平和な日常~夏~3
「フルーツポンチいかがっすか~」
一方の横島だが大量に用意して来たスイーツが早くも品切れになってしまい、雪広グループが届けてくれた食材で急遽フルーツポンチを作って販売していた。
時期的に安いスイカやメロンの他にも数種類の生と缶詰のフルーツを、炭酸水などで作ったオリジナルのジュースで合わせた物である。
こちらは横島が炭火の焼き物で手が離せないので、木乃香に作って貰ったが甘さ控え目にしたこともあり人気だった。
横島の経営するマホラカフェは世間一般的にはスイーツが美味しい喫茶店とのイメージなので、メニューにスイーツ関連は必要不可欠なのだ。
最初はクレープでも販売しようかと考えたが、木乃香達にまだクレープの作り方を教えていないこともあって見送っている。
「木乃香ちゃんと明日菜ちゃん、そろそろ誰か手伝いに来てくれるだろうから上がっていいぞ」
「ウチら抜けて大丈夫なん?」
「……なんとかなるだろ」
時刻が三時頃になると昼食もまだ食べてない木乃香達をいい加減解放しようする横島だったが、相変わらず客足は途切れないので木乃香は自分達が抜けて大丈夫なのか不安そうだった。
事実現在は横島・木乃香・のどかの三人が調理で明日菜と夕映が接客してるのでなんとか仕事になっているが、正直言えば彼女達の一人でも抜けると苦しいのが本音である。
春から横島の店を手伝っていた彼女達の働きは十二分に戦力になっていた。
他の子達もそろそろ手伝いに来てくれるだろうが、麻帆良祭以外で接客や調理経験がない少女達と木乃香達では力量と経験に大きな差があった。
特に木乃香は横島が細かく指示を出さなくても調理が出来るレベルであり、お世辞抜きにして居なくなると困ってしまう。
「ヤッホー、手伝いに来たわよ」
「ついでにお土産も買って来たわよ。 マスター達お昼まだでしょ?」
抜けていいか迷っている木乃香と明日菜だったが、美砂・円・桜子の三人が差し入れを持って手伝いに来てくれた。
「ありがとう! マジで助かるわ」
「今回の本当の言い出しっぺは私達だしね~」
手伝いが増えたことで横島は素直に喜ぶが、美砂達は今回の祭りの根本的な原因を作った責任を感じてるようである。
まさかこれほど事態が変化するとは当然思いもしなかったのだが。
「とりあえず、一人ずつ休憩にしましょうか」
「そうやな。 もうちょっと空いて来たらウチら抜けてもええし……」
美砂達の手伝いでようやく余裕が出来た横島達だったが、それでも明日菜と木乃香は自分達が抜けるのはマズイと考えてるらしい。
ただ二人も流石にお腹が空いているので、美砂達の差し入れや近くの屋台の食べ物で食事休憩は取ることにする。
そもそもここで木乃香達が一気に抜けたら横島が休む時間は確実に無くなるし、二人はそこを無視出来るような性格ではない。
結局横島を含めた三人で交代で休憩を取ることが現実的であり、横島は申し訳なさそうにしつつもそんな彼女達の提案を受け入れることになった。
というか今の時間でさえ混雑してる祭りが、この後夕方から夜にかけて客が減るとは誰も考えてない。
木乃香達は屋台に余裕が出来たら抜けるつもりだが、事実上抜けるのが不可能だと考えたからこそ今のうちに休憩を取ることにしたのである。
一方の横島だが大量に用意して来たスイーツが早くも品切れになってしまい、雪広グループが届けてくれた食材で急遽フルーツポンチを作って販売していた。
時期的に安いスイカやメロンの他にも数種類の生と缶詰のフルーツを、炭酸水などで作ったオリジナルのジュースで合わせた物である。
こちらは横島が炭火の焼き物で手が離せないので、木乃香に作って貰ったが甘さ控え目にしたこともあり人気だった。
横島の経営するマホラカフェは世間一般的にはスイーツが美味しい喫茶店とのイメージなので、メニューにスイーツ関連は必要不可欠なのだ。
最初はクレープでも販売しようかと考えたが、木乃香達にまだクレープの作り方を教えていないこともあって見送っている。
「木乃香ちゃんと明日菜ちゃん、そろそろ誰か手伝いに来てくれるだろうから上がっていいぞ」
「ウチら抜けて大丈夫なん?」
「……なんとかなるだろ」
時刻が三時頃になると昼食もまだ食べてない木乃香達をいい加減解放しようする横島だったが、相変わらず客足は途切れないので木乃香は自分達が抜けて大丈夫なのか不安そうだった。
事実現在は横島・木乃香・のどかの三人が調理で明日菜と夕映が接客してるのでなんとか仕事になっているが、正直言えば彼女達の一人でも抜けると苦しいのが本音である。
春から横島の店を手伝っていた彼女達の働きは十二分に戦力になっていた。
他の子達もそろそろ手伝いに来てくれるだろうが、麻帆良祭以外で接客や調理経験がない少女達と木乃香達では力量と経験に大きな差があった。
特に木乃香は横島が細かく指示を出さなくても調理が出来るレベルであり、お世辞抜きにして居なくなると困ってしまう。
「ヤッホー、手伝いに来たわよ」
「ついでにお土産も買って来たわよ。 マスター達お昼まだでしょ?」
抜けていいか迷っている木乃香と明日菜だったが、美砂・円・桜子の三人が差し入れを持って手伝いに来てくれた。
「ありがとう! マジで助かるわ」
「今回の本当の言い出しっぺは私達だしね~」
手伝いが増えたことで横島は素直に喜ぶが、美砂達は今回の祭りの根本的な原因を作った責任を感じてるようである。
まさかこれほど事態が変化するとは当然思いもしなかったのだが。
「とりあえず、一人ずつ休憩にしましょうか」
「そうやな。 もうちょっと空いて来たらウチら抜けてもええし……」
美砂達の手伝いでようやく余裕が出来た横島達だったが、それでも明日菜と木乃香は自分達が抜けるのはマズイと考えてるらしい。
ただ二人も流石にお腹が空いているので、美砂達の差し入れや近くの屋台の食べ物で食事休憩は取ることにする。
そもそもここで木乃香達が一気に抜けたら横島が休む時間は確実に無くなるし、二人はそこを無視出来るような性格ではない。
結局横島を含めた三人で交代で休憩を取ることが現実的であり、横島は申し訳なさそうにしつつもそんな彼女達の提案を受け入れることになった。
というか今の時間でさえ混雑してる祭りが、この後夕方から夜にかけて客が減るとは誰も考えてない。
木乃香達は屋台に余裕が出来たら抜けるつもりだが、事実上抜けるのが不可能だと考えたからこそ今のうちに休憩を取ることにしたのである。