平和な日常~冬~2
「あっ、タマちゃんだ。 いらっしゃい」
一方タマモの方は相変わらず興味津々な様子で部活をする少女達を見学していた。
最近はいろいろ学習してはいるが、それでも日頃は店で一緒におしゃべりをしたりする少女達が部活に励む姿は初めて見る。
新しい一面とまでは言えないだろうが、タマモにとっては部活の内容も見知った少女達の見たことない姿も目新しいものであった。
「タマちゃんもやってみる?」
「うん!」
流石にほとんどは素直に見学しているだけだったが、中にはタマモを見つけるとやってみないかと声をかけて来る少女もいる。
一応監督の教師も居るが、女子中等部の部活動は基本的にあまり厳しくないらしい。
まあ同じ麻帆良学園の中等部でもスポーツ専攻の学校は違うのだろうが、女子中等部のように普通科なんかだとそれほどでもないようだ。
さてそんなタマモが体験しようとしていた部活は新体操部だった。
声をかけたのはまき絵でリボンをクルクルと回していた姿をタマモにジッと見つめられていたので、やってみないかと声をかけたようである。
「む……むずかしい」
手渡されたリボンを見よう見真似で先程まき絵がやっていたように回してみるが、流石にタマモにはすぐに出来るはずもない。
まき絵は見本を見せようとリボンを自在に扱って見せるが、それは元々器用なまき絵が練習したから出来るのであってタマモがすぐにやるのは無理があった。
ただ端から見てるとタマモの姿はリボンで遊ぶ幼女にしか見えなく、それは新体操部の面々だけでなく体育館内の少女や教師達の笑顔を誘っていたが。
結局タマモは横島が邪魔にならないようにと抱き抱えにいくまでリボンを振り回していた。
「がっこうってたのしいね」
その後横島とタマモは木乃香達が迎えに来ると一緒に帰っていくが、あちこちに顔を出して騒ぎになり始めていたので夕映が急遽木乃香達に連絡して早めに帰ることにしたなんて裏事情もあった。
ただタマモは学校をいろいろ見学出来たので十分満足げな様子であったが。
「タマちゃんももう少しおっきくなったら学校に行けるわ」
「うん、いつかみんなといっしょにがっこうにいきたい!」
中等部からの帰り道のタマモは横島に抱き抱えられたまま木乃香達と楽しげにおしゃべりをするが、相変わらずいろいろと誤解してるようだ。
木乃香はもう少し大きくなれば小学校に入れるからという意味で語ったのだが、タマモはいつか木乃香達と一緒に学校に行きたいと瞳を輝かせている。
基本的に女子中高生との付き合いが多く木乃香達が一番親しい友達であるタマモは、いつか自分も木乃香達やさよと一緒に学校に行きたいと本気で考えていた。
横島や木乃香達は流石にそれは無理なんだと思うが、今ここで夢見るタマモに真実を言い出すことは横島も木乃香達も出来なかった。
もう少し大きくなれば理解してくれるだろうと思いつつ、この日は帰っていくことになる。
一方タマモの方は相変わらず興味津々な様子で部活をする少女達を見学していた。
最近はいろいろ学習してはいるが、それでも日頃は店で一緒におしゃべりをしたりする少女達が部活に励む姿は初めて見る。
新しい一面とまでは言えないだろうが、タマモにとっては部活の内容も見知った少女達の見たことない姿も目新しいものであった。
「タマちゃんもやってみる?」
「うん!」
流石にほとんどは素直に見学しているだけだったが、中にはタマモを見つけるとやってみないかと声をかけて来る少女もいる。
一応監督の教師も居るが、女子中等部の部活動は基本的にあまり厳しくないらしい。
まあ同じ麻帆良学園の中等部でもスポーツ専攻の学校は違うのだろうが、女子中等部のように普通科なんかだとそれほどでもないようだ。
さてそんなタマモが体験しようとしていた部活は新体操部だった。
声をかけたのはまき絵でリボンをクルクルと回していた姿をタマモにジッと見つめられていたので、やってみないかと声をかけたようである。
「む……むずかしい」
手渡されたリボンを見よう見真似で先程まき絵がやっていたように回してみるが、流石にタマモにはすぐに出来るはずもない。
まき絵は見本を見せようとリボンを自在に扱って見せるが、それは元々器用なまき絵が練習したから出来るのであってタマモがすぐにやるのは無理があった。
ただ端から見てるとタマモの姿はリボンで遊ぶ幼女にしか見えなく、それは新体操部の面々だけでなく体育館内の少女や教師達の笑顔を誘っていたが。
結局タマモは横島が邪魔にならないようにと抱き抱えにいくまでリボンを振り回していた。
「がっこうってたのしいね」
その後横島とタマモは木乃香達が迎えに来ると一緒に帰っていくが、あちこちに顔を出して騒ぎになり始めていたので夕映が急遽木乃香達に連絡して早めに帰ることにしたなんて裏事情もあった。
ただタマモは学校をいろいろ見学出来たので十分満足げな様子であったが。
「タマちゃんももう少しおっきくなったら学校に行けるわ」
「うん、いつかみんなといっしょにがっこうにいきたい!」
中等部からの帰り道のタマモは横島に抱き抱えられたまま木乃香達と楽しげにおしゃべりをするが、相変わらずいろいろと誤解してるようだ。
木乃香はもう少し大きくなれば小学校に入れるからという意味で語ったのだが、タマモはいつか木乃香達と一緒に学校に行きたいと瞳を輝かせている。
基本的に女子中高生との付き合いが多く木乃香達が一番親しい友達であるタマモは、いつか自分も木乃香達やさよと一緒に学校に行きたいと本気で考えていた。
横島や木乃香達は流石にそれは無理なんだと思うが、今ここで夢見るタマモに真実を言い出すことは横島も木乃香達も出来なかった。
もう少し大きくなれば理解してくれるだろうと思いつつ、この日は帰っていくことになる。