真の歴史へ・その二
ハーピー襲撃事件からしばらくしたある日、横島はルシオラと東京都郊外のある幽霊屋敷の除霊に来ていた
「おー、悪霊がウヨウヨしてるな~ しかも低級霊ばっかり」
「原因は何かしらね? 外観や外には原因らしき物は見当たらないけど…」
外観からして幽霊屋敷らしい物件に感心する横島、対してルシオラは原因を探しながら首を傾げる
「とりあえず中に入ってみるか」
横島とルシオラは取り立てて持つ物も無く、屋敷に入っていく
悪霊を集めた原因を探すように慎重に屋敷内を進む2人
途中で悪霊が襲って来るが、2人はおもちゃのようなハンドガンで悪霊を撃ち落としている
2人の持つハンドガンは霊子銃の試作品で、魔力や霊力を圧縮して打ち出す銃である
霊力効率や圧縮率に速射性など、様々な技術の実証実験中の代物だった
この銃単体では、横島やルシオラのように高度な霊波砲を使える者にはあまり必要無い物だが、技術的応用範囲が広い分野な為、研究開発中のようだ
「もうちょっと強い悪霊居ないかしら? データを取るには少し弱いわ」
目を輝かせながら銃を調整している姿は本当にイキイキしており、ある意味ルシオラらしい姿である
「と言うかこの銃威力ありすぎるぞ… もっと弱い威力でもいいんじゃねぇか?」
少し引きつった笑顔の横島
性能が予想より高かったらしく、壁に大きな穴を開けてしまっていた
「貸してちょうだい、少し調整するわ。 データ収集用の試作品だから高性能なのよ」
ルシオラは先に調整した自分の銃と横島の銃を交換して調整をしていく
「美智恵さんが知ったら、喉から手がでるほど欲しがるだろうな~」
銃の調整中のルシオラを眺めて苦笑いする横島
オカルトGメンの隊員にこの銃を持たせれば、戦力は大幅に上がるだろうことは簡単に予測できる
「この銃はまだ人間じゃ無理よ。 今は霊力効率と威力のバランスをテストしてる段階だもの。 まあ、いずれはおキヌちゃんと小鳩ちゃんには使えるレベルにして護身用に持たせたいけど… 間違っても世の中に広める気は無いわ」
ルシオラの技術は元々、神魔界最高の頭脳と言われるアシュタロスが長年開発していた技術
危険過ぎて人界どころか魔界にも広めれない技術が多い
「まあな… こんな銃が世界に広まれば、軍事転用されるのがオチだからな」
横島は複雑な表情でため息をつく
「さて、今度はさっきよりはだいぶ威力を抑えたわ」
調整が終わると2人は再び屋敷内を進む
その後、ある部屋の前で2人の足が止まる
中から異様な気配がするのだ
横島はルシオラに目で合図し警戒しながら扉を開けて、ルシオラは隠れながらも、開けたドアの先に銃を構えて覗き込む
「遅かったな…」
その声に横島とルシオラの表情に驚きが広がった
「やはり、私を知っているのだな」
その者は複雑な表情で横島とルシオラを見極めるように見つめている
「おー、悪霊がウヨウヨしてるな~ しかも低級霊ばっかり」
「原因は何かしらね? 外観や外には原因らしき物は見当たらないけど…」
外観からして幽霊屋敷らしい物件に感心する横島、対してルシオラは原因を探しながら首を傾げる
「とりあえず中に入ってみるか」
横島とルシオラは取り立てて持つ物も無く、屋敷に入っていく
悪霊を集めた原因を探すように慎重に屋敷内を進む2人
途中で悪霊が襲って来るが、2人はおもちゃのようなハンドガンで悪霊を撃ち落としている
2人の持つハンドガンは霊子銃の試作品で、魔力や霊力を圧縮して打ち出す銃である
霊力効率や圧縮率に速射性など、様々な技術の実証実験中の代物だった
この銃単体では、横島やルシオラのように高度な霊波砲を使える者にはあまり必要無い物だが、技術的応用範囲が広い分野な為、研究開発中のようだ
「もうちょっと強い悪霊居ないかしら? データを取るには少し弱いわ」
目を輝かせながら銃を調整している姿は本当にイキイキしており、ある意味ルシオラらしい姿である
「と言うかこの銃威力ありすぎるぞ… もっと弱い威力でもいいんじゃねぇか?」
少し引きつった笑顔の横島
性能が予想より高かったらしく、壁に大きな穴を開けてしまっていた
「貸してちょうだい、少し調整するわ。 データ収集用の試作品だから高性能なのよ」
ルシオラは先に調整した自分の銃と横島の銃を交換して調整をしていく
「美智恵さんが知ったら、喉から手がでるほど欲しがるだろうな~」
銃の調整中のルシオラを眺めて苦笑いする横島
オカルトGメンの隊員にこの銃を持たせれば、戦力は大幅に上がるだろうことは簡単に予測できる
「この銃はまだ人間じゃ無理よ。 今は霊力効率と威力のバランスをテストしてる段階だもの。 まあ、いずれはおキヌちゃんと小鳩ちゃんには使えるレベルにして護身用に持たせたいけど… 間違っても世の中に広める気は無いわ」
ルシオラの技術は元々、神魔界最高の頭脳と言われるアシュタロスが長年開発していた技術
危険過ぎて人界どころか魔界にも広めれない技術が多い
「まあな… こんな銃が世界に広まれば、軍事転用されるのがオチだからな」
横島は複雑な表情でため息をつく
「さて、今度はさっきよりはだいぶ威力を抑えたわ」
調整が終わると2人は再び屋敷内を進む
その後、ある部屋の前で2人の足が止まる
中から異様な気配がするのだ
横島はルシオラに目で合図し警戒しながら扉を開けて、ルシオラは隠れながらも、開けたドアの先に銃を構えて覗き込む
「遅かったな…」
その声に横島とルシオラの表情に驚きが広がった
「やはり、私を知っているのだな」
その者は複雑な表情で横島とルシオラを見極めるように見つめている