平和な日常~春~
「自分で育てて収穫した野菜ってなんか感動するな~」
朝の時間も終わり余ったおかずを摘む横島だったが、初めて自分で収穫した野菜の味は格別だった
新鮮なのは当然なのだが毎朝水をやり草むしりして世話をしただけに、味以上の充実感を感じている
そんな横島の食生活は相変わらずレトルトやカップ麺などのジャンクフードが中心なのだが、最近は店の営業で余ったおかずや食材も食べるようになっていた
飲食店ならば当然のように出る食材の廃棄だったが、横島は持ち前の貧乏性から捨てる事は全くない
実は異空間アジトでは時間を凍結した亜空間倉庫に食材を貯蔵してるから問題ないのだが、さすがに店では普通の業務用冷蔵庫と地下の食料貯蔵庫だけだった
結果食材の廃棄は必要不可欠なのだが、別に横島は腐るぎりぎりまで店に出してる訳ではない
基本的に廃棄になりそうな食材は早めに判断して、ほぼ毎日のように店に来てる木乃香達へあげている
横島が食べるのは木乃香が持ち帰らなかった物が基本なのだが、それでも当初よりはマシな食生活になっていた
「そういえばテストあるんだって? 勉強するならしばらく休んでいいぞ」
その日も平々凡々なまま午後になり学校が終わった木乃香と明日菜がいつものように店を訪れるが、横島は今朝聞いたテストの話題を尋ねていた
「ウチはいつも特別テスト勉強はせえへんよ。 毎日授業と予習復習で十分なんや」
「木乃香は頭がいいからいいわよねー なんで同じ勉強時間でこんなに違うのかしら?」
横島がテストを知っていた事に軽く驚く二人だったが、木乃香は成績も良くテスト前だからといって特別勉強はしないらしい
一方の明日菜だが彼女は成績がかなり悪いらしく、同じ勉強時間で何故これほど成績が違うのかと考えるとため息しかでないようだった
「そりゃ優秀だな~ ヤバいのは明日菜ちゃんか」
「同じ授業を受けてるし私だって寮でもそこそこ勉強してるのよ? なのにさぁ~」
二人の言葉に横島は木乃香を素直に褒めるが、愚痴る明日菜には懐かしそうに苦笑いを浮かべるしか出来ない
かつての横島もどちらかと言えば明日菜側だったのだ
テストの苦痛や憂鬱はよく理解している
「ねえ、占いでテスト問題わからないかしら!?」
「それが出来るんなら、今頃俺は違う人生だったろうな~」
テストの事を考えるとわらにも縋る思いで占いに頼りたくなる明日菜だったが、流石にテスト問題を見る占いなど出来るはずがなかった
「まあ普通に教える事くらいなら出来るから、ダメそうならここで勉強すればいいよ」
「えっ!? 勉強出来るんですか!?」
テストに憂鬱そうな明日菜に横島は解らないとこを教えるから店で勉強をすればいいと告げるが、明日菜もまた横島は勉強が苦手だと思ってたらしい
「横島さん頭ええよ。 ラテン語・英語・フランス語なんかを読めて翻訳も出来るくらいなんや」
「うわ……、見た目に反してインテリなの!? なんか今までで一番予想外だわ」
朝の時間も終わり余ったおかずを摘む横島だったが、初めて自分で収穫した野菜の味は格別だった
新鮮なのは当然なのだが毎朝水をやり草むしりして世話をしただけに、味以上の充実感を感じている
そんな横島の食生活は相変わらずレトルトやカップ麺などのジャンクフードが中心なのだが、最近は店の営業で余ったおかずや食材も食べるようになっていた
飲食店ならば当然のように出る食材の廃棄だったが、横島は持ち前の貧乏性から捨てる事は全くない
実は異空間アジトでは時間を凍結した亜空間倉庫に食材を貯蔵してるから問題ないのだが、さすがに店では普通の業務用冷蔵庫と地下の食料貯蔵庫だけだった
結果食材の廃棄は必要不可欠なのだが、別に横島は腐るぎりぎりまで店に出してる訳ではない
基本的に廃棄になりそうな食材は早めに判断して、ほぼ毎日のように店に来てる木乃香達へあげている
横島が食べるのは木乃香が持ち帰らなかった物が基本なのだが、それでも当初よりはマシな食生活になっていた
「そういえばテストあるんだって? 勉強するならしばらく休んでいいぞ」
その日も平々凡々なまま午後になり学校が終わった木乃香と明日菜がいつものように店を訪れるが、横島は今朝聞いたテストの話題を尋ねていた
「ウチはいつも特別テスト勉強はせえへんよ。 毎日授業と予習復習で十分なんや」
「木乃香は頭がいいからいいわよねー なんで同じ勉強時間でこんなに違うのかしら?」
横島がテストを知っていた事に軽く驚く二人だったが、木乃香は成績も良くテスト前だからといって特別勉強はしないらしい
一方の明日菜だが彼女は成績がかなり悪いらしく、同じ勉強時間で何故これほど成績が違うのかと考えるとため息しかでないようだった
「そりゃ優秀だな~ ヤバいのは明日菜ちゃんか」
「同じ授業を受けてるし私だって寮でもそこそこ勉強してるのよ? なのにさぁ~」
二人の言葉に横島は木乃香を素直に褒めるが、愚痴る明日菜には懐かしそうに苦笑いを浮かべるしか出来ない
かつての横島もどちらかと言えば明日菜側だったのだ
テストの苦痛や憂鬱はよく理解している
「ねえ、占いでテスト問題わからないかしら!?」
「それが出来るんなら、今頃俺は違う人生だったろうな~」
テストの事を考えるとわらにも縋る思いで占いに頼りたくなる明日菜だったが、流石にテスト問題を見る占いなど出来るはずがなかった
「まあ普通に教える事くらいなら出来るから、ダメそうならここで勉強すればいいよ」
「えっ!? 勉強出来るんですか!?」
テストに憂鬱そうな明日菜に横島は解らないとこを教えるから店で勉強をすればいいと告げるが、明日菜もまた横島は勉強が苦手だと思ってたらしい
「横島さん頭ええよ。 ラテン語・英語・フランス語なんかを読めて翻訳も出来るくらいなんや」
「うわ……、見た目に反してインテリなの!? なんか今までで一番予想外だわ」