GS横島 運命と戦う者

結局令子はGメンの特殊施設に保護されることになった…

民間のGSが魔族に狙われてるだけで、Gメンが大規模に退治に乗り出すのは難しかった

今の美智恵や西条の立場はあまり良くなく、無理を押し通す力は無かった…



次の日
妙神山にワルキューレ、ジーク、ベスパがやってきた


「久しぶりだな… 横島」

「横島さんお久しぶりです」

「横島に姉さんにパピリオも仲良くしてるみたいだな」


ワルキューレとジークが横島に挨拶した

ベスパは横島とルシオラとパピリオと、久しぶりに話をしていた


「ベスパは私の妹よ。 タマモちゃんは妖弧で少し前にヨコシマが新しい家族にしたの」

ルシオラはタマモとベスパにお互いを紹介した


「へ~ 妖弧なのか 私はベスパ。 よろしく」

「タマモよ。 よろしくね」

お互いあまり初対面の人が苦手だが、最近性格が柔らかくなったタマモとベスパは笑顔で挨拶した


「今日は皆さんお揃いでどうしましたか?」

一通り挨拶が終わると、小竜姫がワルキューレに話した


「用件は2つだ。 一つはデタント推進の神魔交流の為に、我々が妙神山に滞在することになった… もう一つは過激派魔族が美神令子を狙っている」

ワルキューレは厳しい表情で話した


「妙神山に滞在ですか… デタント推進派も焦ってますね… それより美神さんが何故また狙われるのですか?」


小竜姫は複雑な表情でワルキューレに聞いた


「人間界では美神令子がアシュタロスを倒したことになっている。 仮にも魔神を人間が倒したままになっているのに我慢が出来ない連中は多いんだ… 美神令子を殺して魔族の力を示したいのだろう。 本当は横島も狙っていたみたいだが、さすがに妙神山に攻め込むのは無理だからな…」


ワルキューレの話に小竜姫や横島達が暗い表情になる


「ヨコシマどうする?」

ルシオラが横島に聞くとみんなの視線が横島に集まった


「俺は今は動かない。 俺が動けばここにいるみんなに迷惑がかかる。 それに美神さんの為に戦うのは嫌だ」


横島は静かに話した

「何かあったのかい?」


ベスパがルシオラに聞いた

ワルキューレやジークやベスパは横島が美神の事務所を辞めたことを知らなかった


「実は…」

ルシオラはベスパ達に横島が辞めた時の出来事と理由を説明した


「なるほどね…」

「美神令子は元々そんな人間だろう」

ベスパとワルキューレはあまり驚いて無かった


ワルキューレは作戦の為なら協力するが、令子を戦士と認めては無かった


ベスパも美神親子にいい印象は無く、横島の為にも良かったと思っていた


「魔族正規軍はその過激派を捉えに行くの?」


ルシオラがベスパ達に聞いた


「魔族正規軍は動きません。 人間界に住む魔族は少なくありません。 最も暴れるのはごく少数ですが… よほどデタントに悪影響を及ぼす事件を起こさない限り動きません。 横島さんが狙われた場合はデタントに悪影響が出るので動きますが… 今の美神さんを守ることは出来ません。」

ジークがルシオラの問いかけに答えた


「我々はデタントの交流と横島の身を守る為に、妙神山に派遣されたのだ。」

ワルキューレが小竜姫や横島達に言った


「横島ってすごいのね… 魔族まで護衛をつけるなんて…」

タマモは感心したような呆れたような感じで話した


「しかたありません… アシュタロスを倒したのが横島さんなのは、魔界では有名なのです。 そして私の弟子であり、ルシオラさんと恋に落ちたのはあまりに有名なのです… 今やデタントの成功例としても注目を集めてます。 仮に横島さんが人界に降りるなら、神魔の護衛がつくでしょう」


小竜姫は心苦しく思いながらも話した


「神族は美神を守らないのでちゅか?」

珍しく話を聞いていたパピリオが小竜姫に聞いた


「私には命令は来てません。 それに…恐らく美神さんを守る為に魔族と戦うのはしないでしょう。 今神族が過激派魔族と戦えば神魔の関係は一気に悪化します。 それはしないでしょう…」


「俺ってそんなに有名なのか?」

黙って話を聞いていた横島が小竜姫やワルキューレに聞いた


ルシオラは横島を心配していたため、ある程度小竜姫から神魔界の話を聞いていたが、横島は知らなかった
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