平和な日常~春~
初めての図書館探検も無事に終わった翌日、横島はほとんど寝てない中でもいつも通りに早く夜明け前に起きていた
殺風景な寝室にポツンとあるベッドから起き出すと、その場で静かに己の魂の状態を確認する事から始める
異空間アジトから常に送られている神魔人界の魔力を魂に取り込み、四種の霊力として身体中の霊的中枢に回していく
それはかつて小竜姫により横島に課せられた最低限の日課である
ルシオラの魂の覚醒と共に人でない存在になった横島は、毎日その状態を確認してコントロールすべく日課として与えられた修行であった
戦いの日々を終えた今でも、本当に最低限の修行は続けていたのである
(庭の手入れに行くか)
およそ1時間ほど修行した横島は、麻帆良に来てからの日課となった庭の手入れに向かう
庭の花壇や畑は、草むしりや水やりなど日々の世話が欠かせないのだ
先日花壇には花の種を何種類か撒いており、最近は芽を出すのを楽しみにしている日々だった
「おっす、よく寝たか? 朝飯はもう少し待ってくれよ」
庭では3匹ほどの野良猫が起きたばかりの様子で水を飲んでいる最中だ
お腹が空いたと寄ってくる猫達と会話しつつ庭に水を撒いていく
青々と生い茂る草花や木々が水を撒く事によりイキイキとする姿は、何より心地好いものだった
そのまま草むしりなどの庭の手入れをした後、猫達にご飯をあげる頃にはすっかり朝になっている
その後自分の朝食であるカップうどんを食べた横島は、今日何をしようか考えていた
喫茶店開店してからさくら祭りの一日以外は休まず営業して来たのだが、この日はふと思いたち二回目の休みにしようと思ったのだ
「たまにはどっか行くか」
何かを思い立った横島は土偶羅に頼んで、異空間アジトから一台の車を転送してもらう
使ってなかった車庫に転送されたのは、かつての美神令子の愛車であるコブラだった
横島はこの世界に来て麻帆良を出た事がない事に気付き、少し麻帆良を出てみようと思ったのである
少し説明すると異空間アジトにはもちろん車もあり、かなりの数が保存されている
令子達が持ち込んだ車やらアシュタロスが資料として集めた車など結構たくさんの種類があるが、横島は慣れ親しんだコブラを選んでいた
「懐かしいな~」
かつて数々の事件を乗り越えたコブラに横島は思わず懐かしさを感じてしまう
美神令子の象徴とも言えるコブラは、横島にとっても感慨深いものがある
懐かしいエンジン音が響くコブラに乗り込んだ横島は、そのまま行くあてもなく自宅を離れていく
最近ようやく慣れた麻帆良の町並みも、車から見ると少し違った風に感じる
(よく考えたら、俺まともに車を運転するの始めてだわ)
麻帆良の郊外に来て景色が日本に変わった頃、ふと横島は車の運転が始めてな事に気付いていた
人工幽霊のサポートなどで運転経験はあったが、横島が一人で一から車を普通に運転する事など無かったのだ
(美神さんって本当に何でも出来たんだな)
麻帆良に来て以来継承した魂の戦闘以外の技術や知識を始めて使う機会が増えたのだが、日常生活に役立つ技術や知識は令子が一番多いのかもしれなかった
魔鈴やおキヌなどの人間組を合わせると、日常生活で出来ない事はほとんどないようである
殺風景な寝室にポツンとあるベッドから起き出すと、その場で静かに己の魂の状態を確認する事から始める
異空間アジトから常に送られている神魔人界の魔力を魂に取り込み、四種の霊力として身体中の霊的中枢に回していく
それはかつて小竜姫により横島に課せられた最低限の日課である
ルシオラの魂の覚醒と共に人でない存在になった横島は、毎日その状態を確認してコントロールすべく日課として与えられた修行であった
戦いの日々を終えた今でも、本当に最低限の修行は続けていたのである
(庭の手入れに行くか)
およそ1時間ほど修行した横島は、麻帆良に来てからの日課となった庭の手入れに向かう
庭の花壇や畑は、草むしりや水やりなど日々の世話が欠かせないのだ
先日花壇には花の種を何種類か撒いており、最近は芽を出すのを楽しみにしている日々だった
「おっす、よく寝たか? 朝飯はもう少し待ってくれよ」
庭では3匹ほどの野良猫が起きたばかりの様子で水を飲んでいる最中だ
お腹が空いたと寄ってくる猫達と会話しつつ庭に水を撒いていく
青々と生い茂る草花や木々が水を撒く事によりイキイキとする姿は、何より心地好いものだった
そのまま草むしりなどの庭の手入れをした後、猫達にご飯をあげる頃にはすっかり朝になっている
その後自分の朝食であるカップうどんを食べた横島は、今日何をしようか考えていた
喫茶店開店してからさくら祭りの一日以外は休まず営業して来たのだが、この日はふと思いたち二回目の休みにしようと思ったのだ
「たまにはどっか行くか」
何かを思い立った横島は土偶羅に頼んで、異空間アジトから一台の車を転送してもらう
使ってなかった車庫に転送されたのは、かつての美神令子の愛車であるコブラだった
横島はこの世界に来て麻帆良を出た事がない事に気付き、少し麻帆良を出てみようと思ったのである
少し説明すると異空間アジトにはもちろん車もあり、かなりの数が保存されている
令子達が持ち込んだ車やらアシュタロスが資料として集めた車など結構たくさんの種類があるが、横島は慣れ親しんだコブラを選んでいた
「懐かしいな~」
かつて数々の事件を乗り越えたコブラに横島は思わず懐かしさを感じてしまう
美神令子の象徴とも言えるコブラは、横島にとっても感慨深いものがある
懐かしいエンジン音が響くコブラに乗り込んだ横島は、そのまま行くあてもなく自宅を離れていく
最近ようやく慣れた麻帆良の町並みも、車から見ると少し違った風に感じる
(よく考えたら、俺まともに車を運転するの始めてだわ)
麻帆良の郊外に来て景色が日本に変わった頃、ふと横島は車の運転が始めてな事に気付いていた
人工幽霊のサポートなどで運転経験はあったが、横島が一人で一から車を普通に運転する事など無かったのだ
(美神さんって本当に何でも出来たんだな)
麻帆良に来て以来継承した魂の戦闘以外の技術や知識を始めて使う機会が増えたのだが、日常生活に役立つ技術や知識は令子が一番多いのかもしれなかった
魔鈴やおキヌなどの人間組を合わせると、日常生活で出来ない事はほとんどないようである