真の歴史へ・その三
「二人共優しいから性格的にGSに向かないのよね…… 学校に通って普通の幸せ見つけてくれた方が私は安心だわ」
現段階でおキヌと小鳩はGSを目指してる訳でなく、おキヌはただ憧れてる段階だし小鳩は比較的高めの霊力をコントロールすることが目的である
二人の才能ならばGSになる事は十分可能だが、危険と隣り合わせな上に世間から見たイメージより遥かに大変なGSに彼女達がならない方がいいとルシオラは思っていた
「同情とかしちゃダメな職業だからな…… 二人の場合、唐巣神父のようになりそうだし」
ルシオラの言葉に横島も改めてGSという職業について考えていく
弱者や妖怪などの人外を思いやる事は必要だが、安易な同情はしてはいけない職業でもあるのだ
まあ横島達は持ち前の能力や技術の高さから弱者や妖怪などの人外にかなり優遇しているが、それは横島達の能力や技術が反則気味なほど優れているから出来る事だった
加えて唐巣や小竜姫の後ろ盾があればこそ好き勝手にやっても問題が起きてないが、普通は問題が起きても不思議ではない
弱者だからと安易にタダ同然で除霊すれば三流GSの仕事を奪う事になるし、何よりGSの採算ラインの下落は業界の死活問題になる可能性がある
それに現状でも妖怪の保護や援助は、一部過激なGS達からは目の敵にされているのだから簡単ではないのだ
妖怪を害虫と同等に考える霊能者も実際いるし、自分の金儲けの種を安易に減らされては困ると考える者もいる
どちらにしろ生半可な覚悟や力では何もできないのだ
基本的に横島達は自分達を正当化しないし綺麗事を言うつもりもない、それに安易な正義感を振りかざすつもりなど全くなかった
例え手段がどうであれ自分達が助けたい存在を助けようと決めているからいいが、中途半端に優しいおキヌや小鳩がGSになるには今までと違った覚悟や現実の厳しさを知らねばならない
そんな厳しい道よりは普通の幸せを得て欲しいという願いはルシオラのみならず横島達の共通意見でもある
「学校に通って普通の子達みたいな幸せを覚えてくれるといいけど……」
学校に通って普通の人と同じような道を歩んで欲しいと、ルシオラは願わずにはいられなかった
それだけ横島やルシオラ達の行動は良くも悪くも大変なのだから……
一方異界では、小竜姫が雪之丞とピートを相手に二対一で模擬戦闘をしていた
魔装術を使い全力で戦う雪之丞と聖魔両方の力を併用するピートを、神剣で軽くあしらうのは流石と言うしかないだろう
「あいつも好きだね。 毎日毎日……」
毎日楽しそうに雪之丞達を指導する小竜姫をメドーサは暇つぶしに見ているが、何がそれほど楽しいのか理解出来ないようだ
実際雪之丞達が力を付けてるのは分かるが、メドーサにしてみれば面倒な事としか感じないのだろう
「貴女も自分の好きな事を探せばいいわ。 流石に人を殺すとかは困るけど、他の存在に迷惑をかけないなら何をしてもいいのよ。 そう言う意味では人間も馬鹿には出来ないものよ。 何かを楽しむ事とかは神魔以上に多彩だもの」
同じく小竜姫の模擬戦闘を見ているタマモは、メドーサにも自分の好きな生き方をしろと言う
それは今は難しいかもしれないが、いずれメドーサも自分の好きな道に進むだろうと確信してるようでもあった
現段階でおキヌと小鳩はGSを目指してる訳でなく、おキヌはただ憧れてる段階だし小鳩は比較的高めの霊力をコントロールすることが目的である
二人の才能ならばGSになる事は十分可能だが、危険と隣り合わせな上に世間から見たイメージより遥かに大変なGSに彼女達がならない方がいいとルシオラは思っていた
「同情とかしちゃダメな職業だからな…… 二人の場合、唐巣神父のようになりそうだし」
ルシオラの言葉に横島も改めてGSという職業について考えていく
弱者や妖怪などの人外を思いやる事は必要だが、安易な同情はしてはいけない職業でもあるのだ
まあ横島達は持ち前の能力や技術の高さから弱者や妖怪などの人外にかなり優遇しているが、それは横島達の能力や技術が反則気味なほど優れているから出来る事だった
加えて唐巣や小竜姫の後ろ盾があればこそ好き勝手にやっても問題が起きてないが、普通は問題が起きても不思議ではない
弱者だからと安易にタダ同然で除霊すれば三流GSの仕事を奪う事になるし、何よりGSの採算ラインの下落は業界の死活問題になる可能性がある
それに現状でも妖怪の保護や援助は、一部過激なGS達からは目の敵にされているのだから簡単ではないのだ
妖怪を害虫と同等に考える霊能者も実際いるし、自分の金儲けの種を安易に減らされては困ると考える者もいる
どちらにしろ生半可な覚悟や力では何もできないのだ
基本的に横島達は自分達を正当化しないし綺麗事を言うつもりもない、それに安易な正義感を振りかざすつもりなど全くなかった
例え手段がどうであれ自分達が助けたい存在を助けようと決めているからいいが、中途半端に優しいおキヌや小鳩がGSになるには今までと違った覚悟や現実の厳しさを知らねばならない
そんな厳しい道よりは普通の幸せを得て欲しいという願いはルシオラのみならず横島達の共通意見でもある
「学校に通って普通の子達みたいな幸せを覚えてくれるといいけど……」
学校に通って普通の人と同じような道を歩んで欲しいと、ルシオラは願わずにはいられなかった
それだけ横島やルシオラ達の行動は良くも悪くも大変なのだから……
一方異界では、小竜姫が雪之丞とピートを相手に二対一で模擬戦闘をしていた
魔装術を使い全力で戦う雪之丞と聖魔両方の力を併用するピートを、神剣で軽くあしらうのは流石と言うしかないだろう
「あいつも好きだね。 毎日毎日……」
毎日楽しそうに雪之丞達を指導する小竜姫をメドーサは暇つぶしに見ているが、何がそれほど楽しいのか理解出来ないようだ
実際雪之丞達が力を付けてるのは分かるが、メドーサにしてみれば面倒な事としか感じないのだろう
「貴女も自分の好きな事を探せばいいわ。 流石に人を殺すとかは困るけど、他の存在に迷惑をかけないなら何をしてもいいのよ。 そう言う意味では人間も馬鹿には出来ないものよ。 何かを楽しむ事とかは神魔以上に多彩だもの」
同じく小竜姫の模擬戦闘を見ているタマモは、メドーサにも自分の好きな生き方をしろと言う
それは今は難しいかもしれないが、いずれメドーサも自分の好きな道に進むだろうと確信してるようでもあった