番外編・ルシオラ達の海水浴
それから横島がタマモを始めにルシオラ・小竜姫と、サンオイルを塗って行く姿を大樹は羨ましそうに眺めていた
羨ましいのはあるのだが、さすがに息子の恋人にセクハラ紛いの事はしないらしい
父親のプライドがあるのだろう
「人間とはいろいろ考えますね~」
一方横島がルシオラにサンオイルを塗る姿を興味深げに見ている小竜姫は、何故わざわざ体を日焼けするのか理解出来ないようである
さすがに昔ほど世間知らずではないが、それでも未来において平和とは無縁の戦いの日々を送って来た影響もあり、基本的には未体験の事が多い
「神族とは根本的な価値観が違うのよ。 世界とか神魔の争いとか神族は大きな視点で生きるけど、人間は個人では世界なんて関係ないしね。 短い寿命をどう生きるかを考えるから、楽しむ事とか見つけるの上手いのよ」
軽く小竜姫に説明するタマモだが、やはり一番の違いは寿命だと言う
神魔や妖怪は寿命があってないような存在が多いだけに、価値観が違うのである
「そうなんでしょうね。 私も妙神山を出なかったら一生気付く事がなかったかもしれません」
人間の暮らしや価値観は、小竜姫にとっては新鮮であり刺激的な毎日だった
昔は理解出来なかった老師の人界好きも、今の小竜姫なら理解できるのだ
「ヨコシマ、くすぐったいわ」
「ほれほれ、これならどうだ?」
「もう~、ダメだってば」
タマモと小竜姫が少し感慨深げにしてる隣では、横島とルシオラがサンオイルを塗りながら騒いでいた
周りに注目されなくなったのをいい事に、存分に楽しんでいるようである
「誰に似たのかしらね~」
「百合子……、俺も学生の時はあんな生活してなかったぞ。 モテなかったしな」
目の前でイチャイチャする息子に百合子はため息をはき原因だろう大樹に冷たい視線を送ったが、大樹としては横島のような学生時代を送ってた訳ではないので自分は悪くないと言いたげであった
まあ大樹も百合子も横島とルシオラ達が特別なのは理解してるし、急に大人になったと思った息子の息子らしい場面を見れた事にホッともしている
しかしそれはそれとして見た目中学生の横島が、大人なルシオラ達とイチャイチャする姿に微妙な気持ちを抱えてしまう事は仕方ないだろう
結局親はいつまでたっても息子が心配なようだ
「親父、俺達は少し泳いで来るから」
サンオイルを塗るという口実でたっぷりイチャついた横島達は、ようやく海に泳ぎに向かう
すると当然ながら結界の張ってある敷物から出た三人は、再び周りの人の視線を集めていく
まあルシオラ達は慣れてるから気にしないのだが、空気を読まずにナンパを仕掛けて来る連中はやはり増えてしまう
「姉ちゃん達、俺らと一緒に楽しい事しない? そんなガキほっといてさ」
ルシオラ達に声をかけて来たのは6人組のガラの悪い男達だった
年齢的に暴走族やチーマーといった感じで、容姿もそれなりだし体格も悪くない
一見普通の中学生に見える横島など、相手にもしてない感じである
「お~、睨まれたよ。 怖いねー でも姉ちゃん達、誰に喧嘩売ってるかわかってるのか?」
いつものように無視して僅かな殺気を込めて睨んだルシオラ達だが、相手はよほど自分に自信があるらしく笑って睨み返して来た
羨ましいのはあるのだが、さすがに息子の恋人にセクハラ紛いの事はしないらしい
父親のプライドがあるのだろう
「人間とはいろいろ考えますね~」
一方横島がルシオラにサンオイルを塗る姿を興味深げに見ている小竜姫は、何故わざわざ体を日焼けするのか理解出来ないようである
さすがに昔ほど世間知らずではないが、それでも未来において平和とは無縁の戦いの日々を送って来た影響もあり、基本的には未体験の事が多い
「神族とは根本的な価値観が違うのよ。 世界とか神魔の争いとか神族は大きな視点で生きるけど、人間は個人では世界なんて関係ないしね。 短い寿命をどう生きるかを考えるから、楽しむ事とか見つけるの上手いのよ」
軽く小竜姫に説明するタマモだが、やはり一番の違いは寿命だと言う
神魔や妖怪は寿命があってないような存在が多いだけに、価値観が違うのである
「そうなんでしょうね。 私も妙神山を出なかったら一生気付く事がなかったかもしれません」
人間の暮らしや価値観は、小竜姫にとっては新鮮であり刺激的な毎日だった
昔は理解出来なかった老師の人界好きも、今の小竜姫なら理解できるのだ
「ヨコシマ、くすぐったいわ」
「ほれほれ、これならどうだ?」
「もう~、ダメだってば」
タマモと小竜姫が少し感慨深げにしてる隣では、横島とルシオラがサンオイルを塗りながら騒いでいた
周りに注目されなくなったのをいい事に、存分に楽しんでいるようである
「誰に似たのかしらね~」
「百合子……、俺も学生の時はあんな生活してなかったぞ。 モテなかったしな」
目の前でイチャイチャする息子に百合子はため息をはき原因だろう大樹に冷たい視線を送ったが、大樹としては横島のような学生時代を送ってた訳ではないので自分は悪くないと言いたげであった
まあ大樹も百合子も横島とルシオラ達が特別なのは理解してるし、急に大人になったと思った息子の息子らしい場面を見れた事にホッともしている
しかしそれはそれとして見た目中学生の横島が、大人なルシオラ達とイチャイチャする姿に微妙な気持ちを抱えてしまう事は仕方ないだろう
結局親はいつまでたっても息子が心配なようだ
「親父、俺達は少し泳いで来るから」
サンオイルを塗るという口実でたっぷりイチャついた横島達は、ようやく海に泳ぎに向かう
すると当然ながら結界の張ってある敷物から出た三人は、再び周りの人の視線を集めていく
まあルシオラ達は慣れてるから気にしないのだが、空気を読まずにナンパを仕掛けて来る連中はやはり増えてしまう
「姉ちゃん達、俺らと一緒に楽しい事しない? そんなガキほっといてさ」
ルシオラ達に声をかけて来たのは6人組のガラの悪い男達だった
年齢的に暴走族やチーマーといった感じで、容姿もそれなりだし体格も悪くない
一見普通の中学生に見える横島など、相手にもしてない感じである
「お~、睨まれたよ。 怖いねー でも姉ちゃん達、誰に喧嘩売ってるかわかってるのか?」
いつものように無視して僅かな殺気を込めて睨んだルシオラ達だが、相手はよほど自分に自信があるらしく笑って睨み返して来た