裏の繋がりの味方もマスコミの報道で全て消えていた
ちょうど、令子に一般客が来なくなった頃である