平和な日常~秋~
さて十月の最初の日曜日になると、横島は店を休みにして麻帆良から出ていた。
今回は横島・タマモ・さよ・木乃香・明日菜・夕映・のどか・ハルナ・美砂・円・桜子・千鶴・夏美に、刀子を加えた計十四人での外出になってしまった。
実は当初はもっと増えそうだったのだが、運動部の練習や体育祭関連の準備や練習で来れなかった者が結構いる。
あと某忍者なんかは土日に双子を連れてキャンプに行ったらしく今回は不参加だった。
結果今回は小型のバスを借りてのお出かけである。
「先生よく休み取れましたね」
「流石に教師も休日は休むわよ。 体育祭の準備があるけど土日を交代で休むことになってるのよ」
横島の運転でバスは出発するが、今回は納涼祭の反省を生かして情報を可能な限り秘匿してメンバーを集めたらしい。
基本的に2-Aの少女達は誘ったが、後は出来るだけ情報が漏れないように苦労している。
横島は基本的に来る者は拒まないが、流石に納涼祭のような大事に発展するのは嫌だったらしく今回は大人しかった。
そして唯一の部外者は刀子なのだが、個人的に親しい木乃香が誘った影響で参加にしている。
彼女は例によって木乃香の護衛という裏の仕事も兼ねての参加になるため、表向き休暇だが実は仕事扱いになっていた。
ただ今回は高畑や明石が来なかったので警備体制が少々手薄だが、近右衛門はあえて余計な護衛を付けずに刀子に一任している。
その代わり刀子は転移符や結界符などのかなり高額なマジックアイテムを貰っており十分に対策は取っていた。
正直フェイト発見して間もないこの時期に、明日菜が麻帆良を離れるのに不安の声が上がらなかった訳でなはい。
ただ近右衛門はこの時期だからこそ、あえて明日菜を普通に扱うことにしたようである。
そもそも過剰に警備を付ければ余計に目立つし完全なる世界との問題は長期化しそうな気配もあるので、他に方法がなかったとも言えるが。
「マスターも結構女に慣れて来たんだけど、まだ今一歩なのよね~」
「刀子先生と那波さんが誘ったら落ちるんじゃない?」
そんな訳で刀子本人は一応裏の仕事として今日は参加したのだが、美砂達には完全に横島狙いで参加したと思われていた。
特に美砂と桜子は刀子を横島を落とす仲間に加えたいらしく、横島に聞こえないようにヒソヒソとその手の話を刀子に振っていく。
「私は別にそんなつもりじゃ……」
完全に仲間にされている状況に刀子はやんわりと否定をするが、美砂達は刀子が立場上否定してるだけだと思って本心だとは思ってない。
「先生は立場上仕方ないですけど、抜け駆けはなしでお願いしますね」
教師としての立場は理解してると妙に気を効かせる美砂に、刀子は困った表情を見せるが完全に否定も出来ないのが彼女の本心なのだろう。
「横島さんは恐らく普通に攻めてもダメですよ。 案外外堀から埋めた方が……」
「夕映ちゃんも言うようになったわね。 でも確かに正攻法じゃ無理っぽいのよね」
美砂達と刀子のヒソヒソ話が聞こえてしまった夕映が思わず余計な一言を呟くと、美砂は夕映も交えて横島攻略の話を始める。
「いえ、私に聞かれても……」
余計な一言のせいで夕映まで巻き込まれるが、隣に座るのどか顔を赤らめるばかりで何も言えないし夕映もオロオロとするばかりだった。
思わず余計なことを言ってしまったことに夕映は内心で後悔するが、元々美砂の考えには木乃香達も入っている事実に気付いてなかったようである。
どちらにしろ巻き込まれる運命だった。
今回は横島・タマモ・さよ・木乃香・明日菜・夕映・のどか・ハルナ・美砂・円・桜子・千鶴・夏美に、刀子を加えた計十四人での外出になってしまった。
実は当初はもっと増えそうだったのだが、運動部の練習や体育祭関連の準備や練習で来れなかった者が結構いる。
あと某忍者なんかは土日に双子を連れてキャンプに行ったらしく今回は不参加だった。
結果今回は小型のバスを借りてのお出かけである。
「先生よく休み取れましたね」
「流石に教師も休日は休むわよ。 体育祭の準備があるけど土日を交代で休むことになってるのよ」
横島の運転でバスは出発するが、今回は納涼祭の反省を生かして情報を可能な限り秘匿してメンバーを集めたらしい。
基本的に2-Aの少女達は誘ったが、後は出来るだけ情報が漏れないように苦労している。
横島は基本的に来る者は拒まないが、流石に納涼祭のような大事に発展するのは嫌だったらしく今回は大人しかった。
そして唯一の部外者は刀子なのだが、個人的に親しい木乃香が誘った影響で参加にしている。
彼女は例によって木乃香の護衛という裏の仕事も兼ねての参加になるため、表向き休暇だが実は仕事扱いになっていた。
ただ今回は高畑や明石が来なかったので警備体制が少々手薄だが、近右衛門はあえて余計な護衛を付けずに刀子に一任している。
その代わり刀子は転移符や結界符などのかなり高額なマジックアイテムを貰っており十分に対策は取っていた。
正直フェイト発見して間もないこの時期に、明日菜が麻帆良を離れるのに不安の声が上がらなかった訳でなはい。
ただ近右衛門はこの時期だからこそ、あえて明日菜を普通に扱うことにしたようである。
そもそも過剰に警備を付ければ余計に目立つし完全なる世界との問題は長期化しそうな気配もあるので、他に方法がなかったとも言えるが。
「マスターも結構女に慣れて来たんだけど、まだ今一歩なのよね~」
「刀子先生と那波さんが誘ったら落ちるんじゃない?」
そんな訳で刀子本人は一応裏の仕事として今日は参加したのだが、美砂達には完全に横島狙いで参加したと思われていた。
特に美砂と桜子は刀子を横島を落とす仲間に加えたいらしく、横島に聞こえないようにヒソヒソとその手の話を刀子に振っていく。
「私は別にそんなつもりじゃ……」
完全に仲間にされている状況に刀子はやんわりと否定をするが、美砂達は刀子が立場上否定してるだけだと思って本心だとは思ってない。
「先生は立場上仕方ないですけど、抜け駆けはなしでお願いしますね」
教師としての立場は理解してると妙に気を効かせる美砂に、刀子は困った表情を見せるが完全に否定も出来ないのが彼女の本心なのだろう。
「横島さんは恐らく普通に攻めてもダメですよ。 案外外堀から埋めた方が……」
「夕映ちゃんも言うようになったわね。 でも確かに正攻法じゃ無理っぽいのよね」
美砂達と刀子のヒソヒソ話が聞こえてしまった夕映が思わず余計な一言を呟くと、美砂は夕映も交えて横島攻略の話を始める。
「いえ、私に聞かれても……」
余計な一言のせいで夕映まで巻き込まれるが、隣に座るのどか顔を赤らめるばかりで何も言えないし夕映もオロオロとするばかりだった。
思わず余計なことを言ってしまったことに夕映は内心で後悔するが、元々美砂の考えには木乃香達も入っている事実に気付いてなかったようである。
どちらにしろ巻き込まれる運命だった。