平和な日常~秋~
同じ頃横島はすでに露天風呂に浸かりながら見渡す限りの自然を眺めていた。
この温泉宿には男女双方に露天風呂があるようだが、露天風呂の場所が男女では少し離れており隣ではない。
女湯とは少し違う景色かだがこちらも基本的には山々を中心とした自然に変わりなく、横島は少し昔を思い出してしまう。
(露天風呂なんて妙神山の霊泉以来だな……)
露天風呂なんて入ったのはいつ以来だったかと思わず考えてしまう横島だったが、確か最後に露天風呂に入ったのは妙神山だったかと思い出す。
アシュタロス戦後にはルシオラの魂の覚醒などの影響で妙神山で修行をする日々が増えたが、そもそも初めの頃は横島が進んで修行を望んだ訳ではない。
修行せざる負えなかった状態に追い込まれただけである。
正直戦うことが好きではない横島にとって当時の修行は必ずしも楽しいものではなかったが、小竜姫やパピリオとの修行の日々は楽しいものだったのだ。
(小竜姫さまの風呂覗こうとしてよく怒られたな)
自分の過去の暴走っぷりに思わず恥ずかしくなる横島だが、同時にそれも思い出の一つかもしれないと考えてしまう。
怒られ時にはお仕置きもされたが、怒った側の小竜姫も当時は何故か笑顔が多かった。
まだ誰も世界の終焉など考えもしない時代だっただけに、希望が残っていた頃である。
ちなみにこれは余談だがルシオラの欠けた魂に関しては、横島が自身の中のルシオラの魂を足りない霊破片に分けたことで復活に必要な分には達していた。
はっきり言えばルシオラの復活は現状でも可能なのである。
本来横島は世界が平和に戻ったらルシオラを復活させようと考えていたが、復活させるべき世界を失ってしまった。
まあこれに関しては横島が魂を保護してるかつての仲間達も同じであり、正確にはアシュタロスの遺産を使えば仲間達の復活か転生のどちらも可能だったりする。
ただ異空間アジトだけでは、仲間達が幸せになれないのが現実だった。
そもそも横島が確保してる魂は横島が関わった者達が中心であり数もさほど多くはない。
結局が生きていく世界を見つけない限りは、復活も転生も簡単には出来ないのが現実である。
横島はその後もしばらくは過去と現在を交差させながら温泉に浸かり続けた。
「うわ~、美味しいお蕎麦ですね」
そして温泉を堪能した一行は先程買った観光ガイドで今度は飲食店を探し、すっかり遅くなった昼食にする。
この近辺はなんと言っても水が美味しいらしく、その水を使った蕎麦や地酒が有名なのでお昼は蕎麦にしていたのだ。
少し前までフルーツをお腹いっぱい食べただけに、蕎麦のような軽いものがみんなちょうどよかったらしい。
結局この後も一行は夜まで目的もあてもなく、ただ自由で気ままにドライブを続けることになる。
あまり麻帆良を出た経験のないタマモやさよのみならず、最近料理を頑張っていた木乃香や仕事が忙しい刀子にはいい休日になったことは確かだろう。
この温泉宿には男女双方に露天風呂があるようだが、露天風呂の場所が男女では少し離れており隣ではない。
女湯とは少し違う景色かだがこちらも基本的には山々を中心とした自然に変わりなく、横島は少し昔を思い出してしまう。
(露天風呂なんて妙神山の霊泉以来だな……)
露天風呂なんて入ったのはいつ以来だったかと思わず考えてしまう横島だったが、確か最後に露天風呂に入ったのは妙神山だったかと思い出す。
アシュタロス戦後にはルシオラの魂の覚醒などの影響で妙神山で修行をする日々が増えたが、そもそも初めの頃は横島が進んで修行を望んだ訳ではない。
修行せざる負えなかった状態に追い込まれただけである。
正直戦うことが好きではない横島にとって当時の修行は必ずしも楽しいものではなかったが、小竜姫やパピリオとの修行の日々は楽しいものだったのだ。
(小竜姫さまの風呂覗こうとしてよく怒られたな)
自分の過去の暴走っぷりに思わず恥ずかしくなる横島だが、同時にそれも思い出の一つかもしれないと考えてしまう。
怒られ時にはお仕置きもされたが、怒った側の小竜姫も当時は何故か笑顔が多かった。
まだ誰も世界の終焉など考えもしない時代だっただけに、希望が残っていた頃である。
ちなみにこれは余談だがルシオラの欠けた魂に関しては、横島が自身の中のルシオラの魂を足りない霊破片に分けたことで復活に必要な分には達していた。
はっきり言えばルシオラの復活は現状でも可能なのである。
本来横島は世界が平和に戻ったらルシオラを復活させようと考えていたが、復活させるべき世界を失ってしまった。
まあこれに関しては横島が魂を保護してるかつての仲間達も同じであり、正確にはアシュタロスの遺産を使えば仲間達の復活か転生のどちらも可能だったりする。
ただ異空間アジトだけでは、仲間達が幸せになれないのが現実だった。
そもそも横島が確保してる魂は横島が関わった者達が中心であり数もさほど多くはない。
結局が生きていく世界を見つけない限りは、復活も転生も簡単には出来ないのが現実である。
横島はその後もしばらくは過去と現在を交差させながら温泉に浸かり続けた。
「うわ~、美味しいお蕎麦ですね」
そして温泉を堪能した一行は先程買った観光ガイドで今度は飲食店を探し、すっかり遅くなった昼食にする。
この近辺はなんと言っても水が美味しいらしく、その水を使った蕎麦や地酒が有名なのでお昼は蕎麦にしていたのだ。
少し前までフルーツをお腹いっぱい食べただけに、蕎麦のような軽いものがみんなちょうどよかったらしい。
結局この後も一行は夜まで目的もあてもなく、ただ自由で気ままにドライブを続けることになる。
あまり麻帆良を出た経験のないタマモやさよのみならず、最近料理を頑張っていた木乃香や仕事が忙しい刀子にはいい休日になったことは確かだろう。