平和な日常~春~
「美味い! 本当に美味いな!」
横島がよく食べるからと多めに作って来た弁当を、横島はガツガツと遠慮なく食べていく
そのあまりの食べっぷりに開店前に一緒に食事して慣れてる木乃香と夕映はともかく、のどかとハルナは唖然として見ている
見てる方が気持ちがいいほどの食べっぷりなのだが、間違っても料理が上手い人には見えない
「お腹を空かせた子供みたいだね」
「確かにあれだけ繊細な料理を作れるとは思えない食べ方ですね」
おにぎりを片手にポカーンとしていたのどかだが、慣れてくると横島が子供みたいに見えて思わず笑ってしまう
夕映は何故あれだけ料理が作れるのにこんな食べ方なのか、相変わらず不思議そうだったが……
「やっぱ料理は女の子の手料理が一番だな~」
喫茶店をしてる横島が、自分の行動を真っ向から否定するような発言に木乃香達は思わず笑ってしまう
発言と態度はその辺りの学生と同じなのだが、横島が言うと何故か違和感があるのだ
「料理上手いんだし、いつも美味しい物食べてるんじゃないの?」
「ん? そんな事ないぞ。 一人の時は外食かレトルトばっかりだしな~ 最近はカップうどんにはまってるから、朝はカップうどんだよ」
ふと普段の横島の食生活が気になったハルナが尋ねるが、その答えは呆れるような内容だった
学校が始まって超包子が営業してない最近の平日は、朝ご飯にカップうどんを食べる日々が続いていたのだ
夜はレトルト食品か冷凍食品ばっかりだと笑って話す横島に、木乃香達は呆れていいのやら心配していいのやら複雑な気分である
「ちゃんとご飯食べないとあかんえ~ せっかく料理上手いんやから」
「昔っからこんなもんだしな~」
思わず横島の食生活を心配してしまう木乃香だったが、相変わらずの適当な考えに複雑そうだった
(優秀な人なんですけどね。 やはり一人だと失敗するタイプな気がするです)
やる事だけを一つ一つ見ていくと本当に優秀なのだが、知れば知るほど不器用と言うか変な横島に夕映は改めてしっかりした人が支えないとダメな人なんだと確信を強めていく
そんな賑やかな休憩を挟んで一同は再び出発していくが……
「おや、中等部の子かい?」
「はい、成人の人を連れて来たので地下6階を目指してるです」
地下5階を進んでいた一同の前では大学生らしき5人組が、高さ数メートルの高い本棚にロープでぶら下がりながら蔵書の調査を行っていた
「そうか、地下6階はまだ罠の位置や種類が完全に把握されてないから気をつけてな」
「はい、ありがとうございます」
彼らはどうやら図書館探検部のメンバーらしく、蔵書の調査をしてるらしい
夕映は地下6階の情報などを少し交換して先に進んでいく
今日は土曜日な事もあり、夕映達以外にも地下に居る探検部員は結構いるようである
基本的に昼夜問わず個々の部員が好きな時間に来てるらしいが、どちらかと言えば土日の日中が最も部員が多いらしい
ただ地下6階は現在一番調査人数が多い階層であり、夕映達は混雑を避ける為にも夜に来たようだった
横島がよく食べるからと多めに作って来た弁当を、横島はガツガツと遠慮なく食べていく
そのあまりの食べっぷりに開店前に一緒に食事して慣れてる木乃香と夕映はともかく、のどかとハルナは唖然として見ている
見てる方が気持ちがいいほどの食べっぷりなのだが、間違っても料理が上手い人には見えない
「お腹を空かせた子供みたいだね」
「確かにあれだけ繊細な料理を作れるとは思えない食べ方ですね」
おにぎりを片手にポカーンとしていたのどかだが、慣れてくると横島が子供みたいに見えて思わず笑ってしまう
夕映は何故あれだけ料理が作れるのにこんな食べ方なのか、相変わらず不思議そうだったが……
「やっぱ料理は女の子の手料理が一番だな~」
喫茶店をしてる横島が、自分の行動を真っ向から否定するような発言に木乃香達は思わず笑ってしまう
発言と態度はその辺りの学生と同じなのだが、横島が言うと何故か違和感があるのだ
「料理上手いんだし、いつも美味しい物食べてるんじゃないの?」
「ん? そんな事ないぞ。 一人の時は外食かレトルトばっかりだしな~ 最近はカップうどんにはまってるから、朝はカップうどんだよ」
ふと普段の横島の食生活が気になったハルナが尋ねるが、その答えは呆れるような内容だった
学校が始まって超包子が営業してない最近の平日は、朝ご飯にカップうどんを食べる日々が続いていたのだ
夜はレトルト食品か冷凍食品ばっかりだと笑って話す横島に、木乃香達は呆れていいのやら心配していいのやら複雑な気分である
「ちゃんとご飯食べないとあかんえ~ せっかく料理上手いんやから」
「昔っからこんなもんだしな~」
思わず横島の食生活を心配してしまう木乃香だったが、相変わらずの適当な考えに複雑そうだった
(優秀な人なんですけどね。 やはり一人だと失敗するタイプな気がするです)
やる事だけを一つ一つ見ていくと本当に優秀なのだが、知れば知るほど不器用と言うか変な横島に夕映は改めてしっかりした人が支えないとダメな人なんだと確信を強めていく
そんな賑やかな休憩を挟んで一同は再び出発していくが……
「おや、中等部の子かい?」
「はい、成人の人を連れて来たので地下6階を目指してるです」
地下5階を進んでいた一同の前では大学生らしき5人組が、高さ数メートルの高い本棚にロープでぶら下がりながら蔵書の調査を行っていた
「そうか、地下6階はまだ罠の位置や種類が完全に把握されてないから気をつけてな」
「はい、ありがとうございます」
彼らはどうやら図書館探検部のメンバーらしく、蔵書の調査をしてるらしい
夕映は地下6階の情報などを少し交換して先に進んでいく
今日は土曜日な事もあり、夕映達以外にも地下に居る探検部員は結構いるようである
基本的に昼夜問わず個々の部員が好きな時間に来てるらしいが、どちらかと言えば土日の日中が最も部員が多いらしい
ただ地下6階は現在一番調査人数が多い階層であり、夕映達は混雑を避ける為にも夜に来たようだった