真の歴史へ
西条が信じられないような現実に驚愕している中、美智恵は話を続ける
「さて、ここからが本題です。 今日から約4日後、過去から私が時間移動して来ます。 過去の令子を連れて… それと同時に魔族が過去と今の令子を狙って来ます。 あなたには、2人の令子を補佐して欲しいの」
美智恵はようやく本題に入る
西条は混乱しかけていた頭を切り替えて考える
「補佐ですか?」
西条は新たな疑問が浮かんで来ている
何故美智恵はそんな大切な時期に出張に行くのか?
保護ではなく、何故補佐なのか?
「令子はこれから先、生きてる限り時間移動能力者を抹殺しようとする魔族と戦って行かねばなりません。 その為には令子に戦わせなくてはダメなの。 自分を守る為に… 私が側に居ればあの子は甘えてしまうわ。 今回令子は真実を知るでしょう… そして戦う覚悟と力を身に付けなければなりません。 だからあなたには、あくまでも令子が戦うように、補佐して欲しいの」
美智恵は悲痛な表情で話している
それは自分の娘に試練を与えるのがつらいような表情だ
「わかりました。 先生の気持ちはよくわかります! 僕がしっかり令子ちゃんを補佐して導きます!」
西条は恩師のたっての頼みにやる気で満ちた表情で答える
「お願いね。 あの子も美神の女だからもっと強くならないとだめなの… 力も心もね… でも支えてやる人は必要なの。 西条君、令子を助けてやってね」
美智恵は西条に頼むように話している
「はい、おまかせ下さい!」
西条は心から返事をして話は終わる
西条が美智恵の部屋を去った後
美智恵は先ほどまでの表情とは一変して自信満々の笑顔になる
「これで上手くいったわね」
そう…
先ほどまでの悲痛な表情や、つらそうな表情は半分演技であった
半分は本心だが、西条を完全に引き込む為にかなり演出していたのだ
美智恵はこれから先の戦いで、未来での横島の代わりを西条にさせようと考えている
仲間や友達の少ない令子には他に選択は無かった
本当は、西条とおキヌを令子の仲間にして行こうと考えていたのだが…
おキヌは横島に押さえられてしまった
美智恵は現段階での最優先は、西条を完全に自らの味方にすること
今日の出来事で西条はずっと令子を守るだろうと、美智恵は考えた
「西条君…、あなたにはあなたのやり方があるわ。 横島君のような奇跡は起こせなくても、あなたのやり方で令子を助けてね… 足りない分は私が動くわ」
美智恵は西条に期待して一人呟く
西条は真実を知らされぬまま戦いに巻き込まれていく
未来の横島のように……
そして4日後に戻り、美智恵が出張で居ないオカルトGメンを、西条は忙しく仕切っていた
令子は一見西条を手助けして仕事をしているが…
(ママが居ない間くらい休みたいわね…)
内心どうやってサボろうか考えている
だが、今日は天気が悪い
外は雨が強く雷も鳴り嵐なのである
(雨は嫌いなのよね…)
令子は雨の中を外に行くのも嫌だった
一方西条は、仕事をしながらも内心緊張感に包まれている
前代未聞の時間移動による過去からの訪問者
そして、魔族との戦いを思うと気の休まらない時を過ごしていた
「さて、ここからが本題です。 今日から約4日後、過去から私が時間移動して来ます。 過去の令子を連れて… それと同時に魔族が過去と今の令子を狙って来ます。 あなたには、2人の令子を補佐して欲しいの」
美智恵はようやく本題に入る
西条は混乱しかけていた頭を切り替えて考える
「補佐ですか?」
西条は新たな疑問が浮かんで来ている
何故美智恵はそんな大切な時期に出張に行くのか?
保護ではなく、何故補佐なのか?
「令子はこれから先、生きてる限り時間移動能力者を抹殺しようとする魔族と戦って行かねばなりません。 その為には令子に戦わせなくてはダメなの。 自分を守る為に… 私が側に居ればあの子は甘えてしまうわ。 今回令子は真実を知るでしょう… そして戦う覚悟と力を身に付けなければなりません。 だからあなたには、あくまでも令子が戦うように、補佐して欲しいの」
美智恵は悲痛な表情で話している
それは自分の娘に試練を与えるのがつらいような表情だ
「わかりました。 先生の気持ちはよくわかります! 僕がしっかり令子ちゃんを補佐して導きます!」
西条は恩師のたっての頼みにやる気で満ちた表情で答える
「お願いね。 あの子も美神の女だからもっと強くならないとだめなの… 力も心もね… でも支えてやる人は必要なの。 西条君、令子を助けてやってね」
美智恵は西条に頼むように話している
「はい、おまかせ下さい!」
西条は心から返事をして話は終わる
西条が美智恵の部屋を去った後
美智恵は先ほどまでの表情とは一変して自信満々の笑顔になる
「これで上手くいったわね」
そう…
先ほどまでの悲痛な表情や、つらそうな表情は半分演技であった
半分は本心だが、西条を完全に引き込む為にかなり演出していたのだ
美智恵はこれから先の戦いで、未来での横島の代わりを西条にさせようと考えている
仲間や友達の少ない令子には他に選択は無かった
本当は、西条とおキヌを令子の仲間にして行こうと考えていたのだが…
おキヌは横島に押さえられてしまった
美智恵は現段階での最優先は、西条を完全に自らの味方にすること
今日の出来事で西条はずっと令子を守るだろうと、美智恵は考えた
「西条君…、あなたにはあなたのやり方があるわ。 横島君のような奇跡は起こせなくても、あなたのやり方で令子を助けてね… 足りない分は私が動くわ」
美智恵は西条に期待して一人呟く
西条は真実を知らされぬまま戦いに巻き込まれていく
未来の横島のように……
そして4日後に戻り、美智恵が出張で居ないオカルトGメンを、西条は忙しく仕切っていた
令子は一見西条を手助けして仕事をしているが…
(ママが居ない間くらい休みたいわね…)
内心どうやってサボろうか考えている
だが、今日は天気が悪い
外は雨が強く雷も鳴り嵐なのである
(雨は嫌いなのよね…)
令子は雨の中を外に行くのも嫌だった
一方西条は、仕事をしながらも内心緊張感に包まれている
前代未聞の時間移動による過去からの訪問者
そして、魔族との戦いを思うと気の休まらない時を過ごしていた