平和な日常~夏~3
一方さよとタマモの二人は、流しそうめんを楽しんだ後も祭り会場を見て歩いていた。
屋台に関しては龍宮神社の祭りで見たことがあるが、龍宮神社では無かったイベントなんかもあり楽しんでいる。
「あっ、タマちゃん。 アイス食べる? ご馳走するよ」
そしてタマモが歩けば、やはりよく声をかけられていた。
龍宮神社の祭りでもあったことだがタマモがお土産をあげた少女達が、タマモを見つけるとご馳走してくれるのだ。
「わたしがごちそうする!」
「タマちゃんにはお土産何度か貰ってるし、今日は私がご馳走するよ。 あっ、さよちゃんもね」
見知った少女がご馳走してくれると言うとタマモもお返しとばかりにご馳走すると言い出すが、流石に幼いタマモにご馳走になる人は今のところいなかった。
この時どっちがご馳走するかでタマモと常連客の少女は笑いながら言い合いになるが、結局はタマモがご馳走になることになってさよも一緒にご馳走になる形が何回か続いている。
横島は二人が困らないように多めに小遣いをあげたが、実際に二人が使ったのは流しそうめん代だけだった。
「お帰り、どうだった?」
「たのしかった! ながれてくる、そうめんたべたの」
その後も一通り祭りを見て回ったタマモ達が横島の元に戻ると、タマモは瞳を輝かせて食べた物やご馳走になったことを語っていく。
ちょうど横島が食事休憩してたこともあり、身振り手振りで一生懸命説明するタマモには手伝ってる木乃香達も笑みを浮かべている。
さてそんな祭りだったが夕方を過ぎる頃になると、横島達の屋台がある中央付近も少し余裕が出て来ていた。
人の数自体はさほど変わってないが、祭り会場である公園の外にも屋台などが増えたので人が分散されてきたらしい。
加えて近くの飲食店なんかも急遽祭りに参加して割引などしており、祭り会場の外もかなり賑わっていたのだ。
そしてこの時間になると千鶴と夏美や茶々丸が手伝いに来てくれたので、ようやく木乃香達や夕映達が抜けることが出来るようになる。
特に木乃香と明日菜は六時間以上働いており、忙しさから正直疲れも感じていた。
ただ祭り見物から戻ったタマモが再び手伝いを始めたので、木乃香達からするとなかなか疲れたと言える雰囲気ではなかったが。
「祭りの人出が主催者発表で五万人を越えたようです。 どうりでお客が減らなかった訳ですね」
「みんな暇なのね」
手伝いも終わり屋台から買って来た食べ物などで一息つく木乃香達だったが、夕映が携帯でSNSの特設ページを見て祭りの人出の途中経過を教えると全員驚きと呆れが入り混じった表情をしていた。
本当に本格的な祭りになってしまったことで、事実を知る彼女達はなんとも言えない気持ちになるらしい。
「このサイトはなかなか使いやすいですよ。 祭りの案内だけでなく特設の掲示板では自由に情報交換や交流も出来るようですし」
そのまま夕映が中心となり祭りに関して中心に話していたが、話は芦コーポレーションのSNSに移っている。
SNS自体が珍しいこともあるが、何と言ってもその会社の社長が横島の知り合いだったことが彼女達の興味をそそっていた。
屋台に関しては龍宮神社の祭りで見たことがあるが、龍宮神社では無かったイベントなんかもあり楽しんでいる。
「あっ、タマちゃん。 アイス食べる? ご馳走するよ」
そしてタマモが歩けば、やはりよく声をかけられていた。
龍宮神社の祭りでもあったことだがタマモがお土産をあげた少女達が、タマモを見つけるとご馳走してくれるのだ。
「わたしがごちそうする!」
「タマちゃんにはお土産何度か貰ってるし、今日は私がご馳走するよ。 あっ、さよちゃんもね」
見知った少女がご馳走してくれると言うとタマモもお返しとばかりにご馳走すると言い出すが、流石に幼いタマモにご馳走になる人は今のところいなかった。
この時どっちがご馳走するかでタマモと常連客の少女は笑いながら言い合いになるが、結局はタマモがご馳走になることになってさよも一緒にご馳走になる形が何回か続いている。
横島は二人が困らないように多めに小遣いをあげたが、実際に二人が使ったのは流しそうめん代だけだった。
「お帰り、どうだった?」
「たのしかった! ながれてくる、そうめんたべたの」
その後も一通り祭りを見て回ったタマモ達が横島の元に戻ると、タマモは瞳を輝かせて食べた物やご馳走になったことを語っていく。
ちょうど横島が食事休憩してたこともあり、身振り手振りで一生懸命説明するタマモには手伝ってる木乃香達も笑みを浮かべている。
さてそんな祭りだったが夕方を過ぎる頃になると、横島達の屋台がある中央付近も少し余裕が出て来ていた。
人の数自体はさほど変わってないが、祭り会場である公園の外にも屋台などが増えたので人が分散されてきたらしい。
加えて近くの飲食店なんかも急遽祭りに参加して割引などしており、祭り会場の外もかなり賑わっていたのだ。
そしてこの時間になると千鶴と夏美や茶々丸が手伝いに来てくれたので、ようやく木乃香達や夕映達が抜けることが出来るようになる。
特に木乃香と明日菜は六時間以上働いており、忙しさから正直疲れも感じていた。
ただ祭り見物から戻ったタマモが再び手伝いを始めたので、木乃香達からするとなかなか疲れたと言える雰囲気ではなかったが。
「祭りの人出が主催者発表で五万人を越えたようです。 どうりでお客が減らなかった訳ですね」
「みんな暇なのね」
手伝いも終わり屋台から買って来た食べ物などで一息つく木乃香達だったが、夕映が携帯でSNSの特設ページを見て祭りの人出の途中経過を教えると全員驚きと呆れが入り混じった表情をしていた。
本当に本格的な祭りになってしまったことで、事実を知る彼女達はなんとも言えない気持ちになるらしい。
「このサイトはなかなか使いやすいですよ。 祭りの案内だけでなく特設の掲示板では自由に情報交換や交流も出来るようですし」
そのまま夕映が中心となり祭りに関して中心に話していたが、話は芦コーポレーションのSNSに移っている。
SNS自体が珍しいこともあるが、何と言ってもその会社の社長が横島の知り合いだったことが彼女達の興味をそそっていた。