真の歴史へ・その二
元始風水盤事件からしばらくは平和な日々を送っていた
「おっ! 凄い客だな~」
ある日横島が事務所に戻ると、事務所の応接室にはたくさんの浮遊霊が集まっている
「すいません。 私の友達なんですけど、困ってるらしくって…」
驚く横島に謝ったのはおキヌである
どうやら浮遊霊達は、おキヌが生き返る前の友達らしい
「三丁目の公園に移って来た石神さまが、浮遊霊達を追い出そうとしてるらしいのよ」
何事かと尋ねる横島に、話を聞いていたルシオラが答える
『そういえば、そんな事件もあったな』
『前はどうしたの?』
『前は美神さんが熱くなってさ。 幽霊だったおキヌちゃんにタイマンさせて勝たせたんだ』
ルシオラの話を聞いてようやく過去の事件を思い出した横島は、念話で未来での事件を教えていく
「困りましたね… 何もしてない浮遊霊を追い出すまでしなくても…」
一方困った表情で話す浮遊霊の話に、おキヌはどうすればいいか考え込む
神様が罪も無い浮遊霊を追い出すという事実に、おキヌはどうすればいいかわからない
基本的におキヌが知る神族は優しい神ばかりなので、信じられない気持ちもあるようだ
「皆さん可哀相ですね…」
「神族もいろいろやからな~ 特にこの国の土着の神はいろいろ面倒な奴がおるからな」
近くで話を聞いていた小鳩は浮遊霊に同情するが、貧は複雑そうに言葉を濁す
元々善悪の区別が無く、なんでも神様にしてしまう日本だからこそ変わり者の神が多いようだ
散々話しをする浮遊霊とおキヌだったが、結局この日は具体的な解決策も無いまま解散していく
未来では幽霊だったおキヌがすぐに話し合いに向かったが、この時代は生きているため幽霊の代表として話し合いに行く方向にはならなかったようだ
「石神ですか…」
「はい、みんな浮遊霊とか守護霊をしてるいい幽霊ばっかりなんです。 それを全て追い出すなんてあんまりな気がして……」
浮遊霊達が帰った後、おキヌは小竜姫に相談していた
同じ神様の事は小竜姫に聞くのが一番だと思ったようである
「私が行けば早いのですが、基本的に正体は明かせません。 ここはおキヌちゃんが説得してはどうですか?」
「説得ですか? でも私に出来るかどうか…」
未来を知る小竜姫が説得を進めるが、おキヌは戸惑ってしまう
「本来は土地を守る事と浮遊霊の排除は別問題なんですよ。 神と言っても別に土地を支配してる訳ではありませんし…」
戸惑うおキヌにアドバイスをするように、小竜姫は神族の役割を教えていく
基本的に神族は人界に不干渉だと言うことや
土地を守る神に浮遊霊達をどうこうする権利まで無い事などを、簡単に説明していく
「わかりました。 一度お会いしてみますね」
小竜姫の話に決心したおキヌは、石神に会いに行く事を決めた
「いいの? 横島の話だと話し合いが出来る相手じゃないんでしょ?」
おキヌが部屋を出た後小竜姫と一緒に話を聞いていたタマモは、話し合いで解決出来ない相手におキヌを行かせた事に少し驚いている
「おキヌちゃんは神族を少し誤解しています。 神族は彼女が思うような優しい存在ばかりではない。 これを機会に少し現実を知った方がいいかと思ったのです」
純粋で神族を疑う事を知らないおキヌに、小竜姫は以前から現実を教え始める頃合いだと考えていたのだ
この事件はそんなおキヌには、ちょうどいいと考えたらしい
「おっ! 凄い客だな~」
ある日横島が事務所に戻ると、事務所の応接室にはたくさんの浮遊霊が集まっている
「すいません。 私の友達なんですけど、困ってるらしくって…」
驚く横島に謝ったのはおキヌである
どうやら浮遊霊達は、おキヌが生き返る前の友達らしい
「三丁目の公園に移って来た石神さまが、浮遊霊達を追い出そうとしてるらしいのよ」
何事かと尋ねる横島に、話を聞いていたルシオラが答える
『そういえば、そんな事件もあったな』
『前はどうしたの?』
『前は美神さんが熱くなってさ。 幽霊だったおキヌちゃんにタイマンさせて勝たせたんだ』
ルシオラの話を聞いてようやく過去の事件を思い出した横島は、念話で未来での事件を教えていく
「困りましたね… 何もしてない浮遊霊を追い出すまでしなくても…」
一方困った表情で話す浮遊霊の話に、おキヌはどうすればいいか考え込む
神様が罪も無い浮遊霊を追い出すという事実に、おキヌはどうすればいいかわからない
基本的におキヌが知る神族は優しい神ばかりなので、信じられない気持ちもあるようだ
「皆さん可哀相ですね…」
「神族もいろいろやからな~ 特にこの国の土着の神はいろいろ面倒な奴がおるからな」
近くで話を聞いていた小鳩は浮遊霊に同情するが、貧は複雑そうに言葉を濁す
元々善悪の区別が無く、なんでも神様にしてしまう日本だからこそ変わり者の神が多いようだ
散々話しをする浮遊霊とおキヌだったが、結局この日は具体的な解決策も無いまま解散していく
未来では幽霊だったおキヌがすぐに話し合いに向かったが、この時代は生きているため幽霊の代表として話し合いに行く方向にはならなかったようだ
「石神ですか…」
「はい、みんな浮遊霊とか守護霊をしてるいい幽霊ばっかりなんです。 それを全て追い出すなんてあんまりな気がして……」
浮遊霊達が帰った後、おキヌは小竜姫に相談していた
同じ神様の事は小竜姫に聞くのが一番だと思ったようである
「私が行けば早いのですが、基本的に正体は明かせません。 ここはおキヌちゃんが説得してはどうですか?」
「説得ですか? でも私に出来るかどうか…」
未来を知る小竜姫が説得を進めるが、おキヌは戸惑ってしまう
「本来は土地を守る事と浮遊霊の排除は別問題なんですよ。 神と言っても別に土地を支配してる訳ではありませんし…」
戸惑うおキヌにアドバイスをするように、小竜姫は神族の役割を教えていく
基本的に神族は人界に不干渉だと言うことや
土地を守る神に浮遊霊達をどうこうする権利まで無い事などを、簡単に説明していく
「わかりました。 一度お会いしてみますね」
小竜姫の話に決心したおキヌは、石神に会いに行く事を決めた
「いいの? 横島の話だと話し合いが出来る相手じゃないんでしょ?」
おキヌが部屋を出た後小竜姫と一緒に話を聞いていたタマモは、話し合いで解決出来ない相手におキヌを行かせた事に少し驚いている
「おキヌちゃんは神族を少し誤解しています。 神族は彼女が思うような優しい存在ばかりではない。 これを機会に少し現実を知った方がいいかと思ったのです」
純粋で神族を疑う事を知らないおキヌに、小竜姫は以前から現実を教え始める頃合いだと考えていたのだ
この事件はそんなおキヌには、ちょうどいいと考えたらしい