平和な日常~秋~2
「横島さんが降りるとおっしゃるなら、来年の計画は白紙に戻すことになります」
「続けてもいいけど自信ないぞ」
「祭りの細かな計画は来年も大学生を中心にやって頂けるようですわ」
結局横島は来年も納涼祭の主催者を続けざるおえない状況になっていた。
実際に今年の納涼祭を仕切っていたあやかや超にしても、中学生という年齢を考えると裏方はいいが主催者には不向きなのだ。
細かい計画や運営は大学生を中心に実行委員会を作るらしく、横島は主催者として居るだけでいいらしい。
あやかは降りるなら今しかないと告げるが、横島からすると降りるほど嫌な訳ではないが好んでやりたいほどやる気がある訳でもない。
タマモとさよなんかは今年のお祭りを楽しんでいたし、当然来年も楽しみにしている。
店の常連の子達なんかも楽しみにしてるし、細かい運営を大学生がやってくれるなら主催者でもいいかと考えていく。
正直今年の納涼祭も横島はスポンサーは引っ張って来たが、後はほとんど自発的に協力してくれた大学生達に任せていた。
細かな調整はあやかと超がやっていたし、横島はほとんど何もしてない。
「なら続けてもいっかな。 要は関係者に頭下げて頼めばいいんだろ」
最終的に横島は深く考えることなく主催者を続けることにするが、その仕事は関係者への挨拶周りくらいである。
「いいんちょ、いつの間にか横島さんの秘書みたいや」
「言われてみればそうですわね。 実際何故か横島さんへの案件は私に来るのですよね」
横島とあやかの話が一段落すると話を聞いていた木乃香が口を挟むが、木乃香はまるであやかが秘書みたいだと笑っていた。
そんな木乃香の指摘に横島は少し申し訳なさそうに苦笑いを浮かべるが、あやかは言われてから気付いたらしく少々驚いている。
全ては偶然と成り行きの産物なのだが雪広グループとのパイプ役から始まり、納涼祭でも実際に仕切ったのはあやかなのだ。
中等部の少女や店の常連は横島へのお願いは木乃香達に持っていくことがあるが、大学部や企業なんかはあやかに話がいく流れが出来ていた。
これに関しては横島もあやかも何も言ってないのだが、いつの間にか出来ていた形があまりに上手くいくのでそれが当然の流れになってる。
「私はいい社会勉強になるので構いませんが」
申し訳なさそうな横島にあやかは木乃香につられるようにクスッと笑ってしまうが、特に嫌だとか面倒だとかは思ってないらしい。
あやかにとって横島に関わるとタダ働きが増えることが多いが、それがあやかの立場や環境にいい影響を与えたのも事実である。
横島絡みの問題が多い麻帆良祭と納涼祭の二つの件は、あやか個人の実力を周囲に知らしめる結果となっているのだ。
そしてそれはあやかがずっと望んでいたことであり、雪広家の子供としてではなく一人の人間として見てほしいとの隠された願いが叶いつつある状況だった。
(不思議な人ですわね)
改めて横島を見ていると、どこか普通の人とは違う何かがあるとあやかはシミジミ感じる。
優秀だけど穴が多く失敗するタイプに見える横島だが、結果的に横島が関わったことはほとんど上手くいっていた。
実際横島には欠けてる部分もあるが、あやかや木乃香達などの周りの少女達がそれをちょうど埋める形になっている。
明日菜や木乃香は横島と出会って以来成長しているが、それはあやかも同様だった。
あやかは良くも悪くも横島から多くを学びながら、その才能を開花させていく。
「続けてもいいけど自信ないぞ」
「祭りの細かな計画は来年も大学生を中心にやって頂けるようですわ」
結局横島は来年も納涼祭の主催者を続けざるおえない状況になっていた。
実際に今年の納涼祭を仕切っていたあやかや超にしても、中学生という年齢を考えると裏方はいいが主催者には不向きなのだ。
細かい計画や運営は大学生を中心に実行委員会を作るらしく、横島は主催者として居るだけでいいらしい。
あやかは降りるなら今しかないと告げるが、横島からすると降りるほど嫌な訳ではないが好んでやりたいほどやる気がある訳でもない。
タマモとさよなんかは今年のお祭りを楽しんでいたし、当然来年も楽しみにしている。
店の常連の子達なんかも楽しみにしてるし、細かい運営を大学生がやってくれるなら主催者でもいいかと考えていく。
正直今年の納涼祭も横島はスポンサーは引っ張って来たが、後はほとんど自発的に協力してくれた大学生達に任せていた。
細かな調整はあやかと超がやっていたし、横島はほとんど何もしてない。
「なら続けてもいっかな。 要は関係者に頭下げて頼めばいいんだろ」
最終的に横島は深く考えることなく主催者を続けることにするが、その仕事は関係者への挨拶周りくらいである。
「いいんちょ、いつの間にか横島さんの秘書みたいや」
「言われてみればそうですわね。 実際何故か横島さんへの案件は私に来るのですよね」
横島とあやかの話が一段落すると話を聞いていた木乃香が口を挟むが、木乃香はまるであやかが秘書みたいだと笑っていた。
そんな木乃香の指摘に横島は少し申し訳なさそうに苦笑いを浮かべるが、あやかは言われてから気付いたらしく少々驚いている。
全ては偶然と成り行きの産物なのだが雪広グループとのパイプ役から始まり、納涼祭でも実際に仕切ったのはあやかなのだ。
中等部の少女や店の常連は横島へのお願いは木乃香達に持っていくことがあるが、大学部や企業なんかはあやかに話がいく流れが出来ていた。
これに関しては横島もあやかも何も言ってないのだが、いつの間にか出来ていた形があまりに上手くいくのでそれが当然の流れになってる。
「私はいい社会勉強になるので構いませんが」
申し訳なさそうな横島にあやかは木乃香につられるようにクスッと笑ってしまうが、特に嫌だとか面倒だとかは思ってないらしい。
あやかにとって横島に関わるとタダ働きが増えることが多いが、それがあやかの立場や環境にいい影響を与えたのも事実である。
横島絡みの問題が多い麻帆良祭と納涼祭の二つの件は、あやか個人の実力を周囲に知らしめる結果となっているのだ。
そしてそれはあやかがずっと望んでいたことであり、雪広家の子供としてではなく一人の人間として見てほしいとの隠された願いが叶いつつある状況だった。
(不思議な人ですわね)
改めて横島を見ていると、どこか普通の人とは違う何かがあるとあやかはシミジミ感じる。
優秀だけど穴が多く失敗するタイプに見える横島だが、結果的に横島が関わったことはほとんど上手くいっていた。
実際横島には欠けてる部分もあるが、あやかや木乃香達などの周りの少女達がそれをちょうど埋める形になっている。
明日菜や木乃香は横島と出会って以来成長しているが、それはあやかも同様だった。
あやかは良くも悪くも横島から多くを学びながら、その才能を開花させていく。