平和な日常~秋~2
翌日エヴァの別荘にて予期せぬ休日をタマモとゆっくり過ごした横島だが、麻帆良に戻るとまたいつもの日々に戻る。
麻帆良の中高生はちょうど二学期の中間テスト間近となり、横島の店では相変わらずテスト勉強をする少女達が多い。
ただ体育祭の後は僅かだが男性客もぽつぽつと増えていた。
先日活躍した豪徳寺達や、ミニ四駆大会や野球大会で見た人が何人かやって来ている。
ミニ四駆大会の関係者はペガサスとプテラノドン見たさに来ており、野球大会の人は横島を草野球に誘って来る者もいたのだ。
その結果横島はミニ四駆に関しては気軽に見せていたが、草野球については流石に多忙を理由に断っている。
「この分厚い封筒は……?」
まあそんなこの日も料理とテスト勉強を教えるので忙しい横島だったが、突然あやかに分厚い封筒を渡された。
それが現金サイズなら横島も喜んだかもしれないが、渡された封筒はどう見ても書類サイズである。
「納涼祭と麻帆良カレーの報告書ですわ。 麻帆良カレーは来週に会議がありますし、納涼祭も今月中に会議を行いたいと思ってます」
ニッコリと笑顔を見せるあやかだが、報告書の分厚さに横島は若干引き攣ってしまう。
基本的に細かいことはあやかに丸投げしてる横島だが、当然報告書は横島に上がってくる。
「よきに計らえってことで……」
「ダメですわ。 きちんと目を通して下さい」
渡された報告書の量に横島は再びあやかに丸投げしようとするが、流石のあやかもそこまでは面倒見てくれないらしい。
というかこれでも横島の為に報告書を減らした方だった。
「そもそも来年の納涼祭も俺達がやるのか?」
「私達が降りると納涼祭の計画自体が消える可能性が高いんです。 スポンサーの確保から大会運営まで管理出来る人達は麻帆良でもそう多くありませんもの」
あやかに書類に目を通すように言われた横島は、さっそくパラパラと書類に目を通すがすでに来年の納涼祭が横島主催者のまま進んでることに驚いてしまう。
実はあやかも横島の気持ちを悟り主催者を変えることを考えたが、思った以上に難しかったのである。
元々今年の納涼祭は生徒達を中心に自発的に立ち上げた祭りであり、横島は言い出しっぺとして神輿として担がれていただけに近い。
これに関しては今年は大会運営がボランティアなので経費が驚くほど安かったが、それは主催者が個人だったからこそ短期間でボランティアが集まったとも言える。
一方のスポンサーも完全に横島とあやかや千鶴のツテでのスポンサーであり、主催者が変わってまで支援を続けるかは未定だった。
正直雪広・那波・芦コーポレーションは、主催者になって納涼祭を運営することまではするつもりがない。
個人が主催者になるのと企業が主催者になるのでは訳が違うし、経費の額も段違いなのだ。
麻帆良祭や体育祭もある麻帆良において、企業が大規模な祭りを新たに主催するのはなかなか難しかった。
その結果主催者は個人にするしかないが、個人がスポンサーを自分で見つけて癖のある生徒達を纏めて一つの祭りを作るなどもっと難しい。
実際に売名目的などでやりたいという人物は居ないではないのだろうが、横島が手を引くとあやかと超まで手を引くので三人分の働きを出来る人達など簡単に見つかるはずがなかった。
そもそも横島は決して意図した訳ではないが、個人としての利益は自分の出店での売り上げだけで、後片付けに最後まで参加した横島の評判は納涼祭関係者には横島の予想以上にいい。
最終的に微妙なバランスの上での祭りの成功なので、出来れば横島が主催者に居てほしいのが関係者の意見だった。
麻帆良の中高生はちょうど二学期の中間テスト間近となり、横島の店では相変わらずテスト勉強をする少女達が多い。
ただ体育祭の後は僅かだが男性客もぽつぽつと増えていた。
先日活躍した豪徳寺達や、ミニ四駆大会や野球大会で見た人が何人かやって来ている。
ミニ四駆大会の関係者はペガサスとプテラノドン見たさに来ており、野球大会の人は横島を草野球に誘って来る者もいたのだ。
その結果横島はミニ四駆に関しては気軽に見せていたが、草野球については流石に多忙を理由に断っている。
「この分厚い封筒は……?」
まあそんなこの日も料理とテスト勉強を教えるので忙しい横島だったが、突然あやかに分厚い封筒を渡された。
それが現金サイズなら横島も喜んだかもしれないが、渡された封筒はどう見ても書類サイズである。
「納涼祭と麻帆良カレーの報告書ですわ。 麻帆良カレーは来週に会議がありますし、納涼祭も今月中に会議を行いたいと思ってます」
ニッコリと笑顔を見せるあやかだが、報告書の分厚さに横島は若干引き攣ってしまう。
基本的に細かいことはあやかに丸投げしてる横島だが、当然報告書は横島に上がってくる。
「よきに計らえってことで……」
「ダメですわ。 きちんと目を通して下さい」
渡された報告書の量に横島は再びあやかに丸投げしようとするが、流石のあやかもそこまでは面倒見てくれないらしい。
というかこれでも横島の為に報告書を減らした方だった。
「そもそも来年の納涼祭も俺達がやるのか?」
「私達が降りると納涼祭の計画自体が消える可能性が高いんです。 スポンサーの確保から大会運営まで管理出来る人達は麻帆良でもそう多くありませんもの」
あやかに書類に目を通すように言われた横島は、さっそくパラパラと書類に目を通すがすでに来年の納涼祭が横島主催者のまま進んでることに驚いてしまう。
実はあやかも横島の気持ちを悟り主催者を変えることを考えたが、思った以上に難しかったのである。
元々今年の納涼祭は生徒達を中心に自発的に立ち上げた祭りであり、横島は言い出しっぺとして神輿として担がれていただけに近い。
これに関しては今年は大会運営がボランティアなので経費が驚くほど安かったが、それは主催者が個人だったからこそ短期間でボランティアが集まったとも言える。
一方のスポンサーも完全に横島とあやかや千鶴のツテでのスポンサーであり、主催者が変わってまで支援を続けるかは未定だった。
正直雪広・那波・芦コーポレーションは、主催者になって納涼祭を運営することまではするつもりがない。
個人が主催者になるのと企業が主催者になるのでは訳が違うし、経費の額も段違いなのだ。
麻帆良祭や体育祭もある麻帆良において、企業が大規模な祭りを新たに主催するのはなかなか難しかった。
その結果主催者は個人にするしかないが、個人がスポンサーを自分で見つけて癖のある生徒達を纏めて一つの祭りを作るなどもっと難しい。
実際に売名目的などでやりたいという人物は居ないではないのだろうが、横島が手を引くとあやかと超まで手を引くので三人分の働きを出来る人達など簡単に見つかるはずがなかった。
そもそも横島は決して意図した訳ではないが、個人としての利益は自分の出店での売り上げだけで、後片付けに最後まで参加した横島の評判は納涼祭関係者には横島の予想以上にいい。
最終的に微妙なバランスの上での祭りの成功なので、出来れば横島が主催者に居てほしいのが関係者の意見だった。