真の歴史へ
ルシオラの説明に、ジークは考えながら頷いた
「今はあまり難しく考える必要は無いわ。 私達は一つ一つの事件で最善を尽くすしかないもの。 私達は今までも最善を尽くして、歴史を変えてきた。 それにより前回の歴史と違う結果も増えてきたけど、しかたないのよ。 大きな歴史の流れを変えるには、少しずつ変えて行くしかないのだから…」
ルシオラはジークが悩みだしたのを感じて優しく話した
「ルシオラさん…」
ジークはルシオラの話が心に響いていた
ジークは歴史を知るがゆえに悩んでいた
だが結局自分達は、常に最善を尽くすしかない
それを改めて思い知った
ジークは心の重荷が軽くなった気がした…
その後横島達とジークは、今後こまめに会って情報交換することを決めて、この日はジークは帰った
数日後……
美智恵は先日調べさせた、氷室神社の付近を包んでいた結界の報告を受けていた
「どんな結界かわかった?」
美智恵は手元の書類を見ながら、Gメン職員に聞いていた
「詳しい種類は不明です。 オカルトGメンのデータバンクには無い種類でした」
職員は難しい表情で説明していた
「そうでしょうね… 私も現地で見たけど、わからなかったから」
美智恵はため息をついた
「唯一わかったのは、地脈を利用した結界らしいという事実だけです」
職員の報告に美智恵は目を閉じて考え込んだ
やはり、横島達の結界だろうと考えた
横島達にはルシオラがいる…
技術レベルはGメンよりも数段上だった
わからない結界は、ルシオラが関係して、原始風水盤の技術の流用でもすれば可能なのでは?
と予想していた
「ご苦労様… この件はもういいわよ」
美智恵は言葉を待っていたGメン職員を下がらせた
「もうすぐ過去から私が来るわね…」
美智恵は一人になると、今後について考えていた
原始風水盤は、横島達が動くだろう
だが、ハーピーの件は微妙だった
横島達がわざわざ動くほどの事件ではない
それに、現在の令子は、横島が居ない上、美智恵が来た為にワガママでキツイまま甘ったれた性格だった
GSとしても、過去の同じ時期より劣っていた
「そろそろ危機感を与えた方がいいかもね… このまま、私や西条君に甘えたままなら、令子はアシュタロス戦で生き残れないわ」
美智恵は険しい表情で呟いた
この世界の令子は、あまり強い魔族と戦ってない
メドーサは横島達が相手をしているし、パイパーでさえ横島達が戦ったのだ
その為、経験不足だった
令子はいずれ、アシュタロス派の魔族に狙われる
その時、横島達が守る保証は無いのだ
幸いハーピーなら、今の令子の相手にはちょうど良かった
西条に補佐させれば、死ぬことはないだろうと考えていた
美智恵は、過去の自分が来る時に東京に居ないように、スケジュールの調整に入った
数日後、横島の事務所ではおキヌがルシオラに勉強を教わっていた
小竜姫とタマモは、雪之丞とピートに異界で修行を付けていて、愛子は学校で、横島はデスクで書類の作成をしていた
「おキヌちゃんわかる?」
ルシオラは得意の数学を教えていた
「はい…、こうですね!」
おキヌは勉強が楽しいらしく、笑顔で勉強をしていた
「おキヌちゃんってすごいな~ 俺は勉強で笑顔になるのは無理だよ」
横島は楽しそうなおキヌを羨ましげに見ていた
「ヨコシマは頭は悪くないんだけどね…」
ルシオラは苦笑いして横島を見た
昔に比べれば成長して知識もある横島だから、今なら令子にも負けてない
だが、それは人間ならの話で、ルシオラ達に比べればまだまだだった
元々、知識ではなく感性で生きるタイプである横島は、勉強は好きでは無いのだ
「今はあまり難しく考える必要は無いわ。 私達は一つ一つの事件で最善を尽くすしかないもの。 私達は今までも最善を尽くして、歴史を変えてきた。 それにより前回の歴史と違う結果も増えてきたけど、しかたないのよ。 大きな歴史の流れを変えるには、少しずつ変えて行くしかないのだから…」
ルシオラはジークが悩みだしたのを感じて優しく話した
「ルシオラさん…」
ジークはルシオラの話が心に響いていた
ジークは歴史を知るがゆえに悩んでいた
だが結局自分達は、常に最善を尽くすしかない
それを改めて思い知った
ジークは心の重荷が軽くなった気がした…
その後横島達とジークは、今後こまめに会って情報交換することを決めて、この日はジークは帰った
数日後……
美智恵は先日調べさせた、氷室神社の付近を包んでいた結界の報告を受けていた
「どんな結界かわかった?」
美智恵は手元の書類を見ながら、Gメン職員に聞いていた
「詳しい種類は不明です。 オカルトGメンのデータバンクには無い種類でした」
職員は難しい表情で説明していた
「そうでしょうね… 私も現地で見たけど、わからなかったから」
美智恵はため息をついた
「唯一わかったのは、地脈を利用した結界らしいという事実だけです」
職員の報告に美智恵は目を閉じて考え込んだ
やはり、横島達の結界だろうと考えた
横島達にはルシオラがいる…
技術レベルはGメンよりも数段上だった
わからない結界は、ルシオラが関係して、原始風水盤の技術の流用でもすれば可能なのでは?
と予想していた
「ご苦労様… この件はもういいわよ」
美智恵は言葉を待っていたGメン職員を下がらせた
「もうすぐ過去から私が来るわね…」
美智恵は一人になると、今後について考えていた
原始風水盤は、横島達が動くだろう
だが、ハーピーの件は微妙だった
横島達がわざわざ動くほどの事件ではない
それに、現在の令子は、横島が居ない上、美智恵が来た為にワガママでキツイまま甘ったれた性格だった
GSとしても、過去の同じ時期より劣っていた
「そろそろ危機感を与えた方がいいかもね… このまま、私や西条君に甘えたままなら、令子はアシュタロス戦で生き残れないわ」
美智恵は険しい表情で呟いた
この世界の令子は、あまり強い魔族と戦ってない
メドーサは横島達が相手をしているし、パイパーでさえ横島達が戦ったのだ
その為、経験不足だった
令子はいずれ、アシュタロス派の魔族に狙われる
その時、横島達が守る保証は無いのだ
幸いハーピーなら、今の令子の相手にはちょうど良かった
西条に補佐させれば、死ぬことはないだろうと考えていた
美智恵は、過去の自分が来る時に東京に居ないように、スケジュールの調整に入った
数日後、横島の事務所ではおキヌがルシオラに勉強を教わっていた
小竜姫とタマモは、雪之丞とピートに異界で修行を付けていて、愛子は学校で、横島はデスクで書類の作成をしていた
「おキヌちゃんわかる?」
ルシオラは得意の数学を教えていた
「はい…、こうですね!」
おキヌは勉強が楽しいらしく、笑顔で勉強をしていた
「おキヌちゃんってすごいな~ 俺は勉強で笑顔になるのは無理だよ」
横島は楽しそうなおキヌを羨ましげに見ていた
「ヨコシマは頭は悪くないんだけどね…」
ルシオラは苦笑いして横島を見た
昔に比べれば成長して知識もある横島だから、今なら令子にも負けてない
だが、それは人間ならの話で、ルシオラ達に比べればまだまだだった
元々、知識ではなく感性で生きるタイプである横島は、勉強は好きでは無いのだ