平和な日常~冬~2
同じ頃タマモとさよの二人は二階のリビングで一つの問題について悩んでいた。
「編み物は難しいですしね」
「うん」
二人はクリスマス特集が書かれた雑誌を見ながらあれこれと相談しているが、なかなかいいアイデアが出ないようで決まらない。
「何をあげても喜んではくれそうなんですけどね」
二人が悩んでいるのは主に二つであり、一つはサンタクロースへのプレゼントと一つは横島へのプレゼントであった。
サンタクロースへのプレゼントの件は以前からハニワ兵も含めて三人で相談していたが、最近タマモが横島にもプレゼントをあげたいと言い出したのでそちらも一緒に考えている。
今までタマモはお土産なんかをいろんな人にあげたが、横島にはプレゼントしたことがないことからクリスマスにプレゼントしたいと考えたようであった。
最初は手編みのマフラーでもと考えた二人だが、ハニワ兵はともかく編み物が経験がない二人がクリスマスまでにマフラーを仕上げるのは少々難しい。
そうするとクリスマス特集の雑誌なんかを見てどんなプレゼントがいいかと考える二人だが、なかなかこれだという物が見つからない。
ちなみにお金に関しては、タマモもさよもおこずかいは貰っているので比較的余裕があった。
金額は横島が木乃香達に相談して決めたらしく、さよは一般的な中学生並でありタマモはそれよりも少ない。
他にも納涼祭の時のように横島が気分次第でおこずかいをあげたりもするので、二人は結構貯金が出来ている。
「そうだ! 絵を描いてあげたらどうかな?」
雑誌なんかに書いてあるオシャレな物はなんか違うなと感じたさよは、タマモにしか出来ないプレゼントがいいのではと考えて絵を描いてはどうかと言い出す。
「えをかくの?」
「そうよ。 横島さんファッションとかあんまり興味ないみたいだし、絵を描いてあげた方が喜ぶわよ」
タマモにしか出来ないプレゼントをと考えるさよに対して、日頃お絵かきをよくしてるタマモはそれが本当に喜んでくれるプレゼントになるのか不思議そうであった。
確かに横島に絵を見せると喜んでくれるが、それを言えばタマモが何をしても横島は喜ぶのだ。
タマモ的には横島をアッと驚かせたいらしい。
「他には写真がいっぱいあるし、アルバムを作ってあげるってのもいいと思うよ」
「あるばむ?」
「そうよ、横島さんが麻帆良に来てからの思い出を一冊のアルバムにするの。 写真はいっぱいあるしね」
絵を描くことにイマイチ反応が微妙なタマモを見たさよは、今度は横島にアルバムを作ろうと言い出す。
そのアイデアをタマモは最初理解出来ないようだったが、話を聞くうちに興味津々な様子になりタマモとしてはこちらの方がやってみたいようだ。
「うん、あるばむつくろう!」
結果サンタクロースにプレゼントを貰えない大人の横島にクリスマスプレゼントとしてアルバムをプレゼントしようと決めた二人は、以前整理した写真や他にもデータとして貰ったデジカメの写真データからアルバムに入れる写真を選ぶことから始める。
ちなみに横島には当日まで秘密にする予定なので、横島が二階に上がって来るまでの時間で作っていくことになった。
タマモは自身が知らない麻帆良祭やそれ以前の写真を見つけては興味深げに眺めて選ぶが、さよ共々本当に楽しそうな様子である。
どういうアルバムを作ろうかと楽しげに話すタマモ達の笑い声はこの日からクリスマスまで続くことになった。
「編み物は難しいですしね」
「うん」
二人はクリスマス特集が書かれた雑誌を見ながらあれこれと相談しているが、なかなかいいアイデアが出ないようで決まらない。
「何をあげても喜んではくれそうなんですけどね」
二人が悩んでいるのは主に二つであり、一つはサンタクロースへのプレゼントと一つは横島へのプレゼントであった。
サンタクロースへのプレゼントの件は以前からハニワ兵も含めて三人で相談していたが、最近タマモが横島にもプレゼントをあげたいと言い出したのでそちらも一緒に考えている。
今までタマモはお土産なんかをいろんな人にあげたが、横島にはプレゼントしたことがないことからクリスマスにプレゼントしたいと考えたようであった。
最初は手編みのマフラーでもと考えた二人だが、ハニワ兵はともかく編み物が経験がない二人がクリスマスまでにマフラーを仕上げるのは少々難しい。
そうするとクリスマス特集の雑誌なんかを見てどんなプレゼントがいいかと考える二人だが、なかなかこれだという物が見つからない。
ちなみにお金に関しては、タマモもさよもおこずかいは貰っているので比較的余裕があった。
金額は横島が木乃香達に相談して決めたらしく、さよは一般的な中学生並でありタマモはそれよりも少ない。
他にも納涼祭の時のように横島が気分次第でおこずかいをあげたりもするので、二人は結構貯金が出来ている。
「そうだ! 絵を描いてあげたらどうかな?」
雑誌なんかに書いてあるオシャレな物はなんか違うなと感じたさよは、タマモにしか出来ないプレゼントがいいのではと考えて絵を描いてはどうかと言い出す。
「えをかくの?」
「そうよ。 横島さんファッションとかあんまり興味ないみたいだし、絵を描いてあげた方が喜ぶわよ」
タマモにしか出来ないプレゼントをと考えるさよに対して、日頃お絵かきをよくしてるタマモはそれが本当に喜んでくれるプレゼントになるのか不思議そうであった。
確かに横島に絵を見せると喜んでくれるが、それを言えばタマモが何をしても横島は喜ぶのだ。
タマモ的には横島をアッと驚かせたいらしい。
「他には写真がいっぱいあるし、アルバムを作ってあげるってのもいいと思うよ」
「あるばむ?」
「そうよ、横島さんが麻帆良に来てからの思い出を一冊のアルバムにするの。 写真はいっぱいあるしね」
絵を描くことにイマイチ反応が微妙なタマモを見たさよは、今度は横島にアルバムを作ろうと言い出す。
そのアイデアをタマモは最初理解出来ないようだったが、話を聞くうちに興味津々な様子になりタマモとしてはこちらの方がやってみたいようだ。
「うん、あるばむつくろう!」
結果サンタクロースにプレゼントを貰えない大人の横島にクリスマスプレゼントとしてアルバムをプレゼントしようと決めた二人は、以前整理した写真や他にもデータとして貰ったデジカメの写真データからアルバムに入れる写真を選ぶことから始める。
ちなみに横島には当日まで秘密にする予定なので、横島が二階に上がって来るまでの時間で作っていくことになった。
タマモは自身が知らない麻帆良祭やそれ以前の写真を見つけては興味深げに眺めて選ぶが、さよ共々本当に楽しそうな様子である。
どういうアルバムを作ろうかと楽しげに話すタマモ達の笑い声はこの日からクリスマスまで続くことになった。