平和な日常~秋~
その後遠足は無事に終わり、横島の店には遠足帰りの少女達が何人か集まっていた。
「はい、みんなからのお土産。 食べ物は明日届くはずや」
クラスメートを代表して木乃香がタマモに食べ物以外のお土産を渡すが、タマモは予想してなかったらしくキョトンとしている。
渡されたのは紙袋だったが結構大きく膨らんでおり、何人もの少女達に促されるままにタマモは紙袋の中身を確認する。
「うしさんがいる!?」
タマモが驚くのも無理はなくそこには二十センチくらいの牛のぬいぐるみと、キーホルダー・写真立てなどの小物が幾つか入っていた。
特に牛のぬいぐるみは小さなタマモが抱き抱えるのに調度いい大きさである。
「タマちゃんぬいぐるみ好きみたいやから、うちらで選んだんや」
貰ったばかりの牛のぬいぐるみを抱き抱え満面の笑顔を見せるタマモに、集まった少女達はホッとしたような表情を見せた。
実は店には以前横島がUFOキャッチャーで大量にゲットした景品のぬいぐるみが何個か余っていたが、タマモが気に入り持ち歩いていたりしたのだ。
さよからの情報でタマモにこの手の大きなぬいぐるみがないことを確認した木乃香達は、ぬいぐるみを目玉にお土産を選んだらしい。
「ありがとう!」
基本的に何をあげても喜ぶタマモだが、ぬいぐるみを嬉しそうに抱き抱える姿は選んだ少女達を満足させるものだった。
「いや~、悪いな。 そうだ、ちょうど秋の新作スイーツの試作品があるから食って行ってくれ」
貰ったぬいぐるみと小物のお土産を抱えて嬉しそうに少女達と騒ぐタマモの姿に、横島は午前中に作った試作品のスイーツを出して振る舞う。
「ラッキー!」
「ダイエット中なのに、また誘惑がっ!?」
お土産で喜ぶタマモにスイーツでテンションが上がる少女達はいつものように騒ぐが、中にはダイエット中だった者もいるらしく葛藤していたりもする。
ただダイエット中だった者も要らないならちょうだいと言われると慌てて食べ始めたので、どうやらダイエットは中断するらしい。
「それでお土産代出してくれた子は?」
店内はいつものように賑やかになるが、横島はそんな中でも夕映にお土産代を出した人数とメンバーの確認をする。
タマモがあちこちにお土産を配ってから横島もお土産を貰うことが増えたが、横島は基本的にお土産を貰った相手にはきちんとお礼をしていた。
今までは個人だったのでスイーツや飲み物のサービスなどしていたが、2-Aの全員だと聞くとなかなか来ない者も居るので別口でお礼が必要かと考えてるらしい。
「えっと……、エヴァンジェリンさんと茶々丸さんが来なかったので他の全員です。 桜咲さんと長谷川さんは恐らく店には来ませんからね……」
お土産の件は夕映も気になっていたらしく、特に普段店に寄り付かない千雨と刹那が入ってる件を気にしてるようだ。
実は木乃香達は二人がタマモと直接面識がないのを知っていたが、他のクラスメートは知らないのであの場で指摘するかどうか迷ったらしい。
正直目立つのを嫌がるタイプなのは夕映も理解していたので、あえて指摘はしなかったようだが。
「何か考えて明日さよちゃんに持たせるか」
「クッキーとか軽めのお菓子でいいかと思います。 あまり大袈裟にするのもアレなので」
結局横島は夕映と相談してタマモと一緒にお菓子を作ってお礼をすることに決める。
「はい、みんなからのお土産。 食べ物は明日届くはずや」
クラスメートを代表して木乃香がタマモに食べ物以外のお土産を渡すが、タマモは予想してなかったらしくキョトンとしている。
渡されたのは紙袋だったが結構大きく膨らんでおり、何人もの少女達に促されるままにタマモは紙袋の中身を確認する。
「うしさんがいる!?」
タマモが驚くのも無理はなくそこには二十センチくらいの牛のぬいぐるみと、キーホルダー・写真立てなどの小物が幾つか入っていた。
特に牛のぬいぐるみは小さなタマモが抱き抱えるのに調度いい大きさである。
「タマちゃんぬいぐるみ好きみたいやから、うちらで選んだんや」
貰ったばかりの牛のぬいぐるみを抱き抱え満面の笑顔を見せるタマモに、集まった少女達はホッとしたような表情を見せた。
実は店には以前横島がUFOキャッチャーで大量にゲットした景品のぬいぐるみが何個か余っていたが、タマモが気に入り持ち歩いていたりしたのだ。
さよからの情報でタマモにこの手の大きなぬいぐるみがないことを確認した木乃香達は、ぬいぐるみを目玉にお土産を選んだらしい。
「ありがとう!」
基本的に何をあげても喜ぶタマモだが、ぬいぐるみを嬉しそうに抱き抱える姿は選んだ少女達を満足させるものだった。
「いや~、悪いな。 そうだ、ちょうど秋の新作スイーツの試作品があるから食って行ってくれ」
貰ったぬいぐるみと小物のお土産を抱えて嬉しそうに少女達と騒ぐタマモの姿に、横島は午前中に作った試作品のスイーツを出して振る舞う。
「ラッキー!」
「ダイエット中なのに、また誘惑がっ!?」
お土産で喜ぶタマモにスイーツでテンションが上がる少女達はいつものように騒ぐが、中にはダイエット中だった者もいるらしく葛藤していたりもする。
ただダイエット中だった者も要らないならちょうだいと言われると慌てて食べ始めたので、どうやらダイエットは中断するらしい。
「それでお土産代出してくれた子は?」
店内はいつものように賑やかになるが、横島はそんな中でも夕映にお土産代を出した人数とメンバーの確認をする。
タマモがあちこちにお土産を配ってから横島もお土産を貰うことが増えたが、横島は基本的にお土産を貰った相手にはきちんとお礼をしていた。
今までは個人だったのでスイーツや飲み物のサービスなどしていたが、2-Aの全員だと聞くとなかなか来ない者も居るので別口でお礼が必要かと考えてるらしい。
「えっと……、エヴァンジェリンさんと茶々丸さんが来なかったので他の全員です。 桜咲さんと長谷川さんは恐らく店には来ませんからね……」
お土産の件は夕映も気になっていたらしく、特に普段店に寄り付かない千雨と刹那が入ってる件を気にしてるようだ。
実は木乃香達は二人がタマモと直接面識がないのを知っていたが、他のクラスメートは知らないのであの場で指摘するかどうか迷ったらしい。
正直目立つのを嫌がるタイプなのは夕映も理解していたので、あえて指摘はしなかったようだが。
「何か考えて明日さよちゃんに持たせるか」
「クッキーとか軽めのお菓子でいいかと思います。 あまり大袈裟にするのもアレなので」
結局横島は夕映と相談してタマモと一緒にお菓子を作ってお礼をすることに決める。