真の歴史へ

ただ理事長はここでもう一押しした

「良かったら~ 横島君もたまに~ 講義してくれないかしら~」

理事長は低姿勢で話した

「俺は年が生徒と変わらないですからね… 生徒が反発しませんか?」

横島は苦笑いして話した

「そんなことないわよ~ 横島君が進める妖怪や霊との共存を~ 生徒達に教えて欲しいわ~」

理事長はあくまでお願いだが…

横島が断りにくい話し方をしていた


横島は苦笑いしていたが…

この程度の頼みは予想の範囲だった

現実的にGSの卵に、妖怪や霊との共存を教えるのは非常にいいことなのだ

一般人は怖がるが、最前線のGS達から友好的な人を増やすのは理想だった


「理事長にはかないませんね… 俺もいろいろ忙しいので、本当にたまにしか出来ませんが… それで良かったらいいですよ」

横島は苦笑いしたがその話を受けた


こうして、愛子は六道女学園霊能科に通うことになった…


住む場所は横島の事務所の屋根裏になった…

一人暮らしも進めたのたが、今は興味が無いようだ


その日の夜…

場所は横島達の寝室で、横島は昼間の結果をルシオラ達に話していた


「やっぱり、特別講師を持ち出したのね…」

ルシオラは少し苦笑いしていた


「仕方無いでしょう… 六道家としても、横島さんとの関係強化はしたいでしょうから」

小竜姫は考えながら話した

「今日話してみて気がついたが、六道冥菜は俺達が未来から来たのは、知らないかも知れない…」

横島は今日、六道冥菜と話して彼女がどの程度知っているか計っていた

「美智恵が最低限しか教えてないんじゃないの? あの人が自分の秘密を言うはずないもの…」

タマモが少し考えて答えた

「あの二人は両方とも、相手を利用しようとするタイプだからね… 完全に手を組んだ訳じゃないのかも…」

ルシオラは首を傾げて話した

「それならその方がいい… あの二人に手を組まれるのが一番厄介だからな…」

横島は真剣な表情で話した


横島は六道家を中立にしておきたかった…

今後、愛子やおキヌが通う学校だし

六道家のGS業界に対する影響力も侮れない

これから先の戦いなどを考えれば、中立が一番いいと考えていた


「しかし… 女子高で講師と言うのもな~ やりにくいな」

横島はため息をついて言った

女子高…

その言葉にルシオラ達はピクっと反応した…

そして、ルシオラ達は顔を見合わせて頷いた

「横島さん… 講師をするなら私も行きますよ。」

小竜姫が笑顔で話した

「そうか? 小竜姫が一緒なら心強いな~」

横島は嬉しそうに話したが…

ルシオラ達も安心したように笑顔になった…

横島を一人で女子高に行かせるのは抵抗があった…

横島を信じてるが…

優しい性格なだけに不安もあった

その為、一瞬でルシオラ達は考えて、小竜姫が同行することにした

横島に女が近づくのを阻止する為に…


横島はそんなルシオラ達の気持ちなど、全く気付かなかった…

そんな中、横島とルシオラと小竜姫とタマモは夜遅くまで、甘い世界を作っていた……



そして、横島心霊相談所は新たなメンバーを加えた




数日後…

その日は金曜日だった…

「愛子、すまないが明日と明後日の2日間事務所で留守番してくれないか?」

横島はレンタルビデオで、昔の青春ドラマを見ていた愛子に話しかけた


「いいわよ? どっか行くの?」

愛子は熱心にドラマを見ながら答えた

「ああ、ちょっと厄介な除霊になるからな… 急用なら携帯に連絡してくれ。」

「わかったわ」

愛子は返事をして再びテレビを見出した


そして、おキヌがふよふよと浮きながらやってきた

「遠いんですか?」

おキヌは不思議そうに聞いた

「実は… 人骨温泉なんだ…」

横島は複雑そうな表情で話した

「人骨温泉ですか…? どっかで聞きましたね…」

おキヌは考えながら話した

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