真の歴史へ

「はい、わかりました」

小竜姫は横島を見て、横島の考えを理解して神社の内部に行った…



神社の本殿に入ると小竜姫は下を見た

下からおキヌの霊波を感じたのだ


「私は小竜姫… おキヌちゃんに合わせて下さい」

小竜姫は誰もいない神社で話しだした



その頃横島達の元に、死津藻比女が現れていた…


花が三体

葉虫が10体ほどいた…


花の一体は横島達を見て話し出した

「お前達があの結界を張ったのかえ? わしを封じ込めるとは何者だ…?」

死津藻比女は横島達を睨んでいた

横島、ルシオラ、タマモは自然体で死津藻比女を見ていた

ルシオラは外にいた神主を、守るようにして居た


雪之丞は魔装術を使うタイミングをみている

「俺達はGSだよ。 お前はどうあっても人間と敵対する気か…?」

横島は死津藻比女を見ながら話しかけた

「くだらんことを… あまたの妖怪の中でわしほどの力を持つ者は、そうはおるまい… 人を造ったのも天なら、怪物を造るのもまた天! わしが生まれたということは、天が人を滅ぼそうと思うておるということじゃ…」

死津藻比女は横島の話を馬鹿にしたように笑って、そう話した


「くだらないわね… 自分以外認めないなんて… その先には破滅しかないわよ」

タマモは呆れたように話した


「そう言うことは、力ある者が語ること… 言いたいことがあるなら、わしと戦ってみよ」

タマモは妖力をほとんど隠していたので、死津藻比女は人間だと思ったようだ…

「ルシオラ… 神主を神社の結界の中に連れて行ってくれ…」

横島はルシオラに話して、霊力を解放し始めた

ルシオラはすぐに神主を連れて、結界内まで退避する…

「クスクス…」

タマモは死津藻比女をバカにするように笑っていた

「何がおかしい!」

死津藻比女は気分を害されたようで、タマモに一気に近づいて捕まえた!


「知らないとは罪ね… この世界には、あなたより強い存在はたくさんいるわ… そして、生きとし生ける者は皆、共存しなければならない… それが出来ないあなたはもう終わりよ」

タマモは捕まったまま、自信に満ちた笑みで死津藻比女に語った


ズシャッ!!


タマモを捕まえていた死津藻比女が突然切り裂かれた

そして、切り口から燃えてしまった


「貴様、何をした!」

花を一体やられた死津藻比女はタマモを見た

するとタマモの手には、炎の霊波刀があった…


「先に仕掛けて来たのはそっちでしょ? 私の炎の霊波刀は切った相手を燃やすわよ」

タマモ霊波刀を構えて死津藻比女に話した

「貴様、人間じゃないな…」

タマモの力を見て、死津藻比女はようやく気がついていた

「私が何かは関係ないわ。 あなたはここで滅びるのだから」

タマモは自信の笑みを浮かべていた


「皆殺しにしてやる!」

死津藻比女は怒りに任せて、横島や雪之丞にも襲いかかる!


雪之丞はすぐに魔装術を展開して、空に飛んだ

そして、葉虫に霊波砲で攻撃する

「オラオラオラ…」

雪之丞の霊波砲は葉虫を確実に破壊していく…

葉虫にはそらに攻撃する手段は無かった


横島は霊波刀を出して、死津藻比女と対峙する…

「貴様も人間にしては強いな… 貴様ら…」

死津藻比女は横島の霊波刀に警戒をしていた

「300年も封じられても懲りないなんてな…」

横島は死津藻比女を呆れたように見ていた



その頃小竜姫は…


地下の封印施設に入っておキヌと対面していた

小竜姫は道士を見て話し出した

「私は竜神族の小竜姫です。 死津藻比女は私達が必ず退治します。」

小竜姫は真剣な表情で道士を見た


道士は驚いていた

神族が人界の妖怪退治にくるなど、有り得ないのだから…

「なぜ、神族が死津藻比女を…」

道士は恐る恐る小竜姫に聞いた

「その疑問には答えられません。 ですが、おキヌさんは私の仲間です。 これ以上犠牲にするのは私が許しません!」

小竜姫は厳しい口調で道士に話した

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