横島は最後の最後でためらった

本当にいいのか？

ルシオラに辛い思いをさせないのか？


そんな時、頭の中にルシオラの声が響いた

（ヨコシマ… 自分の気持ちに素直になっていいのよ。 私にはヨコシマも小竜姫さんも大切な存在だから… 両手に華は好きでしょ？）

ルシオラの優しい声に横島は決意した

（ルシオラ… ありがとう）


横島は目を瞑ったまま待つ小竜姫に優しくキスをした


柔らかく甘いキスは横島と小竜姫の気持ちを一つにしていく……

しばらくして二人が離れたら、幸せそうな表情の小竜姫がいた

「小竜姫さまも物好きですね～ 小竜姫さまくらい美人なら、俺なんかよりふさわしい人がいそうだけどな～」

横島は照れたような表情で小竜姫に話した

小竜姫は少しほっぺを膨らませて、横島に抗議の目線を送る

「私をただの女性として見てくれたのは横島さんだけです！ 人間は神族として見ますし、神族は武神として見ます。」

小竜姫は少し寂しそうな表情をした

横島はふと天龍童子を思い出した

そう言えば天龍は小竜姫のお仕置きを恐れていた…

もしかして神界ではそんな扱いなのか…？


だが横島は深く考えなかった

「小竜姫さまは小竜姫さまですよ。 美人で優しくて憧れの女性です。」

横島は笑顔で小竜姫に話した

小竜姫は嬉しそうにまた横島に抱きついた

「横島さん… 今度からは呼び捨てで呼んで下さいね♪」

小竜姫は幸せそうな笑顔でお願いした

「えっ！！ でも小竜姫さまを呼び捨てには…」

横島は困ったような表情になった

「横島さん、ヒャクメも老師も呼び捨てじゃないですか！ 私だけ様づけは嫌です！ ２号でも平等に呼んで下さい！」

小竜姫は目を潤ませた

横島は困った顔のままだった

「２号だなんて言ってないっすよ！ う～ん わかりました！ 二人の時は呼び捨てにするので勘弁して下さい」


横島の話に小竜姫も最初はしかたないな……と諦めた


「うふふ… 横島さん末永くよろしくお願いしますね」

小竜姫は幸せそうな笑みで横島に言った

（あ～ 小竜姫さまは柔らかいな～　いい匂いだな～ ヤバい我慢出来なくなるな～」


「もう～　横島さん… 声に出てますよ 焦らなくても、これからいつでも抱いてくれていいですよ」

横島は考えてることが声に出ていたようだった

小竜姫は顔を赤くしながらも横島から離れなかった


「えっ！！ ごめんなさい！ って怒ってないっすね…」

横島は小竜姫が怒ってないのに驚いていた

「横島さんの煩悩は良く知ってますからね。 今更怒りませんよ。　美神さんと一緒にしないで下さい！」

話し方は普通になってきたが、小竜姫はずっと横島にベッタリとくっついて幸せそうだった


「一緒にしてないっすよ。 じゃあ今日は戻りましょうか。 明日も朝早いですしね」

横島はこれ以上くっついていたら襲ってしまいそうだった為、今日はもう寝ることにした

「そうですね 参りましょう」

小竜姫は横島の腕を組み寄り添うように、二人は母屋み戻っていった


小竜姫は当たり前のように横島の部屋に入った

「あの～ 小竜姫さまは部屋に戻んないんすか？」

横島は恐る恐る聞いた


「私と一緒に居たくないんですか？」

小竜姫は寂しそうに言った

「いや、俺の部屋布団一つしかないし…」

横島はオドオドしていた

「一緒でいいですよ♪ ルシオラさんは今日は来ませんからね」

小竜姫の顔を赤らめた発言で横島の理性はどっかに行きそうだった…

「でも… 一緒に寝たら我慢が出来なくなるし… さすがに付き合ってすぐヤルのも…」


横島は必死に理性を引き止めていた


「もう～ 女にこれ以上言わせないで下さい！ わかってますから！」


小竜姫は横島に抱きついた

（本当にいざとなったら奥手なんですね… それだけ私を大切に思ってくれるのは嬉しいのですが… こちらの気持ちを理解して欲しいですね）

小竜姫は苦笑いして心で呟いた

小竜姫はルシオラと話して、今日横島に抱かれようと決めていた


恋をしたらためらわない！

これがルシオラと小竜姫の合い言葉だった


「もう我慢出来ないっす！」

横島は目つきが変わり小竜姫を布団に押し倒した