真の歴史へ・その三
同じ日、横島事務所は昨日の事などなかったかのように平和な日常を送っていた
老師とヒャクメには昨日の件が伝えられたが、特に驚きや戸惑いもなく今後警戒する事を確認したのみである
「暇だねぇ……」
そんな事務所で暇をもて余していたのはメドーサだった
最初の1日や2日は警戒したり横島逹を探ってみたりもしてみたが、3日も過ぎると目新しい事がまるでないのだ
唯一気になるのは事務所から繋がる異空間なのだが、こちらは入ってない
(まさか魔族と九尾だったとはね……)
事務所の書類を整理しるタマモを横目で見たメドーサは、正体を明かした時を思い出していく
それはメドーサが美衣とケイを連れて来た日の夜の事、美衣とケイとメドーサを含めて一同は大人数での夕食になっていた
メドーサは相変わらず一定の距離を開けた態度だったが、美衣やケイはすでに横島逹と打ち解けて賑やかな夕食になっている時
突然横島がルシオラ逹の正体を明かしていた
「メドーサと美衣さん逹には今のうちに言っておくけど、小竜姫とヒャクメと老師は神族でルシオラは魔族でタマモは九尾の妖孤だからよろしく」
たいした事でないかのように簡単に正体を明かしてしまう横島に、メドーサと美衣は唖然としてしまう
「魔族……」
「大丈夫よ。 魔族も一定のレベル以上は人間や妖怪とあんまり変わらないから。 私も一応ある程度高位の魔族なの」
正体を聞き少し怯えてしまう美衣に、ルシオラはフォローするように危険はないと伝えていく
そんなルシオラに、美衣は困惑と納得の両方の気持ちがあった
人間でない事は会った時すぐにわかった美衣だったが、さすがに魔族なのは驚きを隠せない
しかしルシオラ逹の正体を知った事で、横島逹が妖怪などを支援する理由は理解出来る
(この人逹も事情があるのでしょうね)
神族や魔族や妖怪が一緒に住んでる理由など不思議な事が多いと思う美衣だが、それには深い事情があるのだと悟っていた
疑問は考えれば尽きないが、人間だけでない事は安心出来る理由でもある
やはり人間に対しては複雑な感情があるようだった
「やっぱりただ者じゃなかったね」
一方突然正体を明かされて唖然としていたメドーサだが、ルシオラとタマモの強さは見たためある意味納得している
メドーサが驚いたのは正体よりも、簡単に正体を明かした事だったのだ
「まあね。 私達にも事情はあるのよ。 それに人間の街で暮らす以上、正体に関しては隠すしかないもの」
自分を見極めようとするメドーサの視線を受け流しつつ、タマモは少し複雑な表情で人間の街で暮らす以上は仕方ない事だと言う
そんなタマモの言葉には、美衣もメドーサも反論などない
共にタイプや過去は違うメドーサと美衣だが、人間に対してあまりいい印象がないのは同じなようだ
「まあ、気にするほどじゃないしすぐに慣れるよ。 ここじゃ種族を気にする人はいないからな」
自己紹介の感覚で正体を明かした横島は、共に生きれる者が増えた事が嬉しいようである
(こいつら一体何を考えてるんだ?)
一言で言えば非常識、それがメドーサの素直な感想だった
老師とヒャクメには昨日の件が伝えられたが、特に驚きや戸惑いもなく今後警戒する事を確認したのみである
「暇だねぇ……」
そんな事務所で暇をもて余していたのはメドーサだった
最初の1日や2日は警戒したり横島逹を探ってみたりもしてみたが、3日も過ぎると目新しい事がまるでないのだ
唯一気になるのは事務所から繋がる異空間なのだが、こちらは入ってない
(まさか魔族と九尾だったとはね……)
事務所の書類を整理しるタマモを横目で見たメドーサは、正体を明かした時を思い出していく
それはメドーサが美衣とケイを連れて来た日の夜の事、美衣とケイとメドーサを含めて一同は大人数での夕食になっていた
メドーサは相変わらず一定の距離を開けた態度だったが、美衣やケイはすでに横島逹と打ち解けて賑やかな夕食になっている時
突然横島がルシオラ逹の正体を明かしていた
「メドーサと美衣さん逹には今のうちに言っておくけど、小竜姫とヒャクメと老師は神族でルシオラは魔族でタマモは九尾の妖孤だからよろしく」
たいした事でないかのように簡単に正体を明かしてしまう横島に、メドーサと美衣は唖然としてしまう
「魔族……」
「大丈夫よ。 魔族も一定のレベル以上は人間や妖怪とあんまり変わらないから。 私も一応ある程度高位の魔族なの」
正体を聞き少し怯えてしまう美衣に、ルシオラはフォローするように危険はないと伝えていく
そんなルシオラに、美衣は困惑と納得の両方の気持ちがあった
人間でない事は会った時すぐにわかった美衣だったが、さすがに魔族なのは驚きを隠せない
しかしルシオラ逹の正体を知った事で、横島逹が妖怪などを支援する理由は理解出来る
(この人逹も事情があるのでしょうね)
神族や魔族や妖怪が一緒に住んでる理由など不思議な事が多いと思う美衣だが、それには深い事情があるのだと悟っていた
疑問は考えれば尽きないが、人間だけでない事は安心出来る理由でもある
やはり人間に対しては複雑な感情があるようだった
「やっぱりただ者じゃなかったね」
一方突然正体を明かされて唖然としていたメドーサだが、ルシオラとタマモの強さは見たためある意味納得している
メドーサが驚いたのは正体よりも、簡単に正体を明かした事だったのだ
「まあね。 私達にも事情はあるのよ。 それに人間の街で暮らす以上、正体に関しては隠すしかないもの」
自分を見極めようとするメドーサの視線を受け流しつつ、タマモは少し複雑な表情で人間の街で暮らす以上は仕方ない事だと言う
そんなタマモの言葉には、美衣もメドーサも反論などない
共にタイプや過去は違うメドーサと美衣だが、人間に対してあまりいい印象がないのは同じなようだ
「まあ、気にするほどじゃないしすぐに慣れるよ。 ここじゃ種族を気にする人はいないからな」
自己紹介の感覚で正体を明かした横島は、共に生きれる者が増えた事が嬉しいようである
(こいつら一体何を考えてるんだ?)
一言で言えば非常識、それがメドーサの素直な感想だった