真の歴史へ・その三
「ダメです!!」
神通棍を構え絶妙なタイミングで飛び出した令子を、小竜姫は厳しい言葉で止めるが令子は止まらない
ヌルは弱っているし小竜姫と対峙してる状況では倒す絶好のチャンスなのだ
しかし……、仮に未来の令子ならこの時は手をださなかっただろう
メドーサを始め様々な戦いにより、魔族の力や執念深さを良く理解しているのだから
「貴女の正体はいずれまた…… ドクターカオスには会えずに残念だったと伝えて下さい」
小竜姫が令子を止めると同時にヌルはニヤリと笑みを浮かべ別れの言葉をかける
それと同時に今まで使わなかった魔法の力があるタコ足に魔力を込めていた
「この先貴方の行動は常に監視されてます。 次はよく考えて動かれることですね」
この時小竜姫は己の失敗を悟るが、それを表情に表さずに笑顔で答えている
この場でヌルを倒せないのは失敗でしかないが、せめて足枷くらいは付けたい
そんな小竜姫の言葉にヌルは答えぬままに、タコ足の魔法を解放する
その瞬間、大きな爆発が起きていた
どうやらヌルが使った足は爆発の魔法だったようである
「あれ……わたし……」
あの瞬間、凄まじい爆発に令子は己の死を悟って目を閉じていた
しかし爆発音はすれど爆発や爆風が来ない事を不思議に思い目を開けると、そこには令子を守るように結界を貼った小竜姫が居る
「逃がしちゃったわね」
「君はタマモ君か? 何故君までもここに?」
一方令子と違い動かなかった西条の方は、タマモが爆発から守っていた
小竜姫とタマモが守った場所のみ無事だが、後は部屋とその周辺はガレキの山となっており空が見えている
結果的に言えば介入は失敗だった
「ルシオラさん! あっちがヤバいのね!」
さて時は小竜姫が介入する少し前、ヌルが決着を付けようとした時にヒャクメが令子達の危機的状況を告げていた
「もう少し! これさえ止めればっ!!」
ルシオラは慎重かつスピーディーに作業を進めるが、地獄炉は予想以上に厄介なようだ
「これで止まるわ!」
ルシオラが最後の操作を終えた瞬間、横島達も城を揺るがすほどの爆発を感じる
「カオス様!」
その爆発にマリア姫はカオスに掴まるように怯えるが、カオスは冷静にルシオラを見つめていた
「地獄炉は停止したわ」
ルシオラの落ち込んだような言葉にマリア姫は素直に安堵するが、カオスの表情は厳しいままだ
「ヌルは逃げ出したようです。 ただ瀕死のダメージを受けたので、当分は人間界に来る事はないでしょう」
ヒャクメが令子達の状況を告げると、カオスは複雑な表情のままため息をはく
「おぬしらの計画は失敗したが、ヌルは退治したのだな?」
「少なくとも、もうこの地に来る事はないと思うわ」
ヒャクメがカオスの言葉に頷くとマリア姫とカオスは安堵の表情を浮かべるが、横島達の表情は厳しいままだった
神通棍を構え絶妙なタイミングで飛び出した令子を、小竜姫は厳しい言葉で止めるが令子は止まらない
ヌルは弱っているし小竜姫と対峙してる状況では倒す絶好のチャンスなのだ
しかし……、仮に未来の令子ならこの時は手をださなかっただろう
メドーサを始め様々な戦いにより、魔族の力や執念深さを良く理解しているのだから
「貴女の正体はいずれまた…… ドクターカオスには会えずに残念だったと伝えて下さい」
小竜姫が令子を止めると同時にヌルはニヤリと笑みを浮かべ別れの言葉をかける
それと同時に今まで使わなかった魔法の力があるタコ足に魔力を込めていた
「この先貴方の行動は常に監視されてます。 次はよく考えて動かれることですね」
この時小竜姫は己の失敗を悟るが、それを表情に表さずに笑顔で答えている
この場でヌルを倒せないのは失敗でしかないが、せめて足枷くらいは付けたい
そんな小竜姫の言葉にヌルは答えぬままに、タコ足の魔法を解放する
その瞬間、大きな爆発が起きていた
どうやらヌルが使った足は爆発の魔法だったようである
「あれ……わたし……」
あの瞬間、凄まじい爆発に令子は己の死を悟って目を閉じていた
しかし爆発音はすれど爆発や爆風が来ない事を不思議に思い目を開けると、そこには令子を守るように結界を貼った小竜姫が居る
「逃がしちゃったわね」
「君はタマモ君か? 何故君までもここに?」
一方令子と違い動かなかった西条の方は、タマモが爆発から守っていた
小竜姫とタマモが守った場所のみ無事だが、後は部屋とその周辺はガレキの山となっており空が見えている
結果的に言えば介入は失敗だった
「ルシオラさん! あっちがヤバいのね!」
さて時は小竜姫が介入する少し前、ヌルが決着を付けようとした時にヒャクメが令子達の危機的状況を告げていた
「もう少し! これさえ止めればっ!!」
ルシオラは慎重かつスピーディーに作業を進めるが、地獄炉は予想以上に厄介なようだ
「これで止まるわ!」
ルシオラが最後の操作を終えた瞬間、横島達も城を揺るがすほどの爆発を感じる
「カオス様!」
その爆発にマリア姫はカオスに掴まるように怯えるが、カオスは冷静にルシオラを見つめていた
「地獄炉は停止したわ」
ルシオラの落ち込んだような言葉にマリア姫は素直に安堵するが、カオスの表情は厳しいままだ
「ヌルは逃げ出したようです。 ただ瀕死のダメージを受けたので、当分は人間界に来る事はないでしょう」
ヒャクメが令子達の状況を告げると、カオスは複雑な表情のままため息をはく
「おぬしらの計画は失敗したが、ヌルは退治したのだな?」
「少なくとも、もうこの地に来る事はないと思うわ」
ヒャクメがカオスの言葉に頷くとマリア姫とカオスは安堵の表情を浮かべるが、横島達の表情は厳しいままだった