平和な日常~秋~
さて話は麻帆良に戻り、この日横島は大学部のサークルの部室がある建物に来ていた。
「これがサークルの部室なのか?」
麻帆良学園のサークルの部室がある建物は、なんと地上五十階建ての真新しいビルである。
流石な以前行った雪広コンツェルン本社よりは小さいが、大学部の近辺にはここを含めて複数の高層ビルが存在していた。
この大学部の地区は麻帆良を包む結界の端の方に存在し、大学部の敷地の半分ほどは結界の外にある。
研究棟などの重要施設は結界内だが、各大学の施設なんかは結界の外に多数あった。
そもそも麻帆良学園が所有する私有地は結界の外の方が広いのである。
麻帆良の結界は元々の目的は魔法世界と繋がるゲートを守る為であり、ゲートと魔法協会の重要施設などを対象にした結界だった。
現在は魔法の秘匿や傍聴などへの対応など目的が多少変化しているが、あの結界はいわゆる関東魔法協会の最低限の防衛地区である。
少し話が逸れたがこの大学部の地区と雪広コンツェルンなどがある企業地区は場所的にも近く、ビルなどが多い麻帆良で一番近代化した地域であった。
当然麻帆良の経済の中心地であり、人によっては日本経済の影の中心地だと言う者もいる。
麻帆良学園のサークルに関してはそれこそピンからキリまで存在するが、上位サークルだと下手な企業よりも金を持っていた。
お料理研究会が母体の超包子が雪広グループと提携したが、他にも雪広や那波などの企業と何かしらの提携してるサークルはそれなりに存在するのだ。
横島が来たサークルの部室ビルは、そんな上位サークルが入るビルだった。
ちなみに図書館探検部も同じビルに部室があるらしい。
「なんか部室って言われると、学校の一部だったりプレハブみたいなイメージなんだがな」
「ここに入ってるサークルは資金が豊富な大型サークルばかりです」
この日横島と一緒に来たのは夕映一人であり、木乃香には店を任せていてのどかと二人で今も営業していた。
横島が今日ここに来た理由は、先日の納涼祭の決算及び報告会に顔を出すためである。
例によって報告会に自分は要らんだろうと言う横島だったが、協力してくれた企業や各種サークルにボランティア達の代表が集まる報告会に主催者が出ない訳にはいかなかった。
夕映に関しては一応主催者側の関係者の一人として参加するが、実は横島を一人にすると微妙に不安を感じるあやかが一緒に行くように頼んだらしい。
それというのも横島本人には悪気はないが、横島が絡むと何か予測不可能なことが起こるとあやかも理解してきた模様だ。
「なあ、会議を和やかにするような一発ギャグとか小ネタでも必要かな?」
「必要ないですよ 必要なのは協力してくれた人達にお礼を言う挨拶です」
地下の駐車場にコブラを止めた横島と夕映はエレベーターで報告会が開かれる予定の会議室に向かうが、真剣な表情でネタを考える横島に夕映はグッタリした様子で必要ないと言い切る。
無論横島も半分くらいは冗談なのは夕映も理解しているが、実はチャンスがあれば本当にやりたいのも理解していた。
結局夕映はあやかの目論み通り横島のブレーキ役として存在感を発揮することになる。
「これがサークルの部室なのか?」
麻帆良学園のサークルの部室がある建物は、なんと地上五十階建ての真新しいビルである。
流石な以前行った雪広コンツェルン本社よりは小さいが、大学部の近辺にはここを含めて複数の高層ビルが存在していた。
この大学部の地区は麻帆良を包む結界の端の方に存在し、大学部の敷地の半分ほどは結界の外にある。
研究棟などの重要施設は結界内だが、各大学の施設なんかは結界の外に多数あった。
そもそも麻帆良学園が所有する私有地は結界の外の方が広いのである。
麻帆良の結界は元々の目的は魔法世界と繋がるゲートを守る為であり、ゲートと魔法協会の重要施設などを対象にした結界だった。
現在は魔法の秘匿や傍聴などへの対応など目的が多少変化しているが、あの結界はいわゆる関東魔法協会の最低限の防衛地区である。
少し話が逸れたがこの大学部の地区と雪広コンツェルンなどがある企業地区は場所的にも近く、ビルなどが多い麻帆良で一番近代化した地域であった。
当然麻帆良の経済の中心地であり、人によっては日本経済の影の中心地だと言う者もいる。
麻帆良学園のサークルに関してはそれこそピンからキリまで存在するが、上位サークルだと下手な企業よりも金を持っていた。
お料理研究会が母体の超包子が雪広グループと提携したが、他にも雪広や那波などの企業と何かしらの提携してるサークルはそれなりに存在するのだ。
横島が来たサークルの部室ビルは、そんな上位サークルが入るビルだった。
ちなみに図書館探検部も同じビルに部室があるらしい。
「なんか部室って言われると、学校の一部だったりプレハブみたいなイメージなんだがな」
「ここに入ってるサークルは資金が豊富な大型サークルばかりです」
この日横島と一緒に来たのは夕映一人であり、木乃香には店を任せていてのどかと二人で今も営業していた。
横島が今日ここに来た理由は、先日の納涼祭の決算及び報告会に顔を出すためである。
例によって報告会に自分は要らんだろうと言う横島だったが、協力してくれた企業や各種サークルにボランティア達の代表が集まる報告会に主催者が出ない訳にはいかなかった。
夕映に関しては一応主催者側の関係者の一人として参加するが、実は横島を一人にすると微妙に不安を感じるあやかが一緒に行くように頼んだらしい。
それというのも横島本人には悪気はないが、横島が絡むと何か予測不可能なことが起こるとあやかも理解してきた模様だ。
「なあ、会議を和やかにするような一発ギャグとか小ネタでも必要かな?」
「必要ないですよ 必要なのは協力してくれた人達にお礼を言う挨拶です」
地下の駐車場にコブラを止めた横島と夕映はエレベーターで報告会が開かれる予定の会議室に向かうが、真剣な表情でネタを考える横島に夕映はグッタリした様子で必要ないと言い切る。
無論横島も半分くらいは冗談なのは夕映も理解しているが、実はチャンスがあれば本当にやりたいのも理解していた。
結局夕映はあやかの目論み通り横島のブレーキ役として存在感を発揮することになる。